『東京リベンジャーズ』「天竺編」は“兄弟の絆”の物語? 注目キャラを考察

 芭流覇羅(バルハラ)との抗争を描いた血の「ハロウィン編」、柴大寿率いる黒龍(ブラックドラゴン)を壊滅に追い込んだ「聖夜決戦編」に続く、アニメ第三期『東京リベンジャーズ』の「天竺編」が放送を開始した。

 第三期では、さまざまな兄弟の絆がストーリーの核となる。本稿では、「天竺編」で特に注目したい兄弟キャラクターを紹介する。

天竺四天王で極悪なS62世代を象徴するカリスマ、灰谷兄弟

 第三期を象徴する兄弟が、横浜を仕切るチーム「天竺」の四天王・灰谷蘭と、その双子の弟・竜胆(りんどう)だ。黒川イザナと同じ極悪の”S62世代”を象徴し、「六本木の灰谷兄弟」という通称でも知られるカリスマ兄弟。血のハロウィン編の廃車場での最終決戦を見物しに来た際に、「一声かければ100人以上の不良が集まる」と言われていた。

 兄・蘭の見た目は中性的で、髪型を左右2本の三つ編みにしているのが特徴。性格は冷静沈着、戦い方は合理主義で、警棒を使うなど勝つためには手段を選ばない。対して、弟·竜胆は好戦的で武闘派。常に蘭と行動を共にする。竜胆が関節技などで相手の動きを封じ、蘭が仕留めるのが灰谷兄弟の基本戦法で、このカリスマ兄弟との対戦が、東京卍會と天竺との抗争「関東事変」のクライマックスシーンの一つとなる。

「スマイリー」と「アングリー」表情と性格が真逆でユニークな2人

 「目黒のツインデビル」の異名をとる、東京卍會の肆番隊隊長、河田ナホヤと、その双子の弟で副隊長の河田ソウヤも第三期を象徴する兄弟だ。ユニークなのは、その愛称と性格が真逆なところ。いつも笑顔のナホヤは「スマイリー」、いつも怒った表情のソウヤは「アングリー」という愛称で呼ばれている。しかし、実際はスマイリーの方が冷徹で心は鬼、アングリーは常にブチギレ顔だが優しい心の持ち主なのだ。

 実際、主人公である花垣武道たちが天竺に襲撃された際、アングリーは怪我をしていた武道の友人をバイクに乗せて病院へ連れて行くよう伝えたのに対し、スマイリーはバイクに引っかかっていた天竺の隊員に、「タイヤになんか引っかかってねえ?」と笑顔でトドメを刺していた。また、以前東京卍會の集会では、参番隊隊長に就任した稀咲を思わず殴った武道に対し、「テメェ マイキーの顔に泥塗るつもり!?」と笑顔のまま凄んでいたことも。

 優しそうな笑顔のまま、対抗するチームの隊員をボロボロになるまで殴ったり、不良らしい口の悪さを発揮したりするスマイリーの姿は地味に怖い。一方、原作では心優しいアングリーが豹変する場面も。戦闘中にスイッチが入り、スマイリーが「自分より100倍強い」と説明するほどの強さを発揮。関東事変の形勢を一変させるに至るのだ。

 東京卍會に入る前に入っていたチームでは、天竺四天王の1人とも戦ったことがある2人。第三期アニメでは、今後どんな活躍を見せてくれるのか期待したい。

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