嵐からACEesが受け取ったものとは? 大きな背中と継承する伝統 憧れの先を目指して5人で作る“次の時代”

 ACEesが、5都市21公演を巡るアリーナツアー『ACEes Arena Tour 2026 “Ⅴ”』を開催中だ。7月12日には、その意気込みを明かす囲み取材を行った。そこで聞こえてきたのは、かねてより憧れを語ってきた嵐への思いだった。

嵐の背中から学んだ「ファン一人ひとりを楽しませる」こと

 嵐の『ARASHI LIVE TOUR 2026「We are ARASHI」』のバックについた5人(※1)。先輩のステージを彩るという役割をまっとうしながら、ステージ上で目線を合わせ、笑い合う嵐メンバーの様子に、あらためて学んだことがあったと話す。

 「ファンの方をどれだけ大切に思えるかだと思います。端から端まで一人ひとりを楽しませるぞっていう気合いを僕たちも後ろに立って感じました」と那須雄登。さらに深田竜生はライブ中、ファンを煽り、盛り上げていく姿勢を「頑張ってまねして取り入れています」と語った。

 嵐が長い時間をかけて築いてきたファンとの関係を、ACEesもまた自分たちなりに学び取ろうとしているのだ。その思いは、ジュニアCHANNELの動画「ACEes【嵐さんへ感謝と想い】僕らにとっての嵐さんとは…」でも熱く語られている。

ACEes【嵐さんへ感謝と想い】僕らにとっての嵐さんとは…

 あらためて5人が嵐に心を打たれたのは、その根底にあるメンバーの人柄やグループとしての関係性だった。動画が収録されたのは、ツアー『We are ARASHI』の最終公演から5日後。個人の仕事がそれぞれ立て込んでいたため、公演後初のゆっくりと振り返る時間になったのだという。

 だからこそ、彼らの熱い言葉が次々と口をついて出て止まらない。「ずっと笑ってて、MCでも素のままじゃん」「もっと偉そうに歩いていてもいい立ち位置なのに、ずっと普通でいてくれるのがすごい」と舞台裏から先輩たちの背中に感銘を受けていた5人。

 ファンに対しても「(待たせて)ごめんなさい」、そして「ありがとう」と真摯に伝えていた嵐の姿に、5人は「もはや義務教育」と表現し、「嵐で育ったら素敵な人格の人が育ちそう」とも。同時に、自分たちもまた“嵐で育ったジュニア”であり、嵐が切り開いた道を歩く者として、どうあるべきかを自覚した様子も感じられた。

期待に応えながら挑戦を続ける姿勢

 浮所飛貴は、ファンが求めている定番の煽りを期待どおりに届けるまっすぐさに「素敵だな」と心を震わせていた。佐藤龍我は、トップアイドルを目指す意識がさらに高まり「心が燃えた」と明かした。そして作間龍斗は、ヒットソングを振り返るだけではなく、“今の嵐”として挑戦を続けていく演出に、「『新しいことやんなきゃ面白くないよ』みたいなのがあるじゃない、うちの事務所って。それを最後の最後まで貫き通したのがかっこいい」と続ける。

 ACEesも、今回のツアーで新たな挑戦を掲げた。およそ半年間をかけて、佐藤がサックス、深田が和太鼓、那須がブレイキン、浮所と作間がエアリアル(シルクフライング)と、それぞれが新たなスキルを身につけたのだ。いずれも、先輩たちが開拓してきた事務所ならではの表現だ。“伝統”を受け継ぎ、そして自分たちの公演でさらに進化をさせていく。それが、ACEesの掲げる「次の時代を作る」という決意の一歩と言える。

 さらに、ACEesは7月9日放送のラジオ特番『ROAD TO ACE!!!!!』(文化放送)で、“ACEesらしい楽曲”として嵐の「感謝カンゲキ雨嵐」を選曲した。この曲は昨年、初めてのアリーナツアー『ACEes Arena Tour 2025 PROLOGUE』で1曲目として披露したことでも彼らにとって思い出深い楽曲。自分たちの特番で嵐の楽曲を流しているという事実に「うれしい」「幸せだね」と声を弾ませる5人。憧れの先輩のステージを支えた記憶と、自分たちのステージの記憶が重なり、これからへとつながっていく瞬間でもあった。

「この5人である」というACEesの武器

 「嵐さんのようになりたい」とは言いながらも、決して同じものにはなれないことも知っている。その背中を追いかけるだけでは先へ進めないことも、嵐を間近に感じたからこそわかったのだろう。

 YouTube動画でも「俺らなりの良さをきっと見つけられる。決して同じものにはなれないのはわかってるから」と浮所が力強く語り、那須が「自分らのなかのレベルをどんどん上げていくことが、結果、“国民的”になるかもしれない」と続けていた。

 ACEesならではの魅力。それは、まぎれもなく、この5人であるということだ。5人の結束力は強い。全員が2002年生まれ。遠慮のないやりとりは、ラジオ『ROAD TO ACE!!!!!』からも見受けられた。自己紹介をするコーナーでは、なぜか質疑応答が止まらない状態に。

 一見すると「いい子ちゃんたちに見える」「キラキラ王道!」、けれど実は「知れば知るほど変なヤツらです」なんて自分たちで言ってしまうところもまた、ACEesの飾らない魅力。「今どきの端正な若者たち」という印象を覆す熱さが、彼らにはある。なかでもYouTube動画で明かされた、嵐に挨拶をしに行く際、5人が「挨拶に行くぞー」と円陣を組んだエピソードが、ACEesらしさを物語っていて微笑ましいではないか。

 これまでの事務所が培ってきたものを、そして嵐から直に学んだことを受け取り、ACEesが彼らならではの魅力で「日本列島!」と煽る。そう遠くない未来に、そんな光景が広がっていることを期待せずにはいられない。

※1:https://realsound.jp/2026/07/post-2461955_2.html

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