『地獄先生ぬ~べ~』新アニメ化決定、気になるのは原作との違いーーハプニングシーンをどう映像化?

 『週刊少年ジャンプ』(集英社)の伝説的ホラーマンガ『地獄先生ぬ~べ~』が、2025年に新作アニメとしてよみがえることが発表された。

  原作者・真倉翔のコメントでは、現代の感覚に合わせて設定が変わることが匂わされているが、それもそのはず。同作は過激な描写が数多くある作品だった。とくに代名詞とも言えるのが、登場人物たちがハプニングに見舞われるお色気のシーンだ。

  たとえば第118話「謎の人体発火現象の巻」は、くだ狐を操る“イタコギャル”のいずなが人体発火能力に目覚める話なのだが、お色気要素が盛りだくさんだった。

  いずなは通学中に突如、人体発火能力に覚醒。制服に火が付き、そのまま全身が炎に包まれ結果、真っ裸で衆目に晒されてしまう。しかも一度きりでは終わらず、何度も発火シーンがあり、入浴中に沸騰したお湯から飛び出してくるカットも描かれていた。

 また、ファンのあいだで半ば伝説として語り継がれているのが、第241話から第243話にかけて描かれた鬼娘・眠鬼にまつわるエピソードだ。

 眠鬼は兄たちを倒したぬ~べ~に復讐するというシリアスな目的のために人間界にやってきたのだが、その恰好はほぼ全裸。しかも魔力によって、周囲にいる人間をパンツ一丁にできる能力をもつ。そして郷子や美樹といった5年3組の面々はもちろん、リツコ先生やゆきめ、そのほかの男性キャラに至るまで、ことごとく被害に遭っていく。

  さらには男子たちがパンツへと変身させられてしまい、それを助けるために女子たちが“意識のあるパンツ”を履くという衝撃の展開に突入するのだった。たんに露出が多いだけでなく、今見ても斬新シチュエーションを生み出しているところが同作のすごさではないだろうか。

 ちなみにこの2つの話に関しては、8月23日までの期間限定で配信されている電子書籍『地獄先生ぬ~べ~ 30周年記念傑作選 3 セクシー編』にも収録されている。しかしこの特別セレクションに入っていない画期的なエピソードも多数あったので、この機会に振り返ってみよう。

関連記事