『呪術廻戦』実は最強? 意外な術式のポテンシャルを秘めている呪術師といえば?

(c)芥見下々/集英社

※本稿は『呪術廻戦』最新話までの内容を含みます。ネタバレにご注意ください。

 『呪術廻戦』に登場する呪術師たちには、下は4級、上は特級まで強さのヒエラルキーが設定されており、その頂点には“史上最強の術師”宿儺と“現代最強の術師”五条悟の2人が君臨している。

  しかしそうした表向きの設定とは別に、驚異的なポテンシャルを秘めている呪術師たちも少なくない。“実は最強かもしれない”術式について、検証していこう。

  まず最強候補の筆頭としてよく挙げられるのが髙羽史彦。その術式「超人」(コメディアン)は、「ウケる」と思ったイメージを現実のものとする能力で、現実法則を捻じ曲げたり、相手の思考能力を汚染したりと、まさに“なんでもあり”だ。その性能について、作中では「五条悟にも対抗できうる術式」と評されていた。

  実際に髙羽の実力が発揮されたのは27巻のこと。呪術師としてトップクラスの実力をもつ羂索を相手に1対1で互角の勝負を繰り広げ、その最中には特級呪霊を一撃で撃破する場面もあった。「死滅回游」をきっかけに術式を発現させたばかりということを考えると、その潜在能力の高さがよく分かるだろう。

  たまたま羂索がお笑いに精通していたから互角となったものの、もし五条や宿儺が相手だったとしたら、まさかのジャイアントキリングを達成していたかもしれない。

  同じく「死滅回游」で覚醒した呪術師としては、甘井凛の潜在能力も侮れない。彼の術式は自分のなかの糖分を増幅させ、何らかの形で体外に出力するというもの。具体的には、「プリン」として出力するところが描かれており、一見なんの役にも立たない術式のようにも見えた。

  だが家入硝子はそんな甘井に対して、「他人の体内に直接糖分を送り込む」という術式の使い道を提示。それによって、術式の使用に伴う脳の糖分の消費を補う……というサポート的な立ち位置を獲得した。

  さらに恐ろしいのはここから先だ。他人の体内に直接糖分を送り込めるということは、血糖値の乱高下によって意識がもうろうとする「血糖値スパイク」のような現象を疑似的に引き起こせる可能性がある。術式の発動条件が“触れるだけ”というのも優秀なので、突き詰めれば真人のような恐ろしい術式の使い手になるかもしれない。

  まだ自身の術式について理解が浅いのが弱点だが、家入に弟子入りしたことが明かされているため、今後の成長に期待できそうだ。

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