「50歳からのひとり旅」書籍が5万部超える人気の理由「50代は最強にして最後のひとり旅適齢期」

 大和書房より刊行した『50歳からのごきげんひとり旅』(山脇りこ著)が発売から1か月半で5.5万部となって話題を呼んでいる。

 料理家として活躍する山脇りこが、50歳からひとり旅にチャレンジ。未知の世界にひとりで身を置くワクワク感と、緊張感も含めた充実感に魅了されていく様子が描かれた旅エッセイ。読んでいるうちに、山脇ワールドに引き込まれ、まるで自分が旅をしているような感覚になっていく。

 著者の山脇りこが、50歳のときに不調を感じて病院へ行くと、診断結果は、なんと「加齢」。ふとバスの窓に映った自分の顔を見ると、口角が下がり、眉間には謎のしわ……。歳をとると鬱々となりがちであることを実感し、「これからは、意識してごきげんでいよう」と決意するところから本書ははじまる。

 そして、自分がごきげんでいられることって何だろう? と考え、ごきげん探しにおそるおそる行ってみたのが、20年ぶりとなる「ひとり旅」。結果、これが大正解。「50代は最強にして最後のひとり旅適齢期」だと言う。

 楽しみつつも無理をしない山脇流ひとり旅のルールが5つある。①気ままに歩く
、②できるだけ公共交通機関で動く、③疲れたら早めに休む、④用心深く。無理な冒険はしない、⑤凹まない、怒らない、すべてをポジティブに受け止める。

 初めてのひとりパリ旅もこれで楽しめたという。そのほか、旅のコースの決め方、スマホを使いこなすコツ、荷造りからホテルの選び方まで、旅初心者にも役立つひとり旅のノウハウが満載の一冊だ。

関連記事