冷静沈着で情に厚い　蛙吹梅雨

　状況判断能力に優れている蛙吹梅雨。洞察力もあり、デクに対して早い段階から「（あなたの個性は）オールマイトに似ている」と見破っていた。

　クールのように見えるが、友達をとても大切に思う情に厚い一面が。自分が危険な目に遭っても、仲間を助けようとすることもある。身体能力も個性の扱い方も、学業も全体的に成績が良い。協調性も高く、クラスメイトたちと良い関係を築いていると言えるだろう。しかし、決して八方美人というわけではなく、思ったことはすぐに口に出すし、相手が間違えていると思うと、自分の意見を伝えられる意思が強い一面もある。そんな蛙吹の言葉に、クラスメイトたちがハッとする場合は少なくない。A組のブレーンのひとりと言えるだろう。

明るい性格がクラスメイトたちを救う　芦戸三奈

　華やかな見た目に明るい性格でA組のムードメーカー的存在の芦戸。中学生のころから人気者で、正義漢も強く、同級性の切島から憧れられている存在だった。恋バナが好きで、麗日のデクに対する恋心に気がついており、その話を聞きたくて仕方がないという様子も見られる。

　個性も酸性の溶解液を出せるという、できれば敵にしたくないタイプのものだ。その割にまだまだ見せ場が少ないようにも思う。今後の活躍が楽しみなキャラクターの一人である。

姿は見えずとも活発な性格が伺える　葉隠透

　透明人間という常時発動できる個性の持ち主だ。表情も分からない、どんなリアクションをとっているかもわからないが、セリフなどから明るい性格だということはわかる。

　ヒーローコスチュームが手袋とブーツで、いざとなるとそれも脱ぎ捨てる。つまり自分から全裸になっているということで、ほかの女子や、クラスメイトの尾白から心配されるときも。透明であるという能力は強いように見えるが、戦闘にはどのように役に立つかが難しいところ。スパイには向いていそうだが、そうなると、たびたび取り沙汰される雄英高校の内通者の正体が気になるところだ。

癒しのA組のヒロインたち

　『ヒロアカ』は現在殺伐とした展開が続いており、話数を追うごとに緊迫感が増している。高校生であることを読者も忘れてしまうほど、命の危険にたびたびさらされている彼らはすでに立派なヒーローだ。たまに描かれる高校生らしい生活を送っているシーンにホッとする。彼女たち、そして彼らの活躍はもちろんだが、息抜きできる学生生活シーンももっと見ていたい。