『呪術廻戦』伏黒甚爾の無双っぷり!「特級術師レベル」ともいわれる「強さ」を考察
※本稿は『呪術廻戦』コミックス最新刊までの内容に触れています。ネタバレにご注意ください。
現在放送中のTVアニメ『呪術廻戦』にて、無双とでも言うべき活躍を見せている伏黒甚爾。ずば抜けた戦闘力を有するジョーカー的存在だが、作中の強さランクではどれほどのポジションに位置付けられるのだろうか。これまでの戦績や戦闘描写を参考に、彼の強さについて分析してみたい。
甚爾は呪術界御三家「禪院家」の出身でありながら、呪力を一切もたない天与呪縛のフィジカルギフテッドという性質をもつ。呪力の代償として手に入れた、圧倒的なまでの身体能力が彼の強みだ。
最初に甚爾の戦闘力が猛威を振るったのは、五条悟と夏油傑の学生時代を描いた過去編、「懐玉・玉折」。不意打ちと策略を活用した上での戦いではあるが、当時すでに呪術界に敵なしだった五条にタイマンで勝利した。
そしてその直後には、当時1級術師だった夏油にも小細工なしで難なく勝利。この戦いのすぐ後、夏油が特級術師となったことが示唆されていたため、そんな相手を打ち破った甚爾もまた“特級並み”の実力者だったと考えられる。
最終的には覚醒した五条に敗れ、一度は物語を退場することになった甚爾だが、「渋谷事変」において再登場を遂げた。呪詛師・オガミ婆の降霊術で呼び出された際、依り代の肉体を強奪。そして特級呪霊・陀艮を一方的に蹂躙するという暴挙に及んだ。
陀艮はその直前まで、1級呪術師の七海建人、禪院家当主の特別1級呪術師・禪院直毘人、そして禪院真希の3人を一度に相手取って圧倒していたほどの実力をもつ。そんな相手をものともしない甚爾の戦闘力は、やはり1級呪術師とは明らかに格の差があると言わざるを得ない。
ちなみに11月2日に放送されたTVアニメ『呪術廻戦』の第39話「揺蕩-弐-」では、甚爾と陀艮の戦闘シーンを原作よりも詳細に描写。武器を一振りしただけで海をまっぷたつに割ったり、身体を拘束されたまま無数の呪霊に食いつかれても無傷だったりと、その人間離れしたスペックが原作以上に強調されて描かれていた。
特級呪具「游雲」を使っていたとはいえ、この呪具は使用者の膂力によって力が左右される性質を持っているので、なおさら甚爾の身体能力の高さを読み取れるだろう。