大人気コスプレイヤー・さくらに聞く、“女装男子”になった理由「異性への変身願望は誰にでもある」
コミケを目標にするコスプレイヤーは多い
――僕もコミケに何度も足を運んでいますが、女装レイヤー(女装コスプレをする人のこと)は増えた印象を受けます。
さくら:コスプレイベントでも女装レイヤーは多いですし、コミケ会場でも数年前から増えてきたと思います。女装レイヤーは『東方Project』の人気が出て爆発的に増え、『艦隊これくしょん-艦これ-』によって定着したと思います。コミケの魅力って、男装も女装も普通に見られることですし、誰でも純粋に好きなキャラになりきることを楽しめるのが魅力です。
――最近、ネットではコミケがこのままでは衰退するのではないか、という意見が上がっていました。さくらさんの話を聞くと、そんなことはなさそうですね。
さくら:海外からもコミケは注目されていますし、コスプレイヤーの観点では今後数十年は大丈夫だと思いますよ。コミケでコスプレするのを憧れにしている人もいますし、一種のステータスにもなっていますからね。
女装コスプレをしたい人にアドバイス
――女装コスプレは推しになれるという意味でも、凄く素敵だなあと思いますが、かわいさを研究するのも大変ですよね。
さくら:アイメイクでかなり印象は変わるので、いいなと思う人の写真を拡大してみたりして、研究しています。眉の手入れも重要です。体を絞るのも大事なのですが、最近、お酒ばかり飲んでいるので……不安ですね(笑)。
――コスプレイヤー・オブ・ザ・イヤー2024で賞をもらったさくらさんから、女装レイヤーを始めてみたい人に対してアドバイスはありますか。
さくら:まず、衣装を買うところから始めましょう。買って、着てみることです。最初はうまくいかないことも多いと思いますが、回数を重ねればコツがつかめてくる。あとはイベントに参加して、人前に出ることも大事ですよね。自宅でコスプレをする宅コスも流行っていますが、イベントに出て、フォロワーさんと交流すれば間近でメイクも見れるし、「このキャラが似合うんじゃない?」とアドバイスももらえます。一歩踏み出して、イベントに行くことは大事だと思います。
――ありがとうございました。最後に、今回のコミケを終えて、感想をお願いします。
さくら:フリーレンは初出しだったのでクオリティを上げられたかどうか心配でしたが、Xのフォロワーさん達と交流したり、とあるメディアさんに取材を受けたりと、2023年を楽しく締めくくることができました。ちなみに、今回の冬コミは例年とは違い、日が照っていて暑かったですね(笑)。