元オリーブ少女、母になるーーしまおまほ最新エッセイ集『家族って』発売

 エッセイスト・漫画家、ラジオパーソナリティーとしても活躍するしまおまほが、家族について綴った最新エッセイ『家族って』が3月29日、河出書房新社より発売された。

 今目の前の「家族」、記憶の中の「家族」について、著者ならではの視点、筆致が冴えわたる本書。脈々と続く女流エッセイの系譜に誕生した新たな金字塔だ。

内容紹介

家族って、なんだろう――かつて著者が子どもだった頃、大人に問いかけたその疑問に、母になった今、再びその答えを探すことにした。中学卒業前に開けたピアスの穴事件、節分の鬼役は誰がするのか問題、両親に報告しづらかった留年通知、人生のヒントをもらった家族旅行。長らく両親と暮らした実家を離れ、息子の父親と三人暮らし、そして息子との二人暮らしへと移りゆく暮らしのなかで、娘として母として家族の機微を見つめた、おかしくもせつない珠玉のエッセイ集。

■書誌情報
タイトル:『家族って』
著者:しまおまほ
発売日:3月29日
定価:本体1,720円(税別)
発行:河出書房新社
 目次:
第一章 家族って
母になる私に/かた焼きそばの春/おじいちゃんの節分/名瀬で一番古い家/家族旅行/気をつけなさい/青いおうち/卒業前に/暗闇がこわい/そば/鬼のいる公園/サザエさんの日常/マヤとバドミントン/チンピラの夜/『とうさん おはなし して』を読む/ワコさんのタルト/小宇宙/マンマー
第二章 そして、彼らと
ノンちゃんのお父さん/カツマタさんのファッション/20歳の旅/おマセなエッちゃん/14歳の選挙/フクザツ/真っ赤な口紅の女/背中の文字/明大前/本屋のある銭湯/Tさんの家
第三章 家族って、再び
豪徳寺を離れて/家族って/初対面の相手には/ピクニック/鹿児島へ/ケーキの一件/歩く息子と
第四章 あの日、あの街
思うままに/Kさんからの便り/小さな生き物と/京都で買った包丁/冬の寒さ/夢と現実の仙川/三軒茶屋、アムス西武/二子玉川園/世田谷八幡宮のお祭り/渋谷/加計呂麻日記/あの日の贈り物/ばんちゃん、歩く。/春とコマ回し
あとがき 

■著者紹介
しまおまほ
エッセイスト・漫画家。1978 年生まれ。多摩美術大学美術学部二部芸術学科卒業。1997年に高校生のときに描いた漫画『女子高生ゴリコ』でデビュー。雑誌や文芸誌でエッセイや小説を発表するほか、ラジオのパーソナリティとしても活躍。祖父母は作家の島尾敏雄、島尾ミホ。両親は写真家の島尾伸三、潮田登久子。2015年に第一子を出産。著書にエッセイ『まほちゃんの家』『ガールフレンド』『マイ・リトル・世田谷』、小説『スーベニア』などがある。

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