孔雀緑、洗朱……“120年前に流行った色”でイラストを描くとどうなる? プロ絵師夫婦の検証動画がタメになる

 チャンネル登録者数97万人超(※8月16日確認時)ともうすぐミリオン登録者を突破しそうな勢いの、プロ絵師夫婦YouTuber「なつめさんち」が、「【ガラスペン】『120年前に流行った色』で描いたらエモすぎるイラストになりました…【明治時代カラーインク】」と題した企画動画を公開した。

 各種アプリやウェブサービス、SNS等の隆盛により、漫画やイラストを発表する場が急増し、ウェブ発の人気作品も多く登場するようになった昨今。YouTube上でもプロ漫画家やイラストレーターが活躍しており、「解説動画」や「添削動画」のほか、絵の技術を生かしたチャレンジ企画でも人気を博している。そのなかでも、なつめげん・さや夫妻による「なつめさんち」は、絵をテーマにしたバラエティ豊かな企画で視聴者を楽しませており、高い人気を誇る。

 以前「80年前の絵の具でお絵描き対決」という企画動画に挑戦したなつめさんち。今回は「呉竹」というメーカーから販売されている明治時代に流行ったカラーインクを使ってお絵描き対決を行うという。使用する画材は視聴者から送られてきたガラスペン。その上で特に縛りはせず、それぞれが好きにお絵描きを行うそうだ。

【ガラスペン】「120年前に流行った色」で描いたらエモすぎるイラストになりました…【明治時代カラーインク】

 まず、さやが選んだ色は「孔雀緑(くじゃくりょく)」。孔雀緑は孔雀の美しい青緑の羽のような鮮やかな青緑色を意味しているという。明治の頃に、西洋から伝わってきた色だそうで、まさに文明開化の明治時代を感じさせるものだ。一方のげんがチョイスしたのは「洗朱(あらいしゅ)」。洗朱は江戸時代初期から確認されている朱色の薄い色を表す色名とのこと。厳密には明治から始まった色ではないそうだ。

 そして出来上がったイラストはなんとも味わい深い雰囲気となった。もちろんなつめげん夫婦の画力の高さもあるが、インクの色味がその世界観を後押ししているように見える。ほかにも4色のインクを使用していたので、ぜひその様子は動画で確認して欲しい。

 イラストを描く上で、インクから時代を感じるというのは一般人ではなかなかできない体験だろう。しかし、現代ではネットで簡単に“明治時代に流行ったカラーインク”を購入することができるのだ。なつめさんちも今回の企画に非常に満足したようで、何度も「楽しかった~」と振り返っていた。視聴者からも「凄い勉強になる」「明治時代流行った色はパキッとした鮮やかな色だけど、少し黒っぽく1歩引いたような感じもしてキレイな色ですね!」といった感想が寄せられている。

 絵を描くのが趣味だという人は動画を見ることで、何か刺激をもらえるのではないだろうか。気になる人はぜひ、チャンネルをチェックしてみよう。

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