「こち亀」両津勘吉は元祖・迷惑系? 器物損壊から道交法違反まで、その“悪行”を検証
わいせつ物販売
派出所で昇進しないことを嘆く両津に中川は「不祥事が原因じゃないですか?」と指摘する。すると両津は「パトカー爆破、本庁爆破、葛飾署火事」など、次々に犯罪歴を明かす。中川は「懲戒解雇にならないだけでもラッキーですよ」と話した。
納得がいかない両津は「クリエイティブな仕事がしたい」と中川を脅迫し、グループ会社が経営するデザイン会社に空間デザイナー「ピエール両津」として働きに出る。
客から裸婦の像を造るよう注文を受け製造すると、その出来が評価された両津。するとどんどん像が過激になり、規制が入り合法的に販売できなくなる。すると両津はネットで売りさばき、わいせつデザイナーとして逮捕された。
次に、出版社にカメラマンとして入りヌード写真が高評価を得るも、発禁になり、それをネットで販売し逮捕されてしまった。そんな様子に中川は「いろいろやっても結局裏の業界に落ち着く」と嘆いた。(125巻)
両津だから許される
警察官の不祥事が相次ぎ、その信頼と威信が失墜しつつある昨今。両津の行動も、現実ならば、懲戒免職処分&即逮捕を免れない。両津の行動は、作品だからこそ許される。そこを誤認しないよう願いたい。