ツェリードニヒ脱出でクラピカとの衝突へ? 冨樫義博『HUNTER×HUNTER』第430話原稿完成をXで報告

『H×H』430話完成でツェリの動向に期待

 『HUNTER×HUNTER』の作者・冨樫義博が10月26日に自身のXを更新し、第430話の原稿完成を報告した。投稿には、連載再開を心待ちにする世界中のファンから歓喜と労いの声が多数寄せられている。

 『HUNTER×HUNTER』は、第420話「遭遇」をもって一区切りとなっていた。その第420話では、ブラック・ホエール1号の第1層に特殊戒厳令が発令される極限状態のなか、念能力を駆使して自室を抜け出した第4王子・ツェリードニヒがカジノエリアへ潜入。そこで『カイジ』の沼パチンコを思わせる「SWAMP BALL」に興じるヒソカと鉢合わせるという、衝撃的な展開が描かれた。

 ヒソカの圧倒的な殺気を前に「刹那の10秒」で間一髪死を回避したツェリードニヒは、底知れぬ恐怖を味わいながらも、ヒソカを「沼男(仮)」と呼び、その強さに歪んだ対抗心を燃やして下層への潜入を図る。今回、第430話まで原稿執筆が進んだことで、ツェリードニヒが巻き起こす波乱のドラマがいよいよ本格化することが期待されている。

 読者が最も固唾をのんで見守っているのが、ツェリードニヒとヒソカの再戦の可能性ではないだろうか。ツェリードニヒの特質系能力「刹那の10秒(ラプラスデビル)」は、自らが「絶」を維持している間に限り、10秒先の未来を視て行動を書き換えるというチート級の能力。しかし、百戦錬磨のヒソカに対しては、発動前のわずかな隙や念獣の気配を看破されかけ、あわや一撃で首を落とされるところだった。

 常人であれば絶望する実力差を突きつけられながらも、ツェリードニヒは「オレはツェリードニヒ=ホイコーロ!! 諦めの悪い男…!」と、屈辱によって狂気的な成長意欲を滾らせている。天才的なスピードで念を習得してきた怪物が、実戦の死線をくぐったことで予知能力をどう進化させ、再びヒソカの前に立ちはだかるのか。バトル考察の熱は高まるばかりだ。

 さらに、ツェリードニヒの単独脱出は、王位継承戦の勢力図そのものを大きく揺るがすことになるだろう。第1層の出入口が封鎖されるなか、彼が目指す第2層以下のフロアでは、血みどろのマフィア抗争が激化している。そこにはヒソカの首を狙う幻影旅団も蠢いており、いつ誰が誰と衝突してもおかしくない一触即発の状況だ。

 上位王子の身分を捨て、潜行を試みるツェリードニヒがこの混沌のエリアへ降り立った場合、エイ=イ一家の無差別殺戮や旅団の動向にどう干渉するのか。王子同士の駆け引きにとどまらず、船内全域を巻き込んだ群像劇がさらなるカオスへと突入することは間違いない。

 そして何より、ファンが息を呑んで待ち望んでいるのが、クラピカとの直接対決だ。ツェリードニヒは、クルタ族の「緋の目」を所有しており、クラピカにとっては同胞の奪還のために必ず対峙しなければならない最大の仇敵である。

 これまでツェリードニヒは自室で念の修行に専念しており、第14王子オイトとワブルの護衛に追われるクラピカとは距離を保っていた。しかし、特殊戒厳令をきっかけにツェリードニヒが自室から外へ出たことで、両者の物理的な距離は劇的に縮まった。

 幻影旅団以外には使えない「束縛する中指の鎖(チェーンジェイル)」という制約を抱えるクラピカが、未来予知と凶悪な念獣を従えるツェリードニヒをどう迎え撃つのか。寿命を削りながら「絶対時間(エンペラータイム)」を駆使するクラピカの過酷な運命の終着点が、いよいよ現実味を帯びてきている。

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