堂本光一&堂本剛、ふぉ~ゆ~へと渡した“イズム” 「僕らの半分はDOMOTOで出来ている」――愛とリスペクトで繋がれた絆

 DOMOTOの堂本光一と堂本剛が、8月25日放送のラジオ『DOMOTOのどんなもんヤ!』(文化放送)にそろって登場し、長年交流を重ねてきたふぉ~ゆ~のCDデビュー決定を知ったときの思いを語った。

 「とても素敵なことだし、彼らの活躍というか努力というか、周りに対して献身的に頑張る姿っていうのは見てきたので。それが“やっと”って」「もちろんうれしかったですけど。彼らはもうある意味では経験値がたくさんあるわけじゃないですか」と光一が話すと、剛も「超プロフェッショナルですからね」と応じた。光一も「そうそうそう」と続け、ふたりは、ふぉ~ゆ~がすでにエンターテイナーとして確かな力を備えたグループであるという認識で一致。だからこそ、あらためて4人のCDデビューを知った際、剛は「声出ましたから、『マジで?』って」と驚きを隠せなかったそうだ。

 ふぉ~ゆ~は、福田悠太、辰巳雄大、越岡裕貴、松崎祐介からなる4人組。メンバー全員の名前に“ゆう”が付くことが、グループ名の由来となっている。2026年に結成15周年を迎え、さまざまな舞台やライブを経験。なかでも、光一が主演や脚本、演出などを務めたミュージカル『SHOCK』シリーズには長年出演し続け、カンパニーを支えてきた。

 辰巳は2024年に行われたライブエンターテインメントショー『ENTA!7 4U. Zepp in de SHOW』製作発表で、ふぉ~ゆ~メンバーは「『Endless SHOCK』がなかったらこの4人になっていない」と語り、舞台人としてのいろはを光一から学んだと話していた。そして、「センターにいる美学や奥義は光一くんからたくさん盗ませてもらって、だから何も恐れなくなったが故に、こういうモンスターグループが生まれてしまったかなと。光一くんが生んでくれたのかなと思います」と振り返った。その言葉を受け、松崎も「怪物の子は怪物。堂本光一と息子たち・ふぉ~ゆ~。あなたがいなかったら怪物も生まれなかったというのを言いたいです」と笑いを誘っていたのも印象深い。

 そんな親子にもたとえられる距離感が象徴的に表れたのが、ふぉ~ゆ~のYouTubeチャンネルに光一が登場した際のことだ(※1)。焼肉を囲んで熱く語り合ったあと、勝った人が食事代を支払う“男気じゃんけん”を行う展開に。見事“勝利”した福田が全額を支払うことになった。

ふぉ〜ゆ〜【素の光一君公開動画】焼肉後半🍖

 そのときの感想を、光一はのちにInstagramストーリーズで「息子の給料で初めて奢ってもらった気持ちとはこういう事か 彼らは息子という年齢じゃないが笑」と投稿。そこには、自分の背中を見て育った後輩たちへの、どこか誇らしさのようなものもにじんでいるように思えた。

 その愛情は、すでにひとつの楽曲にもなっている。光一は、コラボイベント『堂本光一×ふぉ~ゆ~ BLOOM WORLD in JOYPOLIS』に向け、「BLOOM WORLD」を作曲。作詞を手がけたのは、長年DOMOTOの音楽に携わってきたシンガーソングライター・堂島孝平だ。ふぉ~ゆ~へ贈る一曲に、盤石の布陣で取り組んだわけである。

『堂本光一×ふぉ~ゆ~ BLOOM WORLD in JOYPOLIS』メイキング映像を公開!

 『SHOCK』シリーズでは共演者として、コンサートではバックとして、長く自分を支えてくれた4人。だからこそ光一は、一緒に取り組む時、再び彼らが自分のサポートに見えてしまう形にはしたくなかったという。そこで選んだのが、ふぉ~ゆ~自身が前に立つための楽曲を作ることだった。光一はコーラスにも参加。舞台で背中を見せてきた先輩が、今度は4人の新たな一歩を音楽という形で後押しした。

 一方、剛がふぉ~ゆ~に伝えてきたもののひとつが、音楽と向き合う姿勢だ。今回の『どんなもんヤ!』では、3、4年ほど前、ふぉ~ゆ~から「いつか剛くん、曲書いてくださいよ」と頼まれたことも振り返った。剛は「僕でよかったらいつでも書く」と答えながら、「でも自分たちで作ったらいい」とも勧めたという。

 曲の作り方がわからないという4人には、まずはアカペラから始めてみる方法などを話したそう。「曲を書いてほしい」という願いを受け止めつつ、彼ら自身のなかから音楽が生まれる可能性にも目を向ける。そのやりとりにも、剛らしい寄り添い方が表れている。

 2024年5月31日放送のラジオ『どんなもんヤ!』では、「ギターを始めたい」という辰巳と一緒に楽器店へ足を運んだことを明かしていた。「ギター始めたいっていう人がいちばん大事なのって、やっぱテンションが上がること。ギターを持つことによってテンションが上がることで、それが持続する」「これがやっぱり、うまくなっていくひとつの方法でもあるんで」。その言葉からは、技術や知識よりも先に、自分の心が動くことを大切にする剛の姿勢がうかがえる。辰巳が気に入り、剛も自分が買ってもいいと思えるお気に入りの1本を見つけると、辰巳がお金を出す前に、剛が支払いを済ませたという。とはいえ、「『お金を出してもらっちゃったな』っていうことを気にする要素になっちゃうと、もったいないかなと思って」と、辰巳が負担を感じないよう、名目上は“出世払い”としたそうだ。

 もちろん剛には、代金を返してもらうつもりなどなく、「プレゼントしたと思えばいい」と言う。むしろ、そのギターで音楽を楽しみ、いい思い出をたくさん作ること。それを聞いて「よかったな」と思えることが、いわばいちばんの“出世払い”なのだろう。

 実際、辰巳は舞台『BACKBEAT』の練習でもそのギターを使い、ふぉ~ゆ~の15周年公演が行われた日本武道館のステージでも奏でている。あのとき選んだ1本が、デビュー発表の日のステージで鳴った。その1本にも、ふたりが重ねてきた時間が刻まれているようだ。

 そして、デビュー発表時に届けられた剛からの祝福メッセージも印象的だった。ふぉ~ゆ~のCDデビューには、MVの再生数やCDの売り上げなどのミッションが設けられている。それを知った剛は、彼らにただ「頑張れ」と声をかけるのではなく、「ふぉ~ゆ~のファンの皆さんと私で、その記録というものを目指しましょう」と呼びかけた。

 「僕らの半分はDOMOTOで出来ている」――。これは、辰巳がDOMOTOのコンサートを訪れたあと、Instagramの投稿に添えた言葉だ(※2)。ふぉ~ゆ~から、そんな言葉が出てくるのも無理はない。光一からは、ステージに立つ者の覚悟や美学を、そして4人が前に立つための楽曲を。剛からは、自分の心が動く音を見つけ、自分たちで音楽を生み出していく姿勢を。4人はDOMOTOのイズムを、それぞれの形で受け継いできた。

 これまでのふぉ~ゆ~は、多数のオリジナル曲を持ちながらも、先輩たちをはじめ、さまざまなアーティストの楽曲を取り入れ、自由にステージを作り上げてきた。CDを出していなかったからこそ選べた曲や、そこから生まれた表現も、彼ららしさの一部だった。しかし、これからは自分たちの歌を作品として世に送り出し、その音楽によって「ふぉ~ゆ~とは何者なのか」を示していくことになる。

 その変化について、光一は「課題でもあり、楽しみでもある」と語った。剛も、「ファンの人たちと一緒にね、乗り越えていける楽しい旅やと思う」と続けた。長く見守ってきたふたりだからこそ、その難しさも、ふぉ〜ゆ〜ならではの可能性もわかっているのだろう。

 そのまなざしは、単に後輩を応援する先輩というよりも、やはりどこか親の視線に近いようにも感じる。これまでの歩みを知っているからこそ、最後には彼ら自身の道を進んでほしいと願うのだ。

 ふたりから受け取ったものが、これからどんな“ふぉ~ゆ~の色”になっていくのか。DOMOTOとともに重ねてきた時間を胸に始まる、ふぉ~ゆ~の新章が楽しみで仕方ない。

※1:https://www.youtube.com/watch?v=FUfMCZDnQno
※2:https://www.instagram.com/p/Da4ulagkeMj/

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