【漫画メシ】ケンタッキーフライド松茸、松茸トースト、すき焼き松茸レシピなど個性派紹介
秋の食材で最も人気があると言っても過言ではない、松茸。諸説あるものの、縄文時代に中期の遺跡から食べていたことを現す遺物が発見されている。その歴史はかなり古いことは間違いない。
日本人に長く愛されてきた松茸は、漫画のなかでも様々な形で調理されている。その一部を紹介したい。
「ケンタッキーフライド松茸」(こちら葛飾区亀有公園前派出所)
『こちら葛飾区亀有公園前派出所』で、両津勘吉が偽造品の松茸を使って作った料理だ両津が最初に考案したのは松茸を串に刺して焼き鳥のようにしたうえで焼き、一気に食べるというもの。さらに「もっといいのを考えた」とつぶやき、ホットドッグの肉の代わりに松茸を入れた「松茸ドッグ」、おでんに入れた「おでん松茸」を考案する。
最後に作ったのが「ケンタッキーフライド松茸」。その名の通り松茸をフライドチキンのように調理したもので、両津は「秋限定の新メニュー!」と胸を張っていた。香りを楽しむ要素もある松茸を揚げてしまうのはもったいない気もするが、味は良いのかもしれない。
「まつたけすき焼き的なもの」(めしにしましょう)
小林銅蟲原作の料理漫画、『めしにしましょう』。数多くの「やりすぎ料理」で、読者を楽しませた。
そんな『めしにしましょう』に登場したのが「松茸のすき焼き的なもの」だ。1キロの松茸と1キロの牛肉、さらに春菊、ねぎなどを鍋に入れて文字通りすき焼きして食べるもの。
松茸のすき焼きはおいしくたべる調理法の1つとして知られており、YouTubeでも複数のユーザーが食している。その味はかなり高いものがあるようだ。
『松茸トースト』(クッキングパパ)
荒岩一味が「松茸が食べたい」とリクエストする妻のために作った松茸料理。そのなかで異彩を放っていたのが松茸トーストだった。
料理は至ってシンプルで、トーストの上に切った松茸が乗っているというもの。若干もったいない気もするが、その味わいは独特なものがあるようだった。荒岩は松茸をメインディッシュにした親子丼「松茸丼」も作っている。ポピュラーなご飯だけではなくパンと一緒にしようと考える荒岩のアイディアはさすがのものがあった。
「海の松茸ご飯」(美味しんぼ)
『美味しんぼ』の登場した海の松茸ご飯。京極万太郎の友人で画家の清谷が松茸ご飯を食べたあと「海の松茸ご飯のほうが美味しい」とうそぶいたもので、その後清谷は病気で倒れ、記憶を失ってしまう。
そんな状況を寂しく思った京極が山岡士郎に協力を依頼。山岡が奔走のすえ探し出し、用意したものだった。
「海の松茸」の正体はトコブシ。葉山で捕れた生きたトコブシを酒と醤油、そして好みでみりんを入れ、煮上がったら肝を取り出し薄切りにしてご飯と一緒に炊くのだ。作品では「丹波の松茸もうまいが、トコブシのうまさもたいしたものだぞ」と紹介されていた。
松茸と同等された「海の松茸ご飯」を実際に検証するYouTuberも多い。その評価は高いものがあるようだ。
さまざまな形で調理された松茸。ポピュラーな形で食べるのが無難だが、漫画メシで冒険してみるのも、いいかもしれない。