玉音放送から歴史を見つめるオーラル・ヒストリー『わたしたちもみんな子どもだった』
ライターで少女マンガ研究家としても活動する和久井香菜子による『わたしたちもみんな子どもだった 戦争が日常だった私たちの体験記』が、ハガツサブックスより発売された。
本作は、著者の和久井がライフワークとして取り組んできた「あなたは玉音放送をどこで聴きましたか?」をオーラル・ヒストリーとして構成したもの。終戦を知らせる「玉音放送」を聴いた1945年8月15日について、著名人を含む18人の元・子どもたちが記憶を語っている。
樺太、東京、大阪、広島、⻑崎、鹿児島、満州……それぞれの場所で迎えた終戦。昭和から平成、令和へと時代は変わり、太平洋戦争の記憶を語ることができる人が少なくなった。当時の⻘少年は、戦争や社会をどのように見て、感じていたのか? 当時の常識や考え方は、どのようなものだったのか? 玉音放送という時間軸の一点で歴史を見つめ直した1冊となっている。
■著者:和久井香菜子(わくい・かなこ)略歴
編集・ライター。主に医療情報、ジェンダー問題について取材・執筆している。早稲田大学第二文学部の卒業論文で「少女漫画の女性像」を論じたことをきっかけに、少女マンガ研究家としても活動している。視覚障害者による文字起こしサービスを行う合同会社ブラインドライターズ代表。
■書誌情報
『わたしたちもみんな子どもだった 戦争が日常だった私たちの体験記』
著者:和久井香菜子
監修:吉永憲史
発売元:ハガツサブックス
発売日:7月21日
定価:本体1500円(+税)