『ONE PIECE』の世界は“民度”が低いのか? 読者も唖然とした一般市民の「手のひら返し」

 ほかの例としては、シャボンディ諸島では人身売買が普通におこなわれており、「ヒューマンショップ」で人間がオークションにかけられる場面もある。市民の差別意識や階級意識の強さが浮き彫りにされていた。

 『ONE PIECE』の物語は「クズキャラ」とされる悪役だけでなく、一般市民の行動や意識にも焦点を当てることで、社会の歪みや人間の本質を浮き彫りにしている。読者からは「ONE PIECEの国民は良くも悪くも“振り回されるもの”の面を強く描いている」といった声もある。社会構造や人間の複雑さに注目して読み直してみると、物語のまた違った一面が見えてくるかもしれない。

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