ALAN SHIRAHAMA、ポップスとダンスミュージックの架け橋へ 移籍第1弾「Not Enough (feat. Olivia Marsh)」で踏み出す新境地
変化する日本のクラブシーンの中で狙うポジションとは
ーー2025年秋に発表された「DJ Mag Top 100 DJs」で127位と日本人として最高位をマークされました。世界的なDJランキングに自分の名前が並ぶ一方で、SO-SOさんやREXY=DEXYのような日本の若手DJやプロデューサーたちとも親交を持たれています。普段からクラブシーンで活躍されていますが、今の日本のクラブシーンにどのような面白さを感じていますか?
ALAN SHIRAHAMA:今、日本のクラブシーンは本当にアツいです。若手の活躍、特にREXY=DEXYがシーンに登場してきたのは、僕的にはすごい衝撃だったというか。Yellow Clawとあれだけ一緒に曲をやって、フックアップされているのもすごいですし。
僕がDJを始めたのが10年前なのですが、その頃はDJ DARUMAさん、JOMMYさんとずっと一緒にいて、ハウス、テクノ、レイヴといろんなイベントに連れて行ってもらいながらクラブシーンを見てきました。当時と比べると、今は遊びに行く人の好みがより細分化されているというか。それこそアニメカルチャー寄りのダンスミュージックのイベントがあったり、僕がいるベースミュージック特化のイベントがあったり、ジャンルが細かく分かれている。それはいい面もありますが、集客的な部分で言うと、なかなか人を集めるのが難しくなってきてもいる。そこはこれからの課題だと思っています。
ーー10年前と比べて、クラブの客層は変わってきたと感じますか?
ALAN SHIRAHAMA:変わりましたね。以前は「クラブにラフに遊びに行こう」みたいな感じがもっとあったと思うんですけど、今は、好きなDJがいないとクラブに行かない文化になっていると感じます。
僕がDJを始めた時はEDM全盛期で、毎週末クラブに行けばとにかく人がいっぱいいる、みたいな感じだったんですけど、今はあんまりそういう感じでもないというか。去年の『World DJ Festival Japan 2025』や『ULTRA JAPAN 2025』に行った時に、「めちゃくちゃダンスミュージック好きな層いるやん」って思ったんですよ。でも、その人たちは普段、クラブには来ていない。そういう人たちが普段からダンスミュージックにもっと触れて、クラブに来てくれたら、日本のシーンはもっと変わってくるんじゃないかなと思いましたね。海外アーティストのファン、要は"推し文化"が日本で根付いているので、ダンスミュージック自体が好きというより、このDJが好き、みたいなのが多分多いと思うんですよね。だから、そこの興味の幅がもうちょっと広がると、より良いクラブシーンになっていくんじゃないかなと思っています。
ーーそういう意味では、ビッグフェスからクラブイベントまで両方プレイされている亜嵐さんは、まさにその架け橋的な存在になれるのではないでしょうか?
ALAN SHIRAHAMA:そうですね。まさしくそこのポジションを狙っていかないとな、というのは思っています。あと、僕はそれこそポップスというか芸能界の音楽シーンにもいるので、僕にしかできないこともあるでしょうし、その部分でも架け橋になりたいです。
ーーダンスミュージックのトレンドに積極的にアプローチされていますが、今、DJとしてどんな音楽/ジャンル、あるいはアーティストに注目されていますか?
ALAN SHIRAHAMA:最近だと、サンディエゴのベースミュージックですね。それこそKnock2やISOxoがその文化を作ってやっているんですけど、その下の世代にいるWINKやNikkoのような、まだ10代の若手DJが作る曲も気になりますね。
日本だと、さっき話に出たREXY=DEXYに注目しています。僕がDJ活動を再開した頃から面識があるのですが、当時から、彼らが作った音を聴いた瞬間に「この2人結構ヤバくなりそうだな」という予感があったというか、他のDJとは音が違うなと感じていました。そういうこともあって、彼らには僕の初めてのアルバムの曲をリミックスしてもらいました。
ーー8月からはGENERATIONSの『PARALLEL POST 2026』が全国12都市でスタートし、10月31日からはアリーナツアー『PARALLEL QUEST』も控えています。リーダーである亜嵐さんとして、今回のツアーで観客に届けたい・自身が体験したいと思っているのはどんな瞬間ですか?
ALAN SHIRAHAMA:まず、GENERATIONSが新体制になって3回目のツアーになるので、どういうライブにしようか、今みんなでアイデアを出しながら創作している最中です。ただ、今はボーイズグループの戦国時代みたいになっているじゃないですか。だからこそ、自分たちのオリジナリティ、つまり「LDHのアーティストとしての在り方」というアイデンティティを、より発信していく必要があると思っていて。
例えば楽曲で「なんかこれ、LDHっぽいね」って言われることが多いんですけど、その"LDHっぽい"という概念がある時点で、結構すごいなと思うんですよ。つまり、それってジャンルが確立されている証拠であり、僕らにとっては武器なんですよね。だからこそ、その強みをより生かしていく必要がある。
その上で、今回の『PARALLEL QUEST』はコンセプトが強いツアーなので、GENERATIONSが得意とする"1本の映画のようなライブ"になると思います。トータルで見て、最後に本当にいい映画を観終わった後のような公演にしたいなと思いますね。
ーー定期的にコンセプトの強いストーリー性のあるライブをやられていますよね。
ALAN SHIRAHAMA:はい。今回は"シーズン"と言ったら変かもしれないですけど、また新しいGENERATIONSの姿が見られるんじゃないかなと思いますね。14年目にして新しいものを見せるって、年々、相当難しくなってはいますけど(笑)。でも新曲も増えているので、その辺は面白いと思いますね。
ーー今年はLDH全体としても6年に一度の「LDH PERFECT YEAR 2026」というアニバーサリーイヤーです。最後にDJ/プロデューサーとしての新たな挑戦、GENERATIONSでの全国ツアー、そしてLDHの一員としての大枠のプロジェクトの3つが同時に走る2026年後半の展望を教えてください。
ALAN SHIRAHAMA:やることが山ほど重なっているので、それこそAIを使って効率を本当に上げなきゃいけないんですよね(笑)。ただ、DJもそうですけど、僕はあまり働くためにやっているという感覚がないんですよ。特にDJは、好きだからこそやっているというか。本当に夢中でやっていることなので、わざわざ頑張るというよりは、この好きなものを追い求める形で今後もやっていきます。
一方で、本業のGENERATIONSは来年15周年なので、そこに向けてより大きなものを企画していかなきゃいけないという気持ちでいっぱいです。ちゃんとリーダーとしての業務と、自分の好きなDJとしての業務を、きっちり分けて考えていますね。あとは、DJとしてワーナーさんに移籍したので、日本人として世界に風穴を開けたいと思っています。そして当然、LDHを背負っていきたいという気持ちも強い。それが一番大きな今後の展望ですね。
■リリース情報
楽曲タイトル:Not Enough (feat. Olivia Marsh)
楽曲読み:ノット・イナフ・フィーチャリング・オリヴィア・マーシュ
リリース日:7月31日(金)
レーベル:Warner Music Japan
Pre-add/Pre-saveリンク:
https://alanshirahama.lnk.to/NotEnough
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