平野紫耀、イヴ・サンローランのアンバサダー就任で「ファン大行列」識者が囁くのは熾烈な“顧客獲得競争”

■辞めジャニが相次いでアンバサダーに

  元「King & Prince」のメンバーで、「Number_i」の平野紫耀がイヴ・サンローラン・ボーテのアジアアンバサダーに就任した。1月10日に正式に発表があると、開店前から表参道にある店舗に大行列ができたと報じられ、さらに当日のイヴ・サンローランのアイコンリップ「ルージュ ピュールクチュール」の売上げが、ECサイトなどで前日比の約540倍になったとも報じられている。

  平野紫耀の影響力は凄まじく、広告に出演したブランドや、インスタなどで使用した商品が爆売れする現象はこれまでたびたび起こってきた。また、出演するだけでテレビ番組の視聴率が通常より数パーセントUPするなどといった伝説もささやかれてきた。平野は男女問わず人気が高い人物であり、起用の背景には、率直に高級ブランド側がインフルエンサーとしての力に頼り、世間への認知度を高めたい狙いがあるのだろう。

  2020年に旧ジャニーズ事務所を退所した山下智久は2021年にブルガリのアンバサダーに就任したように、海外ブランドの間でいわゆる“辞めジャニ”がアンバサダーに起用される動きが相次いでいる。なぜ、辞めジャニに声がかかるのか。国内ブランドの広報担当者はこう分析する。

 「辞めジャニは旧ジャニーズ事務所の縛りから外れている一方で、依然として熱狂的なファンがいることが多いため、高級ブランド側としても純粋に起用しやすいのだと思います。しかも、今回の平野さんのように目に見える形で宣伝効果が表れるのだから、費用対効果も抜群でしょう」

  そして、辞めジャニのファンがもつ拡散力も高級ブランド側からしてみれば魅惑的である。渋谷駅や新宿駅の通路に巨大なポスターを掲示するだけで、ファンは足を止めてスマホで撮影、すぐさまSNSに投稿する。これだけで膨大な宣伝効果が見込まれるのは言うまでもない。タレント自身の魅力はもちろんだが、ファンが圧倒的な拡散力を持っていることが、辞めジャニが起用される要因になっている。

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