『ドラゴンボール』孫悟空、父親失格の炎上発言から一転? 息子たちへの心温まるエピソード

 『ドラゴンボール』の主人公・孫悟空といえば、伝説の戦士・超サイヤ人として数々の難敵と壮絶な戦いを繰り広げてきた。しかし父親としては少々頼りない印象で、中には父親失格だと発言する読者もいるほど。そんな悟空にだって良き父親エピソードはあるようだ。今回は、悟飯と悟天への愛情を感じるシーンを紹介していこう。

今の時代なら炎上必至! 父親失格と言われても仕方ない悟空の仰天発言

  そもそも悟空は普段から父親失格と言われても仕方のない行動や言動が多すぎた。例えば出産を間近に控えるブルマを心配して修行の誘いを断ったベジータに対して、「おめえが産むわけじゃねえんだから別にいいじゃん」「オラなんて悟飯も悟天も産まれたことさえ知らなかったぞ」と、全女性を敵に回しそうな発言をしていたのは有名な話。

  またセルとの戦いでは悟飯を怒らせることで秘めた力を発揮させようと、セルに痛めつけられる悟飯を助けようともしない悟空。そんな悟空に対してピッコロが“それは間違っている、悟飯は怒るどころかなぜお父さんは助けに来てくれないのか、自分の命より勝負の方が大切なんだろうかと思っている”と、悟飯の辛い胸の内を代弁して悟空を非難する場面もあった。

もうダメ親父とは言わせない! オラだってちゃんと父親やってるぞ!

  そんな父親失格の烙印を押されかけている悟空が、めずらしく父親らしい姿を見せてくれたのが魔人ブウ編。ブウと戦うためにあの世から地球に戻る悟飯に「見たかったな近くで… おめえがでっかくなったところをよ」と声をかけ、更には「よし! 行ってこい!」と悟飯を抱きしめたのだ。

  またセルが急激に身体を膨らませ、地球もろとも自爆しようとしたセル戦のクライマックスシーンでも悟空は父親らしい姿を見せる。勝ち誇るセルの前で愕然とする悟飯の元に現れた悟空は「よくやったな、悟飯」という言葉を残し、瞬間移動の術でセルもろとも姿を消してしまったのだ。

  セルの自爆は悟飯が己の強さを過信して、セルにトドメを刺さなかったことが招いた事態でもある。そのため息子の間違いを身体を張って挽回した悟空の父親としての姿に、「息子のために悟空が命を投げうったマジでいいシーン」とネット上では賞賛の声が相次いだ。

  他にもセルとの戦いで悟空が命を落としていたため、天下一武道会の会場が父親との初対面となった悟天。悟空が天界に帰る時には抱っこしてほしいことを言い出せずにいたのだが、それに気づいた悟空が悟天を高い高いして抱きしめるシーンもあった。この悟空と悟天の数少ない親子としての絡みには、胸が熱くなった読者も多かっただろう。

  これまでどうしても父親失格のイメージが強い悟空ではあったが、このように実は父親らしい振る舞いも確かにあった。ネット上では父親らしい悟空の行動に「セル編の親子かめはめ波もめちゃくちゃ良いシーン」「意外といい父親してる! 言うほど父親失格じゃないのかも?」と好意的な意見もたくさん上がっている。父親失格エピソードだけでなく、親子愛が伝わるエピソードも世間に認知されてほしいものだ。

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