『鬼滅の刃』悲鳴嶼行冥、『H×H』モラウ……かませ犬にならなかったマンガの“大柄キャラ”といえば?

 体が大きくて強そうなキャラが、実はかませ犬だったという展開をよく見かけないだろうか。対して小柄なキャラが実はすごく強いという設定は漫画やアニメのあるあるだろう。図体のでかいかませ犬で思い浮かべる代表格といえば、『北斗の拳』のハートや『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』のクロコダインなどが挙げられるが、中には見た目通りの強さを見せつけたキャラもいる。そこで今回は、見た目のままに強かった大柄キャラを紹介していきたい。

見た目以上の強さを発揮した有能すぎる大柄キャラ

 まず最初に挙げたいのが『鬼滅の刃』に登場する悲鳴嶼行冥だ。鬼殺隊の主軸である“柱”のひとりで、2メートルを超える巨体に盲目、モーニングスターを操り鬼殺隊最強の剣士の異名を取るなど属性はてんこ盛り。こういったキャラでよくあるのが誰かをかばって死ぬという役どころだが、悲鳴嶼行冥は最終決戦まで生き残りその強さを見せつけた。

 十二鬼月最強である上弦の壱・黒死牟も「これほどの剣士を拝むのは300年振り」と語り、悲鳴嶼行冥の実力を認めている。ネット上でも「色物枠かと思ったら最強の人」「大正の世であれだけの巨漢が弱いわけがなかった」などの声が上がっていた。

 『HUNTER×HUNTER』のモラウもかませ犬っぽいと言われていた大柄キャラのひとりだ。モラウはキメラアント討伐隊のハンターとして登場。ネテロ会長の信頼も篤く大柄な見た目にふさわしい豪快な性格だが、初登場時は「瞬殺されそう」「ゴン、キルアの成長に追い抜かれるパターンな気がする」という声がネット上に溢れていた。

 しかし、実際はキメラアントとの戦いで功績を残した実力者で、ヂートゥとレオルといった師団長を2体撃破している。本来は水中戦を得意としているのに、陸の戦いでことごとく勝利しているところも特筆すべきところだ。また、勝敗は付かなかったものの師団長よりも別格に強い護衛軍・シャウアプフの足止めやモントゥトゥユピーのかく乱にも成功。さらにこの時モラウは連戦の疲労もあり、コンディションは絶好調時の35%ほどであった。その中でも護衛軍相手に高いパフォーマンスを見せられるモラウは、やはり有能だと言えるだろう。

読者に絶望を与えた悪役キャラ

 悪役で言えば『ドラゴンボール』のナッパも、見た目通りに強い大柄キャラと言える。悪役レスラーのような見た目に加えて、「さあて…… どいつからかたづけてやるかな」といういかにもなセリフもかませ犬のフラグかと思われた。実際のところ界王様の元で修行をした悟空には敵わなかったため、かませ犬扱いされることもあるナッパ。しかし悟空が到着する前には、天津飯、ピッコロ、チャオズを次々と倒していくなどその強さを存分に発揮している。ネット上でも「ナッパには絶望感があった」「強さに説得力のある見た目がいい」などナッパの強さに衝撃を受けた声が多く見られた。

 体の大きなキャラは漫画では不遇な扱いを受けやすいが、だからこそ愛着が湧きやすく、活躍を見せてくれると心が躍るという読者も多いはずだ。漫画やアニメを観る際は、改めて体の大きなキャラに注目してみてはいかがだろうか。

関連記事