『推しの子』伏線や匂わせが満載! 「映画編」で登場する注目すべき謎多きキャラといえば?

※本稿は『推しの子』最新刊までのネタバレを含みます。原作未読の方はご注意ください。

 TVシリーズ第二期の放送を来年に控える『推しの子』。原作漫画では、作中の映画『15年の嘘』の撮影が進行するにつれて、父カミキヒカルへの復讐心や、自身の心の闇に苦悩するアクアの姿、役作りに苦労し生前のアイとその人間関係の歪さに気づいていくルビーの様子が描かれ、よりサスペンス色が強くなっている。

 本稿では、映画編に新規で登場した人物たちの中から、気になる言動や作品のポイントとなりうる人物をピックアップして紹介する。

ナゾの言動でアクアとルビーを振り回すツクヨミ(芸名)

 まず紹介したいのは、突然星野アクアの前に現れては意味深なセリフを発し、ルビーと黒川あかねにゴロー(雨宮吾郎)の死体を発見させた謎の少女・ツクヨミ(芸名)だ。

 ゴローの死やアイが死後転生していないことを知っている様子から、当初アクアやルビーにしか見えないミステリアスな存在かと考えられていた。しかし、最新13巻では突如『15歳の嘘』に子役で出演することに。アクアやルビー以外の人間にも目視でき、コミュニケーションが取れる存在であることが明らかになった。

 会話の中で親について聞かれ際、ツクヨミは「君達と同じ様にこの器も母から産み落とされたものだよ」「どこにでもある子供の躯さ」などとボカした言い方をし、決して正体を明かそうとしない。そのため、アクアは思い切って映画の子役に誘う作戦に出る。当初、かなり上から目線な言い方で断ろうとするが、アクアが挑発すると、子供らしさ全開で「はぁー?できるしなめんな」とまんまと作戦に乗ってしまう人間らしい一面も見せていた。

 現状、芸名がツクヨミであること以外のことは判明しておらず、タレント力や役者として演技力も一切不明。今後の動向や黒川あかね、有馬かな、姫川大輝など、アクアとルビー以外の役者陣たちとどう絡んでいくのかにも注目だ。

アイへの憎悪暴露にカミキヒカルと電話!? 初代B小町のニノ

 そしてもう一人の注目人物が初代B小町のニノだ。役作りの一環で有馬やルビーたちは、初代B小町のメンバーと対面することになるが、ハツラツとした性格で黒川あかねやMEMちょと話が盛り上がる高峰に対し、ニノはなかなか本心を見せない。

 しかし、有馬かなが黒川あかねとのライバル関係について語り出すと、堰を切った様にアイへの妬みや嫉妬があった当時の話を語り出し、当時本人に「死んでくれ」といったというエピソードも暴露した。

 ここまででもかなり表情や態度が怖いのだが、アイになりきったルビーがニノへある言葉を言うと、「良かった。ちゃんと偽物だった」と表情がさらに一変。さらには、帰り道カミキヒカルに「アイを超える存在なんて、娘だとしても絶対に許せないですもんね」と電話しており、2人が以前から繋がっていたことが分かる。

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