『SLAM DUNK』桜木花道はなぜモテない? 高スペック主人公が抱えていた致命的な“弱点”

『SLAM DUNK』が大人気マンガとなった理由として、主人公・桜木花道の存在が大きな役割を担っていたことは誰もが認めるところだろう。その魅力は作中のキャラクターのみならず、今でも多くの読者を惹きつけてやまない。しかしそれにもかかわらず、彼には「女性から絶望的なまでにモテない」という一面があった。

  桜木はマンガの主人公にふさわしい資質をいくつも持っている。高校入学時点で身長188cm、体重83kgという恵まれた体格をしており、スポーツのセンスも抜群。バスケットボールの未経験者でありながら、パワー・スピード・ジャンプ力・スタミナなどあらゆるフィジカル面でライバルたちを圧倒していた。

  そして性格は裏表が一切なく、底抜けに明るいのが特徴で、湘北高校バスケットボール部のムードメーカーを担当。一見不真面目に見えるが、仲間思いで努力家なところがあり、どう転んでも周囲の女性にチヤホヤされそうだ。

 しかし現実には桜木は、伝説級にモテなかった。中学時代の3年間、女性にフラれ続け、その数が累計50人に達したという逸話があるほどだ。なぜそんな悲劇が生まれてしまったのだろうか。

 理由として真っ先に思いつくのは、桜木が札付きの不良だったことだろう。桜木はバスケットボール部に入る前、中学時代から「桜木軍団」と呼ばれる仲間とつるみ、暴力に明け暮れる日々を過ごしていた。

 頭突きを得意とするなど喧嘩はめっぽう強く、その経験値がスポーツマンとしての桜木を育てた一面があることは否定できない。だが、お礼参りとして家に不良集団が襲撃に来るほど過酷な生活だったそうなので、その評判を知っていれば、よほど勇気がないかぎりはお近づきになることを避けてしまうだろう。

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