『24時間テレビ』SixTONESだからこそ伝えられる“家族”の物語 特別な一日を日常につなげる力

 SixTONESがチャリティーパートナーを務める『24時間テレビ49 -愛は地球を救う-』(日本テレビ系)が、いよいよ今週末にオンエアされる。『24時間テレビ』というと、あらためてチャリティーについて考える、少しかしこまった特別な時間という印象もあるかもしれない。けれど、そこにSixTONESがいることで、その特別さが私たちの日常へ少し近づいてくるように感じる。今年のテーマ「わたしの家族の話~あなたは誰を想う?~」と、SixTONES自身が歩んできた“家族”の物語が響き合っていることも、その理由のひとつだろう。

一度離れた6人が、もう一度選んだ“家族”

 SixTONESは、自分たちのことをたびたび“血のつながらない家族”のような存在だと表現してきた。プライベートでは全員でテーマパークへ出かけ、YouTubeのドライブ動画ではメンバーだけだからこそ見せる素のやりとりで楽しませてくれる。そんな6人の関係を振り返るうえで欠かせないのが、2012年4月期に放送された深夜ドラマ『私立バカレア高校』(日本テレビ系)だ。

SixTONES【モーニングドライブ】朝メシは麺に限る!?

 “バカレア組”として注目を集め、このままデビューするのではないかと期待された6人。しかし、高い人気を得ながらも6人での活動は一度立ち消えとなり、それぞれの道を歩くことになる。そのなかで京本大我、髙地優吾、森本慎太郎、田中樹はジュニアを辞めることも考え、京本は実際に一日だけ退所していたことを、今年1月放送の『with MUSIC』(日本テレビ系)で明かしている。それでも「もう一度6人で」と、渋谷の鰻店で思いを確かめ合った彼ら。事務所へ直談判するためにジェシーが電話をかけ、その前には髙地を相手に、思いの伝え方を練習したというエピソードもYouTubeで語られている。

SixTONES - Tokyo Drive Vol.2

 事務所からは「お手手つないでも売れないよ」とも言われたそう。「それでもこいつらとやりたいと思ってた」と、ジェシーは当時の心境を、2023年4月放送の『A-Studio+』(TBS系)で振り返った。そこにはすでに、“家族”と呼べる関係性ができあがっていたのかもしれない。彼らは、一度離れた末に、もう一度お互いを選んだ。その積み重ねの先に、現在のSixTONESがあるのだ。

ひとつではない、SixTONESの家族のかたち

 面白いのは、SixTONESの“家族”は、6人の内側だけで完結していないところ。メンバーの親たちは“おやーんず”という名のグループLINEでつながっている。そして、森本の母は子どもの名前と結成日を入れたTシャツを作って“おやーんず”に配り、それにならうように森本自身もメンバーのために手作りの品を用意することがあるという。また、ジェシーは京本の父・京本政樹を“第二のパパ”と慕っており、2024年5月放送の『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)では、ジェシー自身が、実の息子である大我よりも自分のほうが京本政樹と会っていると話したほどだ。

 SixTONESという6人の輪の外側に、それぞれの家族によるもうひとつの輪が生まれている。『24時間テレビ』には、そんな“おやーんず”も駆けつけるそう。また、深夜企画「Golden SixTONES 家族対抗SP」にて『私立バカレア高校』の懐かしい映像と、当時のプロデューサーからのメッセージも届けられる予定だ。

 6人の始まりを知る人物の言葉が、14年のときを経て“家族”をテーマにした夜に届く。誰かと誰かの関係が、さらに別の誰かをつないでいく。その広がり方そのものが、血のつながりだけにとどまらない“家族”という言葉の持つ可能性を見せているようにも思える。

 加えて、SixTONESは“仲が良い”だけではなく、メンバー同士の“気まずさ”もオープンにしてきたグループだ。もともと先輩/後輩の関係だった京本と松村北斗は、同じグループのメンバーとなったことで、どう接すればいいのかわからなくなった時期があった。その関係性さえ自分たちでネタにし、YouTube企画でふたりが新たな距離を探るサシトークを、メンバーといっしょにファンも見守ってきた。

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  長い時間をともにするからこそ、衝突したり、時には相手を避けたくなったりもする。それでも、そのときどきの距離を自然に受け入れながら、また新しい関係を紡ぎ直していく。そんなSixTONESだからこそ、家族について考えることも、その大切さを実感することも、説得力を持って伝えられるのではないだろうか。

特別な一日にも、いつもの土曜の夜を

 SixTONESが飛び越えるのは、家族の境界だけではない。特別な番組と日常の境界もまた、彼らは軽やかに行き来する。それを象徴するのが、『24時間テレビ』放送中にも、レギュラーラジオ『SixTONESのオールナイトニッポンサタデースペシャル』(ニッポン放送)を、23時30分からいつも通り生放送することだ。

 日本中から注目を集める大舞台の真っ只中にも、いつものラジオの時間を手放さない。同番組はこれまでも、ライブ直後であっても生放送で届けられてきた。ライブ直後の高揚をアフターパーティーのように共有する回もあれば、疲労から会話が迷路へ入り込む”インセプションラジオ”と名づけられる回もあった。ラジオは、彼らのそのときそのときの状態でリスナーと過ごす、まるでリビングのような感覚だ。

 今回、『24時間テレビ』の放送中ということで、何か特別な企画が用意されるのかと思えば、事前に告知されたのは「久しぶりにコーナーやります!」という、なんとも彼ららしい言葉(※1)。展開されるのは、「我こそはSixTONESだ!」というリスナーが自己PRをする「We are SixTONES!!」と、「悲しみで花が咲くものか」のふたつだそう。後者は、2022年放送の『第48回 ラジオ・チャリティ・ミュージックソン』(ニッポン放送)内で松村によって、たった一度だけ行われたコーナーだ。松村が愛するサンボマスターの楽曲「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」の一節にちなみ、日頃は胸の内にしまっている思いや、どうしても伝えたいことを“魂の叫び”として募り、それを松村が愛を込めて叫ぶというもの。“愛”という言葉は、どこか大げさに響きがちになる。けれどSixTONESは、それをかしこまったものとして掲げるのではなく、自分たちらしい温度に置き換え、ときに笑いながら手渡してくれる。普段なら小声でこぼすような思いを、大声で誰かに叫んでもらう。その少しおかしな形だからこそ、言葉にできる気持ちもあるのかもしれない。

 テレビとラジオ。大規模なチャリティー番組と、真夜中に声だけでつながる場所。特別な一日と、いつもの土曜の夜。SixTONESはそのあいだを柔軟に行ったり来たりすることで、チャリティーや家族について考える時間を、私たちの日常のすぐそばまで運んでくれるのだ。

 そして、その境界に対する臨機応変さは、誰もが誰かを支え、別の場面では支えられる側にもなる社会の“やさしさ”にも通じそうだ。SixTONES自身も、ときには、体調不良などでメンバーの分もフォローしたり、されたりという場面をいくつも経験してきた。一人ひとりが助け、助けられ、そして“家族”のような絆を結んできた。

 そんな彼らだからこそ、特別な一日に生まれた思いも、それぞれの日常へ持ち帰れるものとして届けられるのかもしれない。SixTONESが『24時間テレビ』で見せてくれるのは、きっと、人の気持ちを大きく盛り上げるだけではなく、特別な一日を私たちのいつもの日常へとつないでいくための力なのではないだろうか。

※1:https://x.com/Ann_Since1967/status/2091812772866560117

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