【漫画】入社3年、退屈な仕事、くそ上司……ネットで見つけた新しい仕事とは? Twitterで大反響『たいせつなしごと』に見る人生の楽しみ方

 学業や仕事などで忙しい日々を過ごすことに、あなたも疑問や葛藤を抱く瞬間があるだろう。

 いまTwitterで話題になっているのが、朝の10時から夜の10時まで会社で働く社会人「清水さん」の心情を描いた短編漫画『たいせつなしごと』。清水さんのどこか満たされない気持ちと、それをどうやって満たせばいいのかわからないモヤモヤを抱く様子が描かれる。

 本作には作者である大白小蟹さん(@ROIHOS)の、会社で働いていたときに抱いていた気持ちが投影されている。「リアルサウンド ブック」では本作を創作したきっかけ、大白さんが描きたい漫画像など、話を聞いた。(あんどうまこと)

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ーーご自身のTwitterにアップされた『たいせつなしごと』が大きな反響を呼んでいます。今回の反響を受けての感想をお聞かせください。また印象に残った読者からの感想はありましたか?

大白小蟹(以下、大白):自分が描きたいものを描いた作品であり、万人に受け入れてもらえる話だと思っていませんでした。なので、たくさんの人から「いいね」と言ってもらえて嬉しかったです。そのなかで、「これは漫画の形式による詩なんだなって思った」という感想をいただいたのが印象的でした。たむらしげるさんや町田洋さんなど、詩のような作品が私自身も好きなんです。『たいせつなしごと』は詩的さを意識して描いた作品ではないのですが、だからこそ自分の描きたかったものが読者の方に伝わっていたことに驚きや喜びがありました。いただいた感想によって、自分の描きたいものが改めて明確になったと感じます。

ーーファンタジーな側面もありつつ、清水さんの満たされない感覚と満たし方がわからないというリアルな思いに共感を覚えました。『たいせつなしごと』を創作したきっかけを教えていただけますか?

大白:大きなガラス張りのビルに反射する夕日の光によって、当時働いていた職場の部屋全体が明るく照らされる様子を実際に目にしていました。ビルに反射する赤い夕日や照らされる様子がきれいだなと思い、いつか作品にしたいという思いを持っていたんです。

 そのあとに転職した職場では夜遅くまで勤務があり、夕日を見ることも減ってしまいました。街を歩きながらきれいだなと思う瞬間が減ってきたなと気づき、自分は何のために仕事をしているのだろう、何のために生きているんだろうという気持ちを抱いていました。そんな自分の気持ちも反映された作品だと思います。

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