DOBERMAN INFINITY、結成12年の“今”を凝縮した『PRESENT』 ライブへ繋がる全4曲を語る

 結成から12年。DOBERMAN INFINITY(以下、DI)が「今」をテーマに掲げた新EP『PRESENT』をリリースした。収録されているのは「戯言」「Once Again」「Right Now」「Proud」の4曲。目標に届かない自分への焦りも、ここまでの歩みを誇る強さも、飾らずに詰め込まれた作品だ。

 初回限定盤には昨年のライブツアー『DOBERMAN INFINITY LIVE TOUR 2025 ThanX “D.X”』の映像も収録。さらに6月16日の大阪・オリックス劇場公演を皮切りに、全国6都市7公演を巡るライブツアー『DOBERMAN INFINITY LIVE TOUR 2026 "PRESENT"』がスタートしている。12周年を迎えた5人に、新作とツアーへの思いを聞いた。 (小池直也)

12年目を迎えた心境、そして“ホームラン”を狙った楽曲制作

――先日、結成12周年を迎えられましたね。

GS:12年経てばベテラン感が出てくるものだなと感じています。気づけば人生の半分をアーティストとして過ごさせてもらっていて、今もなお音楽を届ける側にいられることが誇らしいです。結果の大小より、続けることがどれほど難しいかを知っているので、これが15年、20年と続けていけたらと思います。

P-CHO:自分たちで10年走り続けて、KAZUKIがR&Bシンガーとしての評価を得たり、SWAYもソロで活動したり、各メンバーが力を増しつつ、またグループとして進化するタイミングがきたのかなと。いいインターバルを経て、また走り出せるなと感じてます。

KAZUKI:僕は23歳でDIに参加したんですけど、もう34歳になります。メンバーと一緒にいると、まだ新人の気分なんですけどね。12年目になると、制作もライブも底力が試されるなと感じることが多いです。

KUBO-C:僕は、10周年のときもそうでしたけど「◯周年だから」というような特別な感覚はないですね。いつも自然体というか。

SWAY:俺も“12年”は、ただの数字だと思います。個人的には今年40代に乗るので、焦りは感じていますね。やりたいことがたくさんあるから「やらなきゃ!」みたいな。1年があっという間に過ぎるし、12年もあっという間だったし、時間の有限さを考えてます。

KUBO-C(撮影=池村隆司)

――DIは毎回タイトルの意味についてもこだわっていますが、今回の新EPのタイトル『PRESENT』については?

GS:SWAYが提案したんですよ。

SWAY:そうでしたっけ……。覚えてないですが、きっとアイデアが降ってきたんでしょう(笑)。

GS:先に「今」というコンセプトが出ていて。SWAYから「PRESENT」には「贈り物」という意味だけでなく「今」という意味もあって、頭に「RE」を付けると「代表する」という意味にもなると言われて。自分たちの今の気持ちが全部詰まっていて、一瞬で決まりました。

SWAY(撮影=池村隆司)

――各楽曲についても聞かせてください。EPの最初に収録されているのは「戯言」ですね。こちらは、P-CHOさんとKAZUKIさんがライブのバンドマスターを務めてらっしゃるSWING-Oさんとともに制作を手がけられたそうですが。

P-CHO:KAZUKIとご飯に行ったときに「久々にバラードを作りたいね」という話をしていたんです。以前「夏化粧」を作ったチームで、あの曲のようなエモーショナルな感じを目指しました。

KAZUKI:最初、僕がコードを弾いて歌ったデモをP-CHOさんに送ったんです。自分的には100点くらいの完成度だったのですが、「ホームランではないよね」と。そこから作り直して完成に至りました。

P-CHO(撮影=池村隆司)

――最初のバージョンから、どこを変えていったのでしょう。

P-CHO:「そもそも付けているコードが違うんじゃないか?」というところからでしたね。僕の感覚的に「これで聴いた人に食らわせられるか?」と感じたんです。

KAZUKI:言われてみて、確かに“いい曲”の平均点以上だけど、面白みに欠けるというか。それからビートで新しいことをやってみたり、フリューゲルホーンを入れたりしました。10年前の僕らだったら別のアプローチをしていたかもしれません。色々やってきたからこそ、雰囲気を変えてもう少し違う届け方ができないかなと。

P-CHO:僕らが描いていた景色に、最初にできた曲は振り切れていなかったんですよね。最終的に納得して着地できたと思います。

KAZUKI:ばっちりホームランを狙いにいきました。

DOBERMAN INFINITY「戯言」Official Music Video

――「Once Again」はP-CHOさんが発案されたそうですね。

P-CHO:最初の提案だけさせてもらいました。ライブの最後に締めるストレートな楽曲を作りたいというイメージがあって。「またここで会おうよ」という、ファンの皆さんと一緒にやってきたという曲です。

――リリックに関してはいかがでしたか?

SWAY:普通〈笑って泣いて〉と聞くとポジティブ、ネガティブという組み合わせで来るじゃないですか。だからサビの〈きっとそうだろ/笑って泣いて焦って悩んで〉は4分の3がネガティブだなと(笑)。でも、それが人生でもありますから……。ポジティブなことが多くあってほしいけど、また嫌なこともある。そういう不揃いでいいんじゃないか、という気持ちで書いた記憶があります。

KAZUKI:〈いつでも思い出してよ キミは今笑ってる〉という部分は、ライブの風景を想像して書きましたね。

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