【レシピ】「西荻ヒュッテ」のホットサンドに挑戦! クロックムッシュ、カレーの焼きサンド、そして焼きラーメンまで

 アウトドアではもちろん、お家ご飯でも人気のホットサンドメーカー。コンパクトで一人分の食事を作るのにちょうど良く、難しいテクニックも必要なし。"焼き"においてはフライパンと肩を並べ、実は"蒸し"も得意という、実用性の高い調理器具だ。

 そんなホットサンドメーカーをフル活用できるレシピ集が発売された。『ホットサンドメーカーにはさんで焼くだけレシピ』(監修 西荻ヒュッテ/主婦の友社)である。

ホットサンドのプロが提案するアイディア料理とテクニックが満載

 「西荻ヒュッテ」は、東京・西荻窪にあるホットサンドが人気の山小屋バル。初のレシピブックには、同店で提供された200品以上のホットサンドから厳選されたメニューと、書き下ろしメニューからなる全66品を収録。プロならではのノウハウもわかりやすく凝縮され、家庭のホットサンドをワンランク上の美味しさに導いてくれる。

 例えば、お家ホットサンドに発生しがちなパンのズレ。これは接着剤の役割を果たすマヨネーズ塗りのコツと、切り方指南のおかげで見事に解決。スパッと綺麗な断面が生まれ、気分爽快だ。また、内側に塗られるバターの効果や、最適な食パンの選び方など、お店が心配になるほどの知識も惜しみなく伝授してくれる。余ったおかずや意外な食材がどんどんごちそうになっていくのがとにかく楽しい本書から、定番ホットサンドやインスタントラーメン(!)、パイの変わり種まで、6つの作例を紹介して行こう。

「クロックムッシュ」に光るプロの技

 「西荻ヒュッテ」版クロックムッシュは、中にも表面にもチーズとホワイトソースのトロケ軍団がたっぷり仕込まれた、至福の一品だ。


 ピシッと整った表面の秘訣は、クッキングシート。たったひと手間で、内面にこびりつくことなくコンガリと焼け、サンドがハラリと取れる嬉しい仕掛けだ。いつものハムチーズが「外チーズ」で見映えもアップ!

昨夜のカレーがよみがえる「カレーの焼きサンド」

 余りがちな夕食のカレーも、卵とチーズと共にホットサンドメーカーに挟めば、ご馳走となってよみがえる。

 カレーのお供は茹で卵。絶妙な茹で加減の黄身の眩しさは、主役を食って助演賞に輝くスターのよう。このレシピには、卵がきちんと半熟になるよう茹で時間も記載され、ホットサンドに欠かせない”断面の美しさ”が、みるみるお手のものとなる。料理初心者にも親切設計なレシピだ。

炭水化物×炭水化物=美味しい「ソース焼きそばのサンド」

 時々、ふと恋しくなる焼きそばパン。圧がかかるホットサンドメーカーに任せれば、麺が溢れ出すことなくぴったりと収まり、綺麗に食べられる。炭水化物×炭水化物の組み合わせに一抹の罪深さを覚えつつ、パクリとかぶりついてみよう。

 ソースのコクとマヨネーズの酸味が食欲をそそり、紅しょうがに青のりの風味も加勢して、わかっちゃいたけど胃袋はもうお祭り騒ぎ。カレーといい、焼きそばといい、どうやらニッポンの国民食とホットサンドは相性抜群のようだ。

インスタントの袋麺が大化け! 驚きの美味しさ「焼きラーメン」

 もう一つの国民食、ラーメンもホットサンドメーカーの手にかかれば博多の屋台生まれの「焼きラーメン」に大変身! まずは豚骨一択と考え、最初はハウス食品「うまかっちゃん」、次に明星「チャルメラ バリカタ麺豚骨(写真)」で作ってみた。 


 蒸し焼き調理も得意なホットサンドメーカーは、少ない水分で旨みを封じ込めながら調理できる利点を持つ。その効果で、完成した麺には豚骨味が沁み、食感はポクポク、一部カリっとしていてヤミツキになる美味しさ! 知ったラーメンなのに、新商品を食べているような気分も味わえた。これは個人的なアイディアだが、使い残しの粉末スープは、少しの湯で溶いてスープにするのをおすすめしたい。

予熱なし!冷凍パイシートで「ウインナーパイ」

 冷凍パイシートが一枚だけ余っていたため、本来は二枚で二個作る「ウインナーパイ」を一個だけで作ってみた。


 長方形に焼くお手本とは見た目が異なるが、それでも予熱なしですぐにパイが焼ける簡単さに感動。試しに電動式ホットサンドメーカーでも試したところ、写真の通り焼き目も麗しく仕上がった。

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