『ONE PIECE』初のアイスショーで期待されるのはサンジの活躍? “リンク映え”する要素と理想の配役を考察

 国民的マンガ&アニメ『ONE PIECE』をモチーフにした史上初のアイスショーが2023年夏に開催されることが明らかになった。ストーリーやキャストなど、詳細は明らかになっていないが、「週刊少年ジャンプ」での連載は最終章を迎えて盛り上がり、劇場版『ONE PIECE FILM RED』も大ヒットを記録したなかで、豪華なものになりそうだ。続報を待ちつつ、どんな内容になるか考えるのも楽しい。

 ストーリーを重視した作品になるかどうかも定かではないが、アイスショーに映えそうなキャラクターを考えると、真っ先に思い浮かぶのは麦わら海賊団のコック、サンジだ。「黒足」の異名に象徴されるように足技のスペシャリストであり、「悪魔風脚」(ディアブルジャンブ)のようなスピン技も得意としている。スピンとジャンプを繰り返し、敵勢力を弾き飛ばしていくシーンが目に浮かぶようだ。

 また、サンジは海に嫌われる「悪魔の実」の能力者ではないため、舞台が海のシーンでもスイスイとリンクを駆けることができる。『ONE PIECE』は海洋ロマンであり、プロジェクションマッピングで海中のシーンを描く、ということはあり得そうで、サンジはここでも活躍することが可能だ。

 さらに、惚れっぽい性格も「ロマンス」というアイスショーにぴったりの要素に繋がりそうで、スロージャンプやリフトなど、ペア/アイスダンスの演技に映えそうなのもポイントが高い。基本的にスーツルックで、ナンパながらフォーマルな印象があるのも好ましく、この点からもアイスショーでフィーチャーされても不思議はないと思える。

 サンジがもし、主役級のキャラクターとして登場するなら、理想の配役は高橋大輔ではないだろうか。世界一とも言われたステップの技術を持ち、アイスダンスでも活躍する表現力豊かなスターは、セクシーな演技で新たなサンジ像を描いてくれそうだ。同世代の織田信成が、コミカルなキャラクターを活かしてウソップ役で起用されれば……と、想像が広がる。

 マンガ/アニメを原作としたアイスショーとして、直近では残念ながら中止になってしまった『美少女戦士セーラームーン Prism On Ice』があり、月野うさぎ役には、なんと世界ランキング最高1位の五輪メダリスト、エフゲニア・メドベージェワが決定していた。こちらは本人が原作の大ファンだということが大きいが、このようにトップアスリートが参戦する可能性は十分にあり、『ONE PIECE』という巨大な作品だからこそ、例えば羽生結弦や浅田真央というスターの登場も夢見てしまう。いずれも主演でなければ、存在感が大きすぎて作品全体のバランスを取るのが難しそうだが、例えば羽生が演じるシャンクスや、浅田が演じるビビなど、強いサブキャラたちも見てみたくなる。 

 いずれにしても、この夏は涼やかで華麗な『ONE PIECE』が見られる。競技者として抜群の知名度はなくても、日本には素晴らしいフィギュアスケーターが多いので、キャストの発表を楽しみにしよう。

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