EXILE TETSUYAが語る、“トリプルミッション”という働き方 「三つのミッションを循環させていくことでうまく行く」

 EXILE TETSUYAによる自身初のビジネス書『三つ編みライフ~夢を叶えた31の言葉~』(日経BPマーケティング)は、アーティスト、ダンス教育/研究、コーヒーショップ「AMAZING COFFEE」のプロデュースという三つの仕事を持つ彼が、大切にしている31の言葉とともに自らの仕事論を語った一冊だ。来春に開校するEXPG高等学院の学長に就任することも発表され、ますます活動の幅が広がるEXILE TETSUYAに、本書の中で伝えている「トリプルミッション」や「逆台形モデル」などの理論を語ってもらった。(編集部)【インタビュー最後にプレゼント企画あり】

三つのプロジェクトには相乗効果がある

ーー『三つ編みライフ』執筆の経緯を教えてください。

TETSUYA:僕はEXILEのメンバーとしてアーティスト活動をすると同時に、ダンスをトレーニングや健康と結びつけて考えるEXILEパフォーマンス研究所(E.P.I.)を立ち上げたり、早稲田大学大学院スポーツ科学研究科でダンス教育を学びました。さらにコーヒーショップ「AMAZING COFFEE」を立ち上げるなど、様々な活動をしてきました。そうした中で、先輩方や恩師に人生の糧となる言葉をいただいたとき、自分の携帯にメモとして残していたんです。その言葉達を噛み砕いて理解をし、自分の言葉として変化させたり進化させたりしていたら、いつの間にか10年分くらい蓄積していたので、この機会に一冊の本として出版させていただく事になりました。

ーーこの本では、TETSUYAさんが影響を受けた31の言葉を軸に、その考え方が整理してまとめられています。平易かつ濃密な内容で、考え方がしっかり図式化されているのもわかりやすかったです。もともと、物事を整理して考えるのが得意なのですか?

TETSUYA:もともと得意な方ではなかったのですが、整理しないと追いつかないくらい情報量が多くて、日々様々なことが起こる仕事なので、いつの間にか身に付いていったのだと思います。図式に関しては直筆のものも掲載されているので、少し恥ずかしいんですけれど、誰でもできる方法論だということを伝えるために、あえてそのまま掲載しました。EXILEの先輩方はかつて、自分の夢を紙に書いて持ち寄って、それを実現するためにはどうすれば良いのかを一生懸命に話し合っていたそうです。マインドマップは、その影響もあって書き始めました。

ーーよく「自分の夢を手帳に書いておくと叶う」という話はありますけれど、TETSUYAさんのやり方はより具体的かつ実践的で、あらゆる仕事に応用できそうです。

TETSUYA:自分の身の回りの物事を紙に書き出してみると、組織の中で自分がどんな立場にいて、周りの人がどんな役割を担っているのかも見えてきます。そうすると、何が自分にとっての課題なのかも見え、自ずとどう動くべきか定まっていきます。目標を達成するには一歩ずつ、着実に歩みを進めるのが大事で、マインドマップはその道筋を教えてくれます。本書には、富士山に登ったときに感じた「頂上を見上げて見ても次の一歩は足元に」という言葉を掲載しているのですが、そうした考え方の実践のためにも、書き出して整理するのは大切です。

ーー本書のタイトル『三つ編みライフ』のもとになった、トリプルミッションという考え方も興味深かったです。

TETSUYA:トリプルミッションは、大学院のゼミでご指導いただいた平田竹男教授が提唱した、Jリーグやスポーツビジネスにおける図式です。簡単に説明すると、確固たる理念のもとに三つのミッションを循環させていくことで、そのビジネスやプロジェクトがうまく行くという考え方になります。僕の場合はアーティストとしての活動、ダンス教育やダンス研究、そして「AMAZING COFFEE」の経営という三つのプロジェクトを同時に進めています。実際、この三つのプロジェクトには相乗効果があり、例えば大学院で学んだこのトリプルミッションという考え方自体を、僕はそのまま「AMAZING COFFEE」でのスタッフ教育に応用しています。

ーー本書で紹介されている逆台形モデルも、そのままいろんなことに応用できそうです。

TETSUYA:組織図を頂点のあるピラミッド型で捉えるのではなく、逆台形として捉えることで、多様な夢のあり方を実現しようとするものです。ピラミッド型だと、頂点を目指せるのは一握りになってしまうし、頂点を目指せなかった人はその業界から離れてしまい、結果的に業界全体が縮小していってしまいます。でも、目指すべき山がたくさんあれば、その業界に関わる人が増え、普及にも繋がり、結果的に資金も集まる。

ーー目指すべき山は、人それぞれで良いわけですね。

TETSUYA:もちろんです。この考え方を聞いた時は、震えるほど感動しました。なぜなら、ダンス業界にもそのまま置き換えることができるからです。例えばLDHが運営する総合エンタテインメントスクールのEXPG STUDIOであれば、ステージで輝くスターになるという夢はもちろん素晴らしいけれど、ステージ演出家を目指すこともクリエイティブな夢だし、インストラクターになり、子供達にダンスの楽しさを教えるのだって素敵な夢です。この逆台形モデルを知っていたからこそ、どういう風に生徒をそれぞれの道に導いていけば良いのか、わかった気がしました。来春に開校するEXPG高等学院では、学長に就任させて頂くので、この考え方を講義などで伝えていければと思います。

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