Number_i、楽曲で示す自らを“更新”する意思 明らかになった「REBON」の全容、世界を舞台に咲かす花
2024年5月に発表されたNumber_iの「BON」。2年以上が経った今年9月、4thシングル『REBON / BUGS LIFE / DIGITAL GIRL』に収録された「REBON」は、「BON」の続編として制作されたナンバーだ。
9月30日公開のBillboard JAPAN総合ソングチャート「JAPAN Hot 100」で初登場1位を獲得した「REBON」(2位にも同シングル収録の「DIGITAL GIRL」がランクイン/※1)。本シングルがAtlantic Records移籍第1弾作品となるうえで、あらためて“Number_i”を伝えるための楽曲を考えたとき、「日本の要素を取り入れた『BON』を生まれ変わらせるのがいいのではないか」(※2)という案が挙がったのだという。
Number_iのデビュー年にリリースされた「BON」は、和のテイストとヒップホップを融合させた独創的なサウンドで、彼らの挑戦心と遊び心を感じさせる一曲だった。盆栽が育っていく過程を自分たちの成長に重ねながら、〈花咲かせろ/BON〉と力強く歌う。まさに、これから自分たちの花を咲かせていくという、デビュー1年目の覚悟が込められていたのだ。
今回の「REBON」には、“再び”を意味する“RE”が冠されている。「BON」を生まれ変わらせた作品という意味に加え、Atlantic Records移籍第1弾シングルという点を踏まえれば、“新たなスタート”というニュアンスも読み取れるだろう。サウンド面では、「BON」に続く和のテイストを感じさせながら、シングル全体を貫くデジタルな色合いも加わっている。起点となった楽曲の要素を残しつつ、現在のNumber_iの音楽へと更新している点も、「生まれ変わらせる」という制作意図に重なるように思う。
一方、〈Japan To The World〉とあるように、“日本から世界へ”という姿勢は「BON」から変わらない。「BON」でも〈Let’s GOAT〉というリリックがあったが、「REBON」でも〈3年経ってもN_i Is GOAT〉と歌われているように、常に高みを目指す意志もまた、彼らのなかで一貫している。加えて、〈GOAT〉が「GOAT」、〈2ombie〉が「2OMBIE」、〈Ur Zone〉が「Numbers Ur Zone」を思わせるように、これまでの作品を想起させる言葉が散りばめられているのも興味深い。そうしたフレーズは、3人が積み重ねてきた時間をも感じさせる。Number_iをずっと追ってきたファン/リスナーにとっては、言葉の端々からあらためて彼らの歩みをたどる楽しさもあるだろう。
そして、「REBON」から感じるのは、月日を経て培われた彼らの自信だ。〈絵に描いたようなストーリー〉を求めず、〈外野から何言われても俺らそれでいいのだ〉と歌う姿からは、自分たちの進む道を自分たちで選ぶという確かな意志が伝わってくる。なかでも印象深いのが、〈花咲かせろ/BON〉から〈Times Square 咲く3本の盆栽〉への変化だ。先の見えない道を切り拓いていくようなニュアンスを感じた「BON」から、視界は開け、見つめる先は確実に世界へと広がっている。「BON」がこれから花を咲かせようとする始まりの歌だったとすれば、「REBON」では、世界を見据える3人の現在地がより具体的に描かれているように思う。
10月12日に放送された『CDTVライブ!ライブ!』(TBS系)では、パフォーマンスの全貌も明らかになった。シングルから先駆けて配信されていた「BUGS LIFE」と同じく、「REBON」もバチバチに踊るスタイル。「BON」でも特徴的だった掌を開閉させる仕草など、振り付けにも随所に両曲の関連性が見られる。かつての楽曲を思い起こさせる動きを取り入れながら、それを今のNumber_iとしてアップデートさせる。この曲に込められた“更新”の意志が、視覚的にも表現されていた。約15秒にわたるアウトロまで緊張感を保つ、最後まで目が離せないパフォーマンスだった。
花が咲くまでには時間がかかる。だが、Number_iはその過程すら楽しみ、一歩ずつ育みながら、世界を舞台に自分たちらしい花を咲かせようとしている。「REBON」には、「BON」から歩みを重ねた彼らが、あらためて世界へ向けて踏み出す姿が刻まれているのだ。
※1:https://www.billboard-japan.com/charts/detail?a=hot100&year=2026&month=10&day=05
※2:https://www.oricon.co.jp/news/2476423/full/