【ONE PIECE考察】セラフィムは七武海だけではない? 海軍が誇る最終兵器の今後

※本記事は本誌最新話の内容に触れる部分があります。

 ワノ国編が終幕し、次々と世界情勢が明かされている『ONE PIECE』。様々な新情報が飛び出す中、以前から存在だけは明かされていた海軍の新しい兵器が、遂にお披露目となった。

 元七武海の姿で、尋常ではない強さを発揮する異形の子供。その名も「セラフィム」。今回はそんなセラフィムの注目ポイントや今後について、ワンピース研究家の神木健児氏に話を聞いた。

 「まず新型パシフィスタセラフィムの正体が、ルナーリア族を元に造られたであろう存在ということにびっくりしましたね。おそらくキングの血統因子はパンクハザードで採取されているので、セラフィムは七武海の血統因子とルナーリア族の血統因子を合わせて造られたと考えて間違いないと思います。今後はハンコックとミホークだけでなく、他の七武海のセラフィムも登場するでしょう。そして試作品のパシフィスタとは違い、1人の人物を元にしていないのが私は大きなポイントだと思います。もし本当に血統因子を元に製造、量産が可能なのであれば、登場するセラフィムは七武海だけではないのではないでしょうか。世界政府は囚人や奴隷の血統因子を簡単に採取できる立場です。またモモの助の回想シーンで、カイドウの血統因子を持っているとも判明しています。もし彼らが血統因子を採取し保存していたならば、元四皇カイドウはもちろん、フィッシャー・タイガーやロックス・D・ジーベックのセラフィムも絶対に造ることは可能のように思えます。外見だけではなく特性も受け継がれているはずなので、ルナーリア族の特性を持った彼ら猛者達が敵になるのは、考えるだけでも恐ろしいです。また囚人で言うともちろんエースの血統因子も採取可能なので、ルフィは兄と思いがけない再会を果たすことになるのかもしれません」

 アマゾン・リリーにて初登場を果たし、戦士顔負けの強さで島内を蹂躙したセラフィム。神木氏はそんな彼らの外見に、謎が多いと話す。

 「初めて登場したセラフィムはさすがの強さでしたが、その姿は子供だったんです。なぜ子供の姿なのかは不明ですが、彼らが成長する存在なら辻褄は合います。ジェルマ66のクローン兵は20歳の兵士を造るのに、5年掛かると言われていました。つまり1年で4歳分歳をとる。彼らが2年前に研究が始まっていて今8歳だと思えば、外見との違和感もないでしょう。とは言っても、世界政府は大人のセラフィムが欲しかったと思うんです。もしかしたらジュエリー・ボニーは、彼らを大人にするために政府に捕まっていたのかもしれません。またミホークはモデルと同じ目をしているんですけど、ハンコックの目には星のマークがあるんです。ミホークにはないので、これは出てしまっているのではなく出しているマークですよね。マークが出ているセラフィムと出ていないセラフィムの違いも、今後は重要になってくると思います」

 ミホークのセラフィムをみると、モデルの戦闘力をそのまま受け継いでいる様子。それでは悪魔の実の能力はどうなのだろうか。

 「ハンコックのセラフィムがメロメロの実の能力を使っていなかったので、現時点では悪魔の実の能力は受け継がれていないのかなという印象です。しかしカイドウの血統因子で人造悪魔の実を作っていたので、ベガパンクであれば悪魔の実の能力もどうにでもできたと思うんです。なぜその能力を付与しなかったのかは疑問ですが、最終的には悪魔の実の能力もあるセラフィムが登場すると思います。例えばまだ登場していないドフラミンゴのセラフィムが、イトイトの実の能力を使いだしたら面白いですよね」

 以前から世界政府の最終兵器として、言及され続けていた新型パシフィスタ。彼らの存在は最終章での戦いに、どのような影響を及ぼすのか。

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