ROTTENGRAFFTY×藤田晃生:“道なき道”を我が道にするパンク精神 バンドとプロレスに通ずるリスペクト、入場曲の秘話

藤田晃生の“生き様”に捧げたパンチライン

――タイトルの「Japanese Young Punk」は、そもそもは藤田選手のニックネームなんですよね。どんなところから、そう呼ばれるようになったんですか?

藤田:今の日本の「コンプラ、コンプラ……」みたいなところに本当に嫌気が差してたっていうのもあるし、元々、自分の出身が結構ドンパチするようなところで……(苦笑)。それをそのままリングに持ち込みたいし、自分がやりたいことをやりたいってやってたら、自然にそうなりました。

NOBUYA:だから曲を作る時も、最初からタイトルはそれしかないだろうって思ってましたよ。響きもいいし。それに“Japanese Young Punk”って意味合い自体もそもそも自分の中にあるものやし、“Japanese Young Punk”ってシャウトする50歳のおっさんもおもしろいんじゃないかって思ったんですよ。

N∀OKI:やっぱりパンクってアティテュードだから、年齢も関係ないし、ジャンル云々みたいなこともどうでもいいんですよ。10代とか20代とかのパンクもあるけど、50歳の俺たちが“Japanese Young Punk”って言い切っちゃう逆の説得力が、俺はすごくいいと思ったんです。俺らのライブを観てもらったら全部わかるやろって。

藤田:かっこいいですよ。年齢なんて関係なくパンクだってやってる人は。そこの共鳴じゃないですけど、いろいろ感じるものがあるんで、その上で曲を作ってもらえたっていうのは、ますます気合が入ります。

NOBUYA:飲みながら藤田くんのこれまでの人生を聞かせてもらった時、けっこうヘヴィな体験をしてきて、今リングに立ってんねやって。でも、自分ではそんなにヘヴィだとは思っていないみたいなことを言っていて、そういうところがかっこいいと思ったし、彼の強さはそういうバックグラウンドから来るものなんだと思ったんですけど、そのエピソードを聞いたからこそ、〈双絶世界〉という言葉が出てきたんだと思います。

NOBUYA

――藤田選手は特に気に入っているところとか、歌詞のフレーズとかありますか?

藤田:自分が言ったことを歌詞の中で使ってもらえたのは、もちろんすごく嬉しいですけど、一番気に入っているのは曲の始まりですね。「Ahhhh」って歌から入るところ。他の入場曲ではなかなかないと思うし、試合前、頭でいろいろ考えるんですけど、あそこを聴いているとすごく落ち着くんですよ。

――ところで1番のBメロの〈猛烈世界に命とハナミズキ〉なんですけど、なぜハナミズキだったんですか?

N∀OKI:和の感じを取り入れたかったんですけど、そうですね……なんでハナミズキだったのかな。たぶん、言葉の響きだと思うんですけど、そう言えば、俺がよう打ってたパチンコに「CR華観月」ってあって。“ハナミズキってここで使っちゃう俺たち”みたいなところもありつつ。

――ハナミズキの花言葉を調べたら、「私の想いを受け取ってください」だったんですよ。

N∀OKI:いや、そんなの調べてません(笑)。でも、〈猛烈世界に命とハナミズキ〉ってよくないですか? いつ死ぬかわからへんテンションで俺たちはステージの上で戦ってるし、たぶん藤田くんもそういう勢いでリングの上で戦ってると思うし。でも俺は、自分で言っちゃいますけど、〈花も蕾もない棘のみの薔薇〉ってところが気に入ってます。

N∀OKI

――あともう1カ所いいと思ったのが、〈双絶世界に晃と生(ドブネズミ)〉。聴覚上は「あきらかとドブネズミ」と聴こえるんですけど、歌詞を見ると、〈晃と生(ドブネズミ)〉になっているという。

N∀OKI:そこはNOBUYA。

NOBUYA:藤田晃生の晃生を、“あきらか”と“生きる”にしてもよかったんですけど、“生きる”に何かリンクさせたいと思って。僕らは自分らのことを“古都のドブネズミ”って言ってるから、ドブネズミがいつか輝けるところを求めて、地下でもがいているさまを表現したくて、「あきらかとドブネズミ」ってしたんです。今この曲、ライブでやりまくってますけど、お客さんはまだ歌詞を見てないわけじゃないですか。歌詞を見た時、「あきらかとドブネズミ」って歌ってるところは、〈晃と生(ドブネズミ)〉なんだ、なるほどと思ってもらえたらいいなって思ってたんで。歌詞を見たら、さらにグッとこの世界に入ってもらえるんじゃないかな。

藤田晃生

――ライブ初披露は、この間の『わびさびTOUR』ですよね。

NOBUYA:そうです。

藤田:僕はZepp Shinjuku (TOKYO)で初めて生で聴いたんですけど、音源で聴いてた時よりも想像を超えてきて。っていうのは、ロットンのファンって熱い方が多くて、その中で僕の曲をやってもらって、周りのお客さんもそれを全力で楽しんでいて……それこそNOBUYAさんがよく言う”殺し合い”みたいな盛り上がりを自分の体で感じながら、「Japanese Young Punk」を聴くっていうのは最高でしたね。

――周りのお客さんに対して、「これ、俺の曲、俺の曲!」って――。

藤田:言わないですけどね。言いたかったですよ(笑)。

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