『進撃の巨人』『うしおととら』『鋼の錬金術師』……嫌いになりきれない“裏切り者キャラ”が活躍する漫画といえば?
『鋼の錬金術師』キング・ブラッドレイ
『鋼の錬金術師』に出てくるキング・ブラッドレイも、敵ながら人気が薄れないキャラのひとり。キングはアメストリス軍の大総統でありながら、実は主人公たちと敵対しているホムンクルスのうちの1人という立ち位置なのだが、始めからホムンクルスだったわけではなかった。
キングは黒幕である「お父様」の計画によって、幼少時代から“大総統候補”として厳しい教育と鍛錬の日々を過ごしており、ある日人体実験として賢者の石を体内に注入されたことでホムンクルスになってしまう。
圧倒的な戦闘能力の高さや時折見せる人間臭さから嫌いになりきれないという人も多い。「お父様」に操られていたキングだが、彼が唯一自分で選んだ“妻”への信頼を表すセリフの数々も人気で、胸を打たれた人も多いのではないだろうか。
凄惨な過去や生い立ちを知ってしまうと、裏切りキャラだとしても憎めなくなるのが人の心理というものか。