goomiey、試行錯誤を重ねて踏み出す新たな一歩 バンドの楽しさも悔しさも詰め込んだ2年間の集大成『for』を語る

goomieyが踏み出す新たな一歩

「もっと上に行かないと」ーー「アフターサイン」に反映されたメンバーの心境

ーー「ショートヘアが靡いて」は、以前からやってみたかったアレンジを実現させた曲。「醒めない夏」は、リズムから組み立てた曲。今作は、goomieyにとって初めての挑戦が詰まったアルバムなんでしょうか?

平山:そうですね。初めてという点で言うと、京都文教中学高等学校ダンス部の方々とコラボした「アフターサイン」(今年2月に配信リリース)という曲があって。私、曲を作るうえで、自分のことを書くタイプだったんですよ。学生の子たちのことを思いながら曲を書くのは初めてだったんですけど、楽しく作れました。

goomiey「アフターサイン」MUSIC VIDEO

ーー「アフターサイン」の制作はスムーズに進みましたか? それとも難航しましたか?

平山:わりとスムーズに進みました。曲を作るにあたって、部員の方々にアンケートに答えてもらったんですよ。「ダンス部を一言で表すと?」とか「ダンス部の中で一番の思い出は?」っていう。そのアンケートを読みながら、みんなが普段何を思いながら部活をしているのか、曲を聴きたくなるのはいつなのかを考えつつ、「大会に出ている時にこの曲の歌詞を思い出してもらえたら最高だな」と思いながら歌詞を書いていきました。

ーー学生の生の声に触れる機会ってなかなかないと思うんですが、アンケートの中で何か印象に残っていることはありますか?

おり:「一言で表すと?」という質問に対して、何行も書いてくれている人がいたんですよ。一言じゃ表せないくらい、いろんな思いがあるということですよね。それが実際、〈一文字じゃ表せない〉という歌詞になっていたりします。

鎌田:私は学生時代に軽音楽部に入ってたんですけど、大会に出られるバンドの数は限られていたから、きっとダンス部の子たちの大会も全員が出られるわけじゃないんだろうなと思って。「負けられない」って言葉は、当時の自分の気持ちと重なる部分があって、共感しましたね。仲がいいからこそ負けたくないって思う、みたいな。

平山:確かにね。部員のことを「家族みたい」って書いている子がいたんですけど、多感な時期の「家族みたい」には「ムカつく」も「一緒に頑張りたい」も含まれてると思う。その感覚は、私も学生時代に持っていたなと思います。実は今回のコラボにあたって、候補として2曲提出していたんですよ。1曲は「アフターサイン」で、もう1曲はアルバムの2曲目に収録されている「スポットライト」。「スポットライト」はライバル関係というか、“人と比べちゃう自分”みたいなテーマで書いた曲でした。だけど部員さんと会って話したあと、「アフターサイン」にしようと決めて。

鎌田:私たちが京都へライブをしに行った時に、顧問の先生と部員の子2人くらいが観に来てくれて、少しだけお話しすることができたんです。その時の印象が“明るい高校生”だったので、じゃあ「アフターサイン」の方かなって。そこで方向性が見えてからは、アレンジもわりとすぐにまとまりました。

goomiey「スポットライト」MUSIC VIDEO

ーー”誰かのために書く”という挑戦をしてみて、いかがでしたか?

平山:私って自分の経験以外のことからでも歌詞を書けるんだ、という気づきがありました。その気づきが、今回のアルバムの入口になりましたね。『for』というタイトルの通り、全曲自分のためというよりも、「何かのために」「誰かのために」という意識で、届ける先にいる人のことを考えて作ったので。でも「アフターサイン」が自分の学生生活のことを思い返しながら書いた曲であるように、「こんな時に、私はこんな曲がほしかった」という気持ちで、自分のために書いたような感覚も同時にあるんですよね。なので、“あの頃の自分”に手紙を出し続けているみたいなアルバムになったなと。それが今、同じような気持ちでいる人にも届いたら嬉しいなと思います。

おり:「アフターサイン」の歌詞とか、部活以外にも実際重ねられるよね。

鎌田:そうだね。私は「自分のことを歌ってくれているみたいだ」と思いながら舞桜ちゃんの書く歌詞を受け取っちゃう節があるんですけど、〈よく分からない悔しさと/上手くいかないむかつく心は/この為にあったんだね〉ってところは、自分の気持ちとも重なるなと思ってて。「悔しいな!」って思うこと、よくあるから。

平山:一番近くにいる人に届いてた!

おり:バンドやりながら、「あのバンド最近人気になってきてるな」「すごく悔しい、私たちももっと上に行かないと」って思うこと、あるからね。そういう気持ちが歌詞にすごく出てる気がする。

平山:確かに出てるね。

ーーその悔しさはいつも感じているものですか? それとも、この曲を書いていた時期に特に強く感じていたんでしょうか?

平山:でも私、けっこうずっと悔しいかも。悔しさをバネに曲を書いてきた感覚はずっとあります。私は普段「これが嫌だ」とかあんまり言わないタイプだし、人とケンカすることもないんですけど、思ってることはいろいろあって。悔しさ、悲しみ、怒り……そういう普段は言えないことを吐き出せる場所が音楽なんだと思います。〈覚えているこの身体が〉から始まる落ちサビの歌詞は、ダンス部の彼女たちのことを考えて書いたんですけど、ライブをしている時の自分たちともマッチするなと思っていて。

ーーステージでこの曲を鳴らしている時は、より一層思いがこもるというか。

おり:そうですね。ライブを見に来てくださった方が「『アフターサイン』に本当に救われてるよ」と言ってくださったのが心に残ってて。舞桜ちゃんがMCで「お守りみたいな曲になればいいな」と話していたけど、本当にそんな曲になりつつあるのかな、そのまま届いているんだとしたら嬉しいな、と思います。

ーー今はまさにツアー中なんですよね?

平山:毎公演、楽しくってどうしようって感じです(笑)。ツアーのたびに毎回何かに挑戦しているんですけど、自分たちの経験値が上がってきたからか、今回のツアーは挑戦すらも楽しめていて。

鎌田:関東以外の地方に行った時に、地元の方が来てくれることもあれば、遠征して参加してくれる人たちもいて。どちらもすごく嬉しいなと思いながら、ツアーをまわっています。あと、前回のツアーよりも、曲の感想をもらえることが増えたなと思っていて。

おり:確かに。お手紙をもらうことも増えました。『for』はジャケットも手紙のデザインですし、“あなたへのお手紙ですよ”っていうアルバムなんですけど、「goomieyからお手紙をもらったから、私からもお手紙を」というふうに書いてきてくださる方がいて。そんな“お手紙交換”ができたのも、めっちゃ嬉しかったですね。

ーーgoomieyのお客さんってどんな人が多いんですか?

鎌田:音楽好きな方が多いですね。

平山:あるお客さんから「普段はハードコアを聴くんですけど」と言われたことがあって。「えっ、全然違うけど大丈夫?」と一瞬思ったけど、ジャンルとか関係なしに、ただただ自分の好きな音楽を楽しんでくれてるということですよね。あと、温かい人たちが多くて。なんて言ったらいいんだろう……見守ってくれてる感じ?

おり:わあっと盛り上がるというよりかは、音楽を堪能しに来てる、じっくり聴いているという感じの方が多くて。それがすっごく嬉しいんですよね。刺さってるんだなって感じるから。

ーーツアーファイナルは11月25日、Spotify O-nestでのワンマンライブですね。

平山:さっき言ったみたいに、今「楽しくてどうしよう」を更新し続けちゃっていて。このままいくと、私はファイナルですごいことになってしまうかもしれない……。

鎌田、おり:あははは!

平山:爆発しちゃうかも(笑)。ワンマンライブってgoomieyを好きな人だけが集まる場所なので、お客さんの熱量を存分に浴びたいなと思います。

おり:私たちの方が浴びるっていう。

平山:そうそう。私たちは観に来てくれる方に、いつも勇気をもらっていて。「バンド活動を頑張りたい」「goomieyをもっと広げていきたい」という気持ちの原点は、観に来てくれている人たちです。その人たちがめちゃくちゃ楽しめるような一日にしたいです。

おり:今回のツアーは前回よりも本数が少ない分、一本一本を濃密にできている手応えがあります。だからファイナルが、私自身すごく楽しみ。ライブ会場やSNSで「楽しみにしてます」という声をいただいていて、お客さんが楽しみにしてくださっていることも感じているので、大成功させられたらと思ってます。

鎌田:いつもワンマンやツアーファイナルで、お客さんにパスステッカーをプレゼントしているんですよ。演者がライブハウスに入る時にもらうスタッフパスを模したものなんですけど、あのステッカーを作っているのは、お客さんに「あなたもgoomieyですよ」「今日一日を一緒に作りましょうね」と伝えたいからで。お客さんがいないと、やっぱりライブってできないので。11月25日も、みんなで楽しみながら一緒にライブを作っていきたいです。

■リリース情報
『for』
配信中
配信はこちら:https://pcim.lnk.to/for

<収録曲>
1. アフターサイン
2. スポットライト
3. ハッピーボーイ
4. 醒めない夏
5. 私達のための唄
6. 忘れられない
7. ショートヘアが靡いて
8. ナイーブ
9. 180

■ライブ情報
『for*tune Tour』
8月21日(金) 千葉LOOK ※ツアー初日
8月22日(土) 水戸 LIGHT HOUSE
9月4日(金) 府中Flight
9月12日(土) 富山Soul Power
9月26日(土) 宇都宮HEAVEN’S ROCK 2/3(VJ-4)
10月14日(水) 広島ALMIGHTY
10月15日(木) 周南rise
10月20日(火) 名古屋RAD SEVEN
11月9日(月) 大阪LIVE SQUARE 2nd LINE
11月10日(火) 神戸 太陽と虎
11月25日( 水 )Spotify O-nest ※ツアーファイナルワンマン
東京公演 チケット詳細:https://eplus.jp/sf/detail/3877350001-P0030002P021001

WebSite:https://goomiey.com/
X:https://x.com/_g_o_o_m_i_e_y

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