セーラー服姿の幽霊と男子高校生の切なくて愛おしい物語『君が、僕に教えてくれたこと』 書店員やレビュアーの感想を公開

 『幽霊アパート、満室御礼!』(アルファポリス文庫)、『青い風、きみと最後の夏』(スターツ出版文庫)の著者、水瀬さらの最新作『君が、僕に教えてくれたこと』(マイクロマガジン社)が、3月20日に「ことのは文庫」より発売される。

 幽霊が見える天(てん)は、見た目は怖いけど頼まれると断れない性格のせいで、今まで何人もの幽霊を助けていた。そんな自分に嫌気がさしていたある日、コンビニの前に立ちつくすセーラー服の幽霊・陽菜(ひな)と出会ってしまう。「お願い。あたしのお姉ちゃんを守ってほしいの」――頼みごとばかりしてくる幽霊には、もううんざりしていた天だったが、その陽菜の願いがきっかけとなり、ふたりの抱えていた切なくも愛おしい、それぞれの伝えたい想いが交錯しはじめる。セーラー服姿の幽霊との出会いが、天の止まっていた時間を再び動かしていく――。

 セーラー服姿の幽霊と男子高校生の、切なくて愛おしい2ヶ月間の物語。装画イラストはTwitter21.8万フォロワー(2023年2月27日時点)のイラストレーター、フライが担当している。また発売に先立ち、書影イラストと予告編動画、さらに書店員・レビュアーから寄せられた作品の感想も公開された。

大切な人を亡くした悲しみを抱えながらも明日へ進んで行こうとする、切なくてあたたかいストーリー。悲しみと向き合うことで俯いてしまったり、イライラしてしまったり、それを周りの人にぶつけてしまったり。それでもとことん優しくて、自分は泣くのを我慢している。そんな人間らしい天ちゃんが愛しくてたまりませんでした。大好きなお姉ちゃんのことが心配でたまらない、優しい幽霊の陽菜ちゃんのことも愛しいです。そしてストーリーが進むにつれていろんな線が繋がっていく度に、登場人物達の優しさに触れまくって心がぶわっとあたたかくなりました。素晴らしい作品をありがとうございました! 大好きです!(TSUTAYAサンリブ宗像店 渡部知華さん)

個人的には作品全編を優しく包み込む登場人物たちの濃やかな愛情に涙すること多々。それでいて、ふとした瞬間に微笑みを誘う描写も多く心を和ませてくれます。読みやすい文章でありながら読者の心に深く響く独特な魅力は、水瀬さら先生ならではのものだと思います!(レビュアー DTSさん)

とても読みやすく、すぐお話の世界に入り込めました。別々に歩んでいたと思われる登場人物やそれぞれ抱えた悩みが、最後は解けた1本の糸のようにつながってスッキリ纏まっていたと思います。読んでいて涙が止まりませんでした。『涙をためすぎちゃうと、上手く笑えなくなっちゃうからね』……とても素敵な言葉です。(うさぎや宇都宮テクノ店 太田さん)

書籍情報

君が、僕に教えてくれたこと
https://micromagazine.co.jp/book/?book_no=1489
小説:水瀬さら/装画:フライ
ISBN:9784867164013
定価 :792円(本体720円+税10%)
発売日:2023年3月20日

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