『ONE PIECE』イム様は「山羊」か「悪魔」か……五老星の正体から導き出される重要人物の謎

※本記事は『ONE PIECE』のネタバレを含みます。

 1997年の連載開始から27年目を迎え、1100話を超えた大人気漫画『ONE PIECE』。物語はエッグヘッド編を迎えたことでさらに盛り上がり、ついに五老星の正体が判明した。そこで注目が高まっているのが「イム様」だ。未だ謎の多いイム様の正体とは? SNS上の様々な考察について見てみよう。

イム様は「山羊」がモチーフ? 「悪魔」を推す声も

 イム様が初登場したのは、聖地マリージョアのパンゲア城。誰も座らないことが平和の証であり、世界にたった1人の“王”などいないことを示すとされた「虚の玉座」に座り、五老星が膝をついて頭を下げる人物として描かれた。これにより、イム様は世界政府の最高権力とされた五老星の上の存在ということが明らかに。しかしイム様の登場シーンはシルエットで描かれており、その真の姿や能力についてはまだまだ謎が多い。

 第1110話では、五老星の正体が「牛鬼」「以津真天」「馬骨」「サンドワーム」と判明した。それぞれ「牛」「鶏」「馬」「蚕」と、昔から人間に利用されてきた「家畜」がそのモチーフになったのではと言われている。とすると、次に出ると予想されるのが「山羊」だ。SNS上では「山羊」のポジションがイム様にあたるのでは? との考察が多く上がっている。

 この「イム様山羊説」の中で話題になっているのが、単行本25巻の表紙。この表紙には後に新四皇となった主人公のモンキー・D・ルフィら4人と、その中心には紙を食べる山羊が描かれているのだ。「紙を食べるのは“神”を食べるに掛けられている?」「この山羊こそ伏線なのでは?」とイム様山羊説の伏線と捉えられている。

 また「山羊」と言えば、古来より悪魔のモチーフとして度々登場する動物。キリスト教では山羊の頭に人間の身体をもつ「バフォメット」という悪魔もよく知られている。そのためイム様の正体については、山羊ではなくこのバフォメットをモチーフとした「悪魔」という説も上がっている。

 「イム様悪魔説」では、イム様の攻撃こそがその根拠とされている。第1085話でコブラ王やサボがイム様から攻撃を受ける描写があるが、この攻撃は「矢印」の形状で示されているのだ。「矢印」が「悪魔の尻尾」に見えるというのは理解できない話ではないだろう。さらにイム様が「悪魔」なら、対するのは必然的に「神」となるはず。太陽神ニカになったルフィの敵であることの伏線になるのではとの声もあった。

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