WATWING・鈴木曉 1st写真集「今の自分をすべて詰め込めた」多彩な衣装、自筆の詩――作品に込めた思い

 ダンス&ボーカルグループ・WATWING(ワトウィン)のメンバーである鈴木曉(すずきあさひ)のファースト写真集『鈴木曉1st写真集 共鳴』(KADOKAWA)が2月15日に発売された。伊豆大島を舞台に、多彩なファッションに身を包み、“今の自分”を表現。あらゆる角度から鈴木曉の魅力が堪能できる一冊に仕上がっている。

 また、「筆で字を書く」特技を生かし、本作のために創作した詩を自筆で掲載するなど、細部にまで鈴木らしさを感じられるのも見どころだ。タイトルの通り、ページをめくるたびに彼の素直な思いが“共鳴”するような構成となっている。インタビューでは、本人に撮影の裏側や写真集に込めた思いを聞いた。(とり)

写真集のために飛行機を克服

——ファースト写真集の発売、おめでとうございます! 写真集を出すとお聞きしたときの心境はいかがでしたか?

鈴木:めちゃくちゃうれしかったです。ただ、写真集の発売ってサプライズで知らされると思うじゃないですか。それこそ、メンバーの(八村)倫太郎が写真集を出したときはドッキリで知らされていたのに、僕の場合は「鈴木 写真集打ち合わせ」と予定表に書かれてあるだけだったんです。だからリアルなリアクションは、心の中で「あっ、おれ写真集出すんだ」って感じで(笑)。

——意外とあっさりだったんですね(笑)。

鈴木:まぁ、サプライズだと変に緊張しちゃうので、これくらいが逆に良かったような気もします(笑)。

——とはいえ、メンバーの八村さんが先に写真集を出されていたわけですし、「いつかは自分も」というお気持ちもあったんじゃないですか?

鈴木:ありました。日常的に更新しているインスタグラムから写真の構図や表情にはこだわっていましたし、何よりファッションが大好きなので、いつか自分も出せたらなって。貴重な機会をいただけたからには、自分では選ばないようなファッションで、いつもとは雰囲気の違った写真にも挑戦してみたいと思いました。

——自分では選ばないファッションというと?

鈴木:本作の中だと、真っピンクのロングコートとか、裸にそのまま羽織ったレースのシャツとか。プライベートではなかなか着られないですよね(笑)。トータルで7〜8着ほど着させていただきましたが、スタイリストさんには好きな服の系統や普段着のイメージを共有させてもらっていたので、衣装はどれも僕好み。テンション上がりっぱなしでした。

——確かに、いろんな衣装とヘアスタイルの鈴木さんが見られるところは本作のポイントかもしれないですね。そんなこだわりの初写真集の撮影に向けて、準備されたことなどはありますか?

鈴木:2泊3日、伊豆大島で撮影をしたんですけど、僕、もともと乗り物に乗るのがすごく苦手で。飛行機のいきなりドォーンとなる感じとか、怖いじゃないですか。海外で撮影する案が出ていたにも関わらず、「飛行機が苦手なので国内で大丈夫です」と言ってしまったくらいダメなんです。それで伊豆大島になったんですが、結局、飛行機は回避できても船には乗らなきゃいけなくて、それが何より不安で……。

——大丈夫だったんですか?

鈴木:そもそもツアーで全国を回るのに「飛行機が怖い」なんて言っていられないので(笑)、無理やり身体に飛行機を慣れさせました。おかげで伊豆大島までの船移動は難なくクリア。飛行機は、浮遊感がまだ少し苦手なんですけど……ノイズキャンセリングのヘッドホンをつけていれば多少は平気だということに気づいたので、もう大丈夫そうです!(笑)撮影前の準備でいちばん大変だったのは、コレですね。

——この手の質問でよく聞くのは身体づくりの話ですけど、鈴木さんはまさかの乗り物克服だったんですね(笑)。伊豆大島には初めて行かれたそうですが、初上陸されてみて、いかがでした?

鈴木:非日常的な空間が広がっていて、とても癒されました。僕、宮城県出身なんですけど、海が近くて自然豊かで空気が美味しいところは、地元の雰囲気に近いような気がしましたね。少しだけ懐かしい気持ちになりました。

——どことなく、童心に戻るような感覚がありました?

鈴木:うーん、普段から子どもっぽいので、改めて童心に戻るという感覚はなかったです。東京にいても、雪が降ったら「わ! 雪だ!」って走り出しちゃいますから(笑)。そのあたりは、伊豆大島でも相変わらずでしたね。

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