実写版『ONE PIECE』シーズン2はどうなる? 研究家が期待するポイント

 世界各国でデイリー1位を獲得する大記録を打ち立て、実写化作品トップレベルの成功例となった実写版『ONE PIECE』。製作陣のこだわりが感じられる演出や工夫から、本作は原作ファンからも受け入れられるドラマとなった。

 そこで今回は実写版『ONE PIECE』の注目ポイントについて、ワンピース研究家の神木健児氏に話を聞いた。

「シーズン2の配信が決定した実写『ONE PIECE』ですが、シーズン1の時点で先に繋がる展開がいくつかありました。例えば最終話のラストで描かれた、見慣れた後ろ姿の葉巻を吸う男。この後ろ姿は完全にスモーカーで、シーズン2を想定しているんだとファンを喜ばせましたよね。また作中には原作にも登場する、『うそつきノーランド』の絵本が登場します。他にもルフィが手配書を見るシーンでは、随分先のエピソードで登場するキャラの手配書がありました。例えばフォクシーやキャベンディッシュです。この辺りの次に繋がる場面も、原作がすでに長く続いているからこその面白いポイントだと思います」

 実写だからこそのポイントもあると、神木氏は続ける。

「漫画の『ONE PIECE』にも、人を殴ったり斬ったりする描写はあります。でもやっぱり少しポップに描いていて、あまり気にならないんですよね。そこが実写だと、いい意味でグロくて緊張感が増しているように感じました。例えば漫画だと、ルフィが海に出て最初に戦った海賊アルビダ。実写版でも序盤にアルビダが登場するのですが、彼女は金棒で人間を殴ります。その描写が非常にリアルで、次のシーンではコビーが血を掃除していました。出来事は原作と変わらないんですけど、実写だと普通に怖いですよね。実際に海賊がいたらこんなにエゲつないんだなとリアルに感じることで、ルフィが進もうとしている道の大変さがよくわかります。また実写だからこそ緊張感が増すなと思ったシーンは他にもあって、サンジの過去編はよかったです。実際の海や崖を映像として見せられると、過酷さや辛さが非常に伝わりました。やっぱりリアルな緊迫感は、実写ならではの魅力なのではないでしょうか」

 ファンからも好評の声が相次ぐ本作。原作を追ってきたファンとして、実写版に気になる点はあったのか。

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