ガラクタが4周年ワンマンで見せた“今” 4人の絆と新たな可能性が交差した夜

ガラクタ、4周年ライブレポート

 9月22日、名古屋発4人組バンド・ガラクタの4周年記念ワンマンライブ『Treasure in JUNK 4th Anniversary ONEMAN LIVE』が、Spotify O-EASTにて開催された。結成から4年、ユニバーサルシグマからのメジャーデビューから約9カ月、これまでの歩みの一つの集大成にして、今後のさらなる躍進の予感を感じさせてくれた同公演の模様について、順を追ってレポートしていく。

ガラクタ

 こた(Gt)、ひろと(Ba)、ちゅうじょう(Dr)のバンドサウンドが鳴り渡り始めると、ステージを覆っていたカーテンが左右に開いていく。そして、颯爽と登場したはる(Vo/Gt)が、台の上に立ち、自ら手を叩きながら観客からクラップを求めていく。そして、「ガラクタ始めます、よろしく!」と力強く宣誓し、「化粧すら知らない君に出会って」からライブがスタートする。ひろとのベースがサウンド全体のドライブ感を沸々と増幅させていき、間奏では、こたのギターソロが際限なく昂る。そして、ちゅうじょうが左手に持つスティックを天高く突き上げながら観客のシンガロングを次々と引き出していく。

 続けて、「プレゼン」へ。これは全ての曲に通じることではあるのだが、エバーグリーンな輝きを放つはるの歌が清廉に響きわたっていて、心が洗われるような思いがする。次に、インベーダーゲーム風のSEを受けて「UFO」が、ひろとのモータウンビート風のベースリフがリードする形で「貴方依存症」が披露され、そしてそのまま豪快に雪崩れ込むように「どこか」、間髪入れずに爆速ロックンロールナンバー「1分1秒」へ。圧巻のオープニングパートの後、はるが「ガラクタ、4歳になりました。」と告げると、フロアから「おめでとう!」の声が次々と飛び交う。丁寧に感謝の気持ちを伝えたはるは、今回のライブでは、昔の曲から最近の曲まで惜しむことなく披露すると告げ、「ルックアットミー」からライブが再開する。次の「キミに似合うワタシ」「相変わらず、愛変わらず」と併せて、はるの歌の力を際立たせて伝えてゆく、非常に深く胸を打つパートだった。

 ここで、はるが「せっかくのワンマンライブなので」と前置きした上で、自身のかつての選択について振り返りながら明かし始める。芸術系の大学に通っていたはるは、当初、カーデザイナーになることを夢見ていたという。しかし、ある時、自分はカーデザイナーになれないと悟ってしまう瞬間があった。それでも、自分の好きなことを仕事にすることを諦めたくない。カーデザイナーになるという夢から逃げた先で見つけたのが、今の音楽の仕事。これまでの経緯を振り返ったはるは、続けて、「逃げるということは、そんなに悪くないこと」「逃げた先で、新しい自分が見つかるかもしれない」「勇気を持って逃げることも、大切だなと思います」と告げ、ギターを始めてからまだ1年ほどしか経っていなかった当時、「俺はこの道で行くんだ」と覚悟を決めて気合いで作った楽曲であるという「見栄っ張り」を披露した。親密で等身大な響きの歌が印象的で、さながら、一人ひとりの観客の心の中の“見栄っ張り”な部分に優しく寄り添うような感動的な名演だった。

 その後、「ボーイズアンドガールズ」「あくびがうつる」「あくまでも他人同士」「次の恋は実らないで」が続々と披露されていく。後半のハイライトとなったのが、ひろとがキーボードを弾く編成で披露した「愛してるだけ」「タカラモノ」の2曲だった。後のMCパートで明かされていたが、ひろとは、自分がキーボードを弾くことが決まって以降、日々懸命に練習を重ねてきたという。絶えず挑戦を重ねるガラクタの新しい可能性の兆しを示すような、素晴らしいパートだった。

 9月にリリースされたばかりの「恋するなんて」からラストスパートへ突入。こたが、新しく導入したストラトキャスターで届けるカッティングが最高に気持ちいい。何より、同曲のライブパフォーマンスにおいては、ダンサブルなビートが音源以上に際立っていて、すでにして新たなライブアンセムとしての存在感を帯びているように感じられた。「たられば」で一気に加速し、続けて、こた&ひろとのプレイが交互に炸裂し合う展開を経た後、「一生片想い」へ。その疾走感を保ったまま、はる曰く「僕たちをここまで連れて来た曲」であるという代表曲「アイラブユーが足りないの」へ。よりいっそう高まる一体感と高揚感。本編ラストは、「デートしよ!」。4人の熱い想いに呼応するように懸命にタオルを回しまくる観客。そして、はるがバンドを代表して、〈あなたの隣で死にたい〉という猛烈な想いを一人ひとりの観客に対してまっすぐ伝え抜き、熱烈なフィニッシュ。

 アンコールでは、はるが「今日来てくれたみんなに、どうしても聴いてほしくて作った新曲があります」と告げ、新曲を初披露した。冬の夜空を想起させるような壮大なスケール、凛と澄み切ったフィーリング、その上に、極めて切実な想いを宿したドラマチックな歌がめいっぱい響き渡っていく。曲そのものから、王道のJ-POPとしての普遍的な風格を感じた。

 最後に、はるが、「バンドの原動力は、直接来て聴いてくれる人たち」と前置きした上で改めて一人ひとりの観客に感謝を伝え、「これからもこの4人で楽しくバンドできるように、そんな願いを込めて」と告げ、「したいことリスト」を披露した。終盤、はるが、歌詞に差し込む形で「この4人で!」と叫んだワンシーンが忘れられない。これにて終幕かと思いきや、急遽、この日2度目となる「デートしよ!」が披露された。観客のタオル回しによってフロアが緑に染まる中で迎えた真の大団円。ここから、ガラクタの5年目の旅が始まってゆく。

ガラクタ「恋するなんて」
「恋するなんて」

■リリース情報
「恋するなんて」
配信中
https://garakuta.lnk.to/koisurunante_adsv

■ライブ情報
日程:2026.09.22(火・祝)
OPEN:16:30
START:17:30
オールスタンディング:¥4,500
会場:Spotify O-EAST
詳細:https://garakuta.lnk.to/oneman

X:https://x.com/garakuta_band_
Instagram:https://www.instagram.com/garakuta_band_/
TikTok:https://www.tiktok.com/@garakuta_band_
YouTube:https://www.youtube.com/@garakuta_band_

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