【つば男 特別対談】チーフマネージャー 堀切裕真×TAKA(CUBERS) スローガンの真意、見つめる今と描く未来

 2021年10月、つばさレコーズの男子部門として発足された「つばさ男子プロダクション(通称:つば男)」。THE SUPER FRUIT(略称:スパフル)、世が世なら!!!(略称:世が世)、SHYの3グループがデビューし、音楽シーンにおいて独自の存在感を放っている。

 そんなつば男が今年6月、今後の活動の指針として「渋谷から音楽を翼に羽ばたく、成長男子プロジェクト」というスローガンを発表した。“成長”“渋谷”“音楽”という3つの柱から構成されており、つば男が目指すべき方向性を明確に示したものになっている。

 そこでリアルサウンドでは、つば男を統括するチーフマネージャー 堀切裕真、そしてCUBERSのメンバーとして活躍し、現在はアシスタントプロデューサー(AP)として堀切を支えるTAKAによる対談を企画。現在のシーンをどのように見つめ、本スローガンに何を込めたのか。その狙いから未来への展望まで、それぞれの視点から語り合ってもらった。(編集部)

“チーフマネージャー”の肩書きへのこだわり、TAKAが後輩たちに示した新たな道

堀切裕真

ーーファンの方はご存知だと思いますが、あらためて堀切さんはつばさ男子プロジェクト(通称:つば男)において、どういう立場で何をしているのか、教えてください。

堀切裕真(以下、堀切):“プロデューサー”と名乗りたくはないんですが……つば男全体のプロデュースと関わる分量はそれぞれ違いますが、デビューしているTHE SUPER FRUIT、世が世なら!!!、SHY各グループのプロデュースをしています。

ーー“プロデューサー”と名乗りたくはないとの言葉通り、肩書きは“チーフマネージャー”ですもんね。

堀切:はい、可能な限りそう名乗り続けたいと思っています。でも最近だと、世が世とSHYにはチーフクラスのマネージャーがいるため、CDのクレジット上は“エグゼクティブマネージャー”としています。アイドル事業において最も重要なのはマネジメントだと考えていまして、“人を見る”“人を扱う”という仕事をしているという意味で、マネージャーという肩書きにこだわっています。

ーーTAKAさんは、つば男最初のグループであるCUBERSのメンバーとして活動したのち、2024年5月からはAPという立場でつば男に関わっています。TAKAさんがAPに就任した経緯を教えてください。

TAKA :CUBERS解散後のセカンドキャリアについて悩んでいた時期に、堀切さんから「つば男に別の形で貢献してもらえないか」というお話をいただきました。正直、芸能界を離れることも考えていたのですが、「自分にできることがあるのなら」という思いと、立場が変わることでまた違う視点でエンタメが見られるのは面白そうだなと思って、引き受けることにしました。

堀切:TAKAがアイドルのセカンドキャリアの選択肢のひとつとして道を示してくれればと思い、声をかけました。もちろんそれだけが理由ではなく、TAKAのような演者の気持ちをわかっている元演者がフロントスタッフにいるということは、メンバーにとってもすごく大きな意味を持つはずで。そういう意味でもいてほしいなと思いました。

ーー実際、TAKAさんはAPとしてのどのような業務をされているのでしょうか?

TAKA:一般的なアシスタントプロデューサーがどういう動きをしているのかはわからないですが、僕はどちらかというと現場型。リハーサルやイベントでのパフォーマンスの監修をしています。演出をすることもありますし、最近は振り付けもしています。最近でいうと、つば男KIDS/YOUTHのプロデュースもしていますし、レッスンや合宿に参加することもあります。「つば男のために必要なことであればなんでもやります」という感じです。

堀切:アー写撮影に行ってもらって、緊張しているメンバーに声をかけてもらったり、ポージングのアドバイスをしてもらったりもしています。

ーー頼もしいですね!

TAKA:だといいんですけどね。このあいだ、世が世なら!!!のリハーサルに行ったら、みんなが挨拶してくれるなか、(内藤)五胤には「TAKAさん、何で来たんですか?」って言われました(笑)。もしかしたらちょっと緊張感がほどけてきているのかもしれません。ただ、メンバーと話していて感じるのは、自分自身も演者だった頃を振り返っても、リハーサルというのは見ている人間がひとり増えるだけで意識が変わるんですよね。きちんと見せようという気持ちが少なからず入る。そういう意味でも、僕が現場に顔を出す意義はあると考えています。

TAKA

市場分析で気づいた“つば男ならでは”の特徴

ーーほかのフロントスタッフと比べて、メンバーと年齢が近かったりもするのではないでしょうか?

TAKA:そうですね。だからよく相談も受けます。全部をうまく解決できているわけではないですが、気軽に相談できるという存在になれているのなら良いのかなと思います。

ーーそんなおふたりは、現在のボーイズグループシーンをどのようにご覧になっていますか? そのうえで大切だと考えていることを教えてください。

堀切:スローガンを策定するにあたり市場分析を行った際に最も感じたのは、ボーイズグループのデビューの年齢が以前より上がっているということでした。裏を返せば、デビューシングルから完成度が高く、メンバーのパフォーマンスもビジュアルも出来上がっている。みんな成人していて、技術もあって、即戦力の子達がパッケージされてデビューしているみたいな印象があって。市場全体がクオリティ志向になってきていると感じました。90年代、2000年代のアイドルよりも、パフォーマンス力や見せ方を求められているように思います。

ーーそのなかで、つば男は逆を行っていますよね。THE SUPER FRUITも世が世もSHYも10代でデビューしていて。

堀切:市場分析をしたあとに、つば男の分析もしたんです。その結果、CUBERSは例外として、スパフル、世が世、SHYはデビュー年齢がほかと比べて平均/中央値ともに5〜6歳若いことがわかりました。そのとき、「これがうちの特徴だ」と気づいたんです。パフォーマンスにもこだわっている大前提で話すと、声変わりの瞬間に立ち会えたり、歌やダンスがうまくなっていく姿が見れたり、顔が垢抜けていく、カッコよくなっていく様とか、成長そのものが見えるのがつば男の良さなんじゃないかなって。

ーー分析する前から、若い状態でデビューさせていたわけですが、そこにはどういった思いや意図があったのでしょうか?

堀切:当時はそんなに深く考えていませんでした。ただ、振り返るとCUBERSの逆張りだったのかもしれないですね。CUBERSはデビュー当時の平均年齢が22〜23歳くらいという“お兄さん”の状態で、完成度“低く”デビューしたので(笑)。自分の力量も含めです。

TAKA:すべての逆張りがCUBERSでした(笑)。

堀切:動員0からメジャーまでは辿り着いたし、TAKAが2.5次元舞台で主演をはったり、末吉9太郎がバズったり、グループとしても色々な景色を見られたんですけど、次やるならもっと若い状態から始めると、また違うことができるんじゃないかなと思ってスパフル、世が世、SHYを始めました。

ーーだからこそ、今回のスローガンにも“成長”が入っているんですね。TAKAさんは、現在のボーイズグループシーンをどのようにご覧になり、そのうえで大事なものはどのようなものだと思っていますか?

TAKA:CUBERSの頃と圧倒的に違うのは、エンターテインメント全体の流れが速いということ。だからクリエイティブの面で瞬発力とかインパクトというものを作っていかないといけない。それに、流れが速い分その先まで見据えていかないと「入口まで来たけど、それだけで終わりました」っていうことにもなりかねない。だから難しいなと思います。ただ流れが速い分、チャンスの数も多いはず。ブランドにもあまり左右されない時代でもあるような気がするので、そういう意味では、いろんな人にチャンスがあって、可能性は広がっているような印象です。

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