男子禁制の大奥で紡がれる感動のお江戸小説 『大奥の御幽筆~あなたの想い届けます~』に注目

 菊川あすかの小説『大奥の御幽筆~あなたの想い届けます~』(ことのは文庫/装画:春野薫久)が、4月27日の朝日新聞に掲載された。

 『大奥の御幽筆~あなたの想い届けます~』は、江戸時代の大奥を舞台に、霊視の力を持つ奥女中と記憶を失った幽霊が悲しき亡霊の謎を解き明かす感涙の大奥ロマン。好評につき、続刊の制作が決定している。

 また作品特設サイトでは「大奥の基礎知識」や動画など、作品をさらに楽しめるコンテンツを公開中だ。リアルサウンドでは、書評家のタニグチリウイチ氏によるレビューも掲載している。

■あらすじ
亡霊が見えるせいで呪われた子だと家族から罵られてきた里沙。
自分の力を忌避し、生きる意味を見失いかけていた彼女を繋ぎ止めたのは、
奥勤めをしている叔母・お豊からの一通の手紙だった。
『そなた、大奥へ来ぬか――』
そこは男子禁制で全てのお役目を女が勤め、皆いきいきと働いているという。
こんな私でも誰かの役に立てるのならばと、
お豊の力添えで奥女中となる決意をする里沙だったが、そこでは、とある亡霊騒ぎが起きていて――。
霊視の力を持つ奥女中・里沙と記憶を失った侍の亡霊・佐之介が、
大奥に現れる亡霊たちの心残りを解き明かす、感動のお江戸小説。

■書店員・レビュアーの感想
「大奥という場所、霊の見える目を持つ主人公、シンデレラストーリー!ワクワクする要素がたっぷり詰まった作品で、読んでいてすごく楽しかったです!亡霊騒動の謎が解けてきての終盤は、我慢なんて出来ずに号泣してしまいました。あの展開はずるいです…!そして主人公の誰かの為に何かをしたいという優しい気持ちが伝染して、読み終えた後はなんだか私まで優しい気持ちになれました。あとは佐之介さんの謎。どうして彷徨っているのか、失くした記憶は?などなど気になるところで終わったので、続編に期待しています。里沙の成長ももっともっとみたいです!」(TSUTAYAサンリブ宗像店 渡部 知華)

「欠点だと思っていた個性が、環境が変わり強みになるストーリーにワクワクし元気が出ました。人と違う特徴を持っていても、誰しも活躍の場があるのだと勇気づけられます。雪が舞う情景が寒さの厳しい今の時期にぴったりなのも良かったです。続編が出るのも楽しみです。」(大同大学大同高等学校図書館員 藤原 朋美)

「手書きの文章を書く機会は減っていますが、手書きに気持ちがこもることを改めて思い出しました。特別を特別として見ずに受け止め、受け入れてくれる人がいる、本当の自分を見てくれる人がいる心強さや大切さが伝わってくる、そんな物語でした。続きも是非読んでみたいと思う作品です。」(明文堂書店 川崎 博子)

■書誌情報
大奥の御幽筆~あなたの想い届けます~
https://kotonohabunko.jp/special/ohoku/
著:菊川あすか/装画:春野薫久
ISBN:9784867163931
定価 :792円(本体720円+税10%)

作品の試し読みはこちら
https://viewer-trial.bookwalker.jp/03/15/viewer.html?cid=25120b15-6c9e-46f0-b0b7-8ebf62da6bc3&cty=0

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