『るろ剣』『暗殺教室』『ハイキュー!!』……ゴールデンウィークに一気読みしたい元気が出る漫画5選

 間もなくに迫ったゴールデンウィーク。最大で10日程度の長期休暇になるという人もいるという。しかし、今年も去年に引き続きステイホームが求められているのでどのようにおうち時間を過ごすのかが悩ましいところ。

 ということで、普段はなかなか読み始めることができない長編漫画に挑戦してみるのはどうだろうか。完結済みのものを中心にご紹介する。

映画も公開中『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』(全28巻)

 1994年から1999年にかけて「週刊少年ジャンプ」で連載された『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』。20年以上前に連載された作品ながら、今もその人気は衰えることなく、現在は続編の北海道編がジャンプスクエアで連載中だ。

 そして、実写映画『るろうに剣心 最終章 The Final』が4月23日に公開されたばかり。6月には『The Beginning』が公開予定ということで、GWに読破すれば、映画もリアルタイムで楽しむことができて二度おいしい。

 幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた伝説の剣客・緋村剣心。明治の時代で「不殺(ころさず)」を誓っていたが、彼の過去故にそれをよしとしない者も多く……。

 自分の信念、大切な人を守るため、揺れ動く剣心の胸の内、そして過去を乗り越え、新しく出会った大切な人との生活を慈しむ姿は、いま、迷いを多く抱えている人におすすめの作品だ。

『暗殺教室』全21巻

 2012年から2016年にかけて「週刊少年ジャンプ」で連載された『暗殺教室』。山田涼介主演、二宮和也、菅田将暉、橋本環奈ら豪華出演者で実写映画化もされている。

 「生徒たちが担任教諭を暗殺すること」という穏やかではないテーマだが、暗殺対象である「殺せんせー(ころせんせー)」の授業内容はハッとさせられることが多い。

 殺せんせーが受け持つクラスは進学校の“落ちこぼれ”を集めた3年E組。それぞれの事情を抱えつつも、“落ちこぼれ”のレッテルを貼られた生徒たちは自信を失い、どこか人生を諦めている部分がある。そんな彼らが殺せんせーの授業によって本来の自分を取り戻し、“得意”を見つけて前に進んでいく姿には、読んでいるこちらも勇気が湧いてくる。

 『暗殺教室』の作者である松井優征の新作『逃げ上手の若君』も連載がスタートしたばかり。『暗殺教室』を読破したあとに、すぐに新作が読めるのは何とも嬉しいところだ。

今、下を向いてしまいそうなすべての人に『ハイキュー!!』全45巻

 昨年、「週刊少年ジャンプ」にて最終話を迎えたばかりの『ハイキュー!!』。小さいころに偶然春高バレーのテレビ中継を見た日向翔陽。「小さな巨人」と呼ばれコートで活躍するエースに心を奪われた日向は、地元の烏野高校へ進学し、チームメイトたちと共に春高を目指す。

 小柄で“身体能力だけ”しかなかった日向が「コートの王様」と呼ばれる天才セッター・影山飛雄と出会うことで、心身共に成長していく。ただ強くなることを目指すだけではなく、人と人との絆、チームとしての成長、「好きなことを頑張る」姿はストレートに心に響く。

 常に上を向くスポーツであるバレー。元気が出ない、辛いことばかりだ、と下を向いてしまうときにこそ読んでほしい作品だ。特に、最終巻は「今」「この時期」だからこそ読んでもらいたい。あと、登場人物がみんな健康で死なないので安心して楽しめるのもポイントだ。

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