ACEesが示した“伝統”を受け継ぐ覚悟ーー大階段やフライング演出、ルーツを辿る圧巻のエンターテインメント
大先輩・嵐の背中から学んだ覚悟ーー公演前囲み取材レポート
公演前には、ステージにて囲み取材も行われた。黒地に金の装飾が張り巡らされ、肩や腰にチュールが付けられた煌びやかな衣装で登場。フォトセッションでは「ビジュを仕上げてきました!」「ご要望ください! 何でもします!」とサービス精神旺盛な笑顔を見せてくれた。
このツアーのために約半年かけて習得したという新たな特技について、那須はリハーサルが終わった後も一人で稽古場に残ったり、東京から離れる仕事の日にもリモートでレッスンを受けたりとストイックにブレイクダンスに取り組んでいたとのこと。「やっぱりリモートだから途中で止まるんですよね。僕が技のすごいポーズで止まっちゃった時があって、先生がめっちゃ喜ぶっていう。『すごい技じゃん!』って。『違います、電波で止まっちゃっただけです』っていうのはありましたね」と小さなハプニングも教えてくれた。
また、嵐のラストツアーに帯同したACEes。深田は「嵐さんとファンの皆さんとの関係性っていうのも、すぐ真似できるものじゃないなっていうのは5人でも話し合ったりしていて、長い年月をかけての関係値だと思うので。来てくださって応援してくださるファンの方を本当に大切に想って、皆さんのためにパフォーマンスを命削って頑張ろう、っていうのを5人で話し合いました」と大先輩の背中からの学びについてしみじみと語った。
そして「Let’s Go To Earth」での大規模なセットチェンジに関しては、演出に主に関わっている作間が「これをどこで使うかっていうのが、僕らとファンの皆さんのエモーショナルなポイント。来てくださるファンの方と僕らの頭の中の記憶が鍵になってくる部分ではあったので、『この階段はあそこで使いたい、だからこそ良い場面になります』みたいなのを必死に説明して、スタッフさんに納得していただきました」と話す。浮所は「正直、初日にこれをやってファンの皆さんの前に立った時は泣きました。色々なことを思い出して。本当にお世話になった舞台だし色々経験させていただいたので、きっと昔から知ってくれてる皆さんは、特に感動していただけたら嬉しいなと思いながらステージに立ってます」と公演の見どころを紹介した。
セットリストや演出、衣装など、すべてのディテールにこだわりと伝統を詰め込んだ今回のツアー。全体を通して、この事務所のDNAは自分たちが受け継いで背負うのだと、高らかに宣言しているようにさえ見える公演だった。また、不屈の体力や身体能力、パフォーマンスセンスから彼らのアイドルとしての底力をも感じられた。強い覚悟と信念を持ってこの場所でアイドルを続ける彼らを、これからも応援したい。