『美味しんぼ』栗田ゆう子はトラブルメーカー? 山岡を困らせたヤバイ友人たち
広井たか子の暴言
東西新聞社に突然押しかけてきた高校の同級生、広井たか子。喫茶店で栗田から婚約者として紹介された山岡を見ると、「一体こんな人のどこが良くて結婚するわけ?」と失礼な言葉をかける。
さらに「どこからどう見ても野暮ったいダサいサラリーマン」「この山岡さんって、あなたの初恋の人の高宮くんとぜんぜん感じが違うじゃない」と山岡にとって屈辱的な言葉を連発した。
この広井は、山岡の親友である上井太と婚約していた。上井も栗田の顔を見て「お前の好みじゃないね」「もっと胸がでかくて、お尻が出っ張ってて、足が長くて、色っぽいのが好みだったのにぜんぜん違う」と言い放ち、2人の仲に一時的に亀裂が入る一幕も。
結局、美食倶楽部の仲居、おチヨのとりなしで両者は仲直りし、上井と広井をギャフンと言わせるのだが、両者とも常識とはかけ離れた倫理観を持つ親友を持っていることが発覚したのだった。(44巻)
ちなみに広井の「あなたの初恋の人の高宮くん」という発言は、後に栗田が山岡との間に設けた息子に「陽士」と名付けた際、「私の初恋の人からとった」と語ったため、読者の間で物議を醸すことになる。「広井の思い込みで初恋の人は山岡」という認識が広がっているが、なかには「高宮くんの名前をつけたのでは」と見る人もいた。
変わった人物が多い印象だが……
一風変わった友人たちだが、いずれも栗田を頼り、山岡の力を借りて問題を解決している。そんな栗田は友人たちにとって「頼れる存在」なのかもしれない。