【漫画】イメージは可愛いゴジラ? 何でも破壊する美少女の恋を描いたSNS漫画が爽快すぎる

イメージは“可愛いゴジラ”

――『破壊少女の恋』制作の経緯を教えてください。

旭岡:もともと、主人公のハカイは全然別のバトルアクション漫画のヒロインとして作っていたキャラでした。性格も全く違っていて、戦うことしか知らないようなとても暗いキャラでした。とはいえ、その話は結局作らずにずっと寝かせたままになっていました。ただ、彼女に名付けた“ハカイ”という名前がやたら好きで、「いつかハカイという名前の女の子が活躍する漫画を描きたいなあ」と思っていました。

――どのようなキッカケでハカイを軸の漫画を描こうと思ったのですか?

旭岡:ある時、新しい企画を作っている時になんとなく彼女が降ってきて、「なんでも破壊しちゃう女の子が好きな人と仲良くなるために頑張る話にしよう!」というアイデアが頭に浮かびました。

――ハカイはどのように制作されたのですか?

旭岡:ゴジラを意識しました。描いている最中も「“可愛いゴジラ感”が出ていればいいな~」と思いながら描きました。

――ハカイが物を壊すシーンは爽快感がありました。

旭岡は爽快感は特に意識して描きました。壊した時の衝撃とか空気感とか。それと「アングル、演出はどうすればかっこ良く、迫力がある画になるか」ということもこだわりました。こういった画はもっと描けるようになりたいので、これからも課題にしていきたいです。

――テンポ良く読み進めることができましたが、ギャグ(破壊)のバランスはどのように意識しましたか?

旭岡:正直あまり意識はしていませんでした。そういう意味ではキャラクターが自身で動いてくれたのかもしれません。ただ、わかりやすさ、読みやすさについては意識していたので、それがうまい具合に作用してバランスが取れた作品になっていたのかもしれません。多分ですが(笑)。

――昨今ジェンダーに対する意識が高まっていますが、“女の子らしい”という表現を使うことに抵抗はなかったですか?

旭岡:実は本作を出版社に持って行った際に編集さんから、そのことを指摘されて初めて気付きました。ですが、その時に「じゃあ“女の子らしい”や“男の子らしい”という考え方は良くないのか?」とも思いました。もちろん、ジェンダーフリーという価値観は広まってほしいですが、だからといって“女の子らしい”や“男の子らしい”という表現を自重することは、なんとなく違うのではないかと考えています。ただ単にハカイという人間は、青山に少しでも好きになってもらいたくて、可愛くなりたくて“女の子らしく”なりたかった。ハカイはそう考える子だった。それだけなんです。

――最後に今後の活動について教えてください。

旭岡:今年こそは雑誌かウェブに掲載されたいです!また漫画の話とは少しそれてしまいますが、最近画力向上のためにSkebを始めました。精一杯描かせていただきますので、リクエストお待ちしています!

■旭岡ツバサさんのSkeb
https://skeb.jp/@tubasa_wing16

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