timelesz、ここからが彼らの“真価”だ 凄まじい速度で深まる結束の現在地、2度目のアリーナツアー『MOMENTUM』

 timeleszとしての2度目のアリーナツアー『We're timelesz LIVE TOUR 2026 episode 2 MOMENTUM』の神奈川・横浜アリーナ公演が開催された。今回のツアーは全国8都市で22公演を予定しており、横浜アリーナ公演は6月30日から7月2日までの3日間で計5公演を開催。ここでは7月2日昼公演の模様をレポートする。

 4月にリリースしたアルバム『MOMENTUM』の収録曲を中心に、タイトルの意味のひとつである“勢い”をコンセプトに据えた本ツアー。コンサートの構成/演出は、菊池風磨が担当。新体制2年目に入り、昨年のtimelesz初のアリーナツアー、そして今年2月のドームツアーとはまた異なる“世界”が繰り広げられる。

 砂時計や、レトロなアナログ時計が“時”を刻むオープニング映像。時計の針が開演時間の「12:30」を指すと、待ちわびたsecondz(ファンの呼称)の大歓声のなかでショーが幕開けだ。客電が落ちると、後方エリアから大きな歓声が上がる。その先を目で追うと、スポットライトに照らされた橋本将生が花道から登場。その後もひとりずつ、花道、アリーナ席の客前、メインステージ、センターステージなど、会場の四方八方からメンバーが現れるという粋なサプライズが用意されていた。もはやこんなことを書くのも野暮だが、予定調和に終わらせない、さすがの“おもてなし”にファンの興奮も一気に頂点へと達する。

 1曲目の「Mighty Beast」では、メインステージのモニターに都会的なビル群の映像が。前回のアリーナツアー『We're timelesz LIVE TOUR 2025 episode1 ~FAM~』では、“timelesz=家族”を軸にコンサートセットも“家族の家”をコンセプトに作られていたが、そこから一転、今回は「家から外の世界に飛び出してファンとともに広い景色を見に行こう」というテーマが投影されているのだという。8人は高く拳を掲げながら、早速力強いパフォーマンスで圧倒。「Steal The Show」では途中のサビでセンターステージへダッシュ! 一人ひとりの表情管理もレベルアップしており、一瞬たりともsecondzを飽きさせない。「Funny or Fake」では、原嘉孝の「俺たちにあわせてぶん回してください!」という煽りで一斉にタオルを準備。メンバー8人と客席が一体となって、フェスのような空気を作り出した。

 続いて、新体制後初のユニット楽曲が披露される。セットリストのなかでもこれほど早いブロックに、しかも3曲まとめて登場することに驚かされた。相場として、通常はライブの中盤以降か、各ブロックに分散して配置されるからだ。ユニット曲は、メンバー同士の新たなケミストリーを発動させ、グループの魅力の裾野を広げるものだと筆者は解釈している。今回インパクトのある位置に置いたことで、その効果は倍増。『timelesz project』内での経験を盛り込んだ3曲は、佐藤勝利、原、篠塚大輝による低音ラップとワイルドな姿が光る「We’re on the Top」、松島聡、橋本、猪俣周杜による“彼氏目線”のようなカメラワークでも沸かせた「No Map Just Vibes」、そして菊池、寺西拓人が自身で楽曲制作にも携わった“ダチ感”満載の「half & half」。3つそれぞれのナンバーがtimeleszの可能性を体現していて「次はどんな組み合わせで?」と、早くも未来のユニット曲が楽しみになった。

 今やtimeleszのテーマソングのようにも聴こえる「Rock this Party」では、篠塚が投げキッスでファンの胸を掴む。菊池と寺西が背中合わせになる落ちサビでは、寺西がイヤモニを外して「こいこい!」と手で煽り、大歓声を直接聴いてうれしそうな表情を。こういう生のライブならではの臨場感を作ってくれる寺西は、非常に頼もしい存在だ。外周に散らばった「ワンアンドオンリー」では、佐藤と猪俣が思わずハグ。メンバー紹介ラップ「We’re timelesz」では、“ひよこ組”(橋本&猪俣&篠塚)の面々にもいい意味での余裕が生まれ、アイドル性もレベルアップしたパフォーマンスに顔がほころんだ。

 後半戦は、さらに彩り豊かな景色をsecondzと共有していく。パステルカラーの花柄衣装に着替えた「GOOD TOGETHER」では、最高にハッピーな団体芸で沸かせ、テンションが上がった松島の荒ぶる姿も微笑ましい。花道に一列で並び、8つのスポットライトが当たるなかでしっとりと聴かせた「Love Letter」では、それぞれの美声が場内をうっとりさせた。

 インターを挟み、メインステージ奥からただならぬオーラをまとった8人が登場。変幻自在に傾斜するスロープLED仕様のステージ上で「柔な理性」を披露する。自由に寝転び、それを上空カメラから映し出すなど、ギミックを盛り込んだエンタメ感あふれる演出に心が躍る。新機軸のダンスを見せつけられた気がした「Believers」に続き、大迫力の音玉で始まった「RUN」は贅沢なフルサイズで。「4分間だけ時間をください」では最高潮の一体感と大合唱に包まれ、温かなナンバー「君の傘」で「ずっとそばにいる」というメッセージを届けてライブ本編は幕を閉じた。

 トロッコで外周をまわった熱狂のアンコールでは、新曲の「Bi Bi Bingo!」と「消えない花火」をお披露目。どこか切ない情緒に胸がかきむしられる「消えない花火」ではモニターに花火映像が広がり、ライブが終わる名残惜しさと同時に、メンバーと一緒に鑑賞しているようなロマンチックさにどこか救われた。そして、最後は菊池が「皆さん、今日はいい思い出できましたか? いい“これから”になりそうですか? いい“これから”を一緒に歩んでくれますか?」と問いかけ、secondzとこれからも歩んでいく未来を約束。全員で「We are timelesz!」と叫び、熱狂のひとときを締めくくった。

 「RUN」を除くすべてがtimeleszになってからの楽曲。新体制になってまだ1年半も経たないというのに、それだけの楽曲が並び、ごく自然にひとつのライブとして成立している事実に驚かされる。開演前に行われた記者会見で松島は「ワンチームで作り上げている」と語っていたが、その言葉通り、8人の結束はものすごい速度で深まっていることがステージから伝わってきた。

 最新オリジナルアルバムを携え、これまでとは異なる“純度100%のtimelesz”ともいうべきライブを提示した姿から感じたのは、ここからが彼らの“真価”なのだということ。もちろん純粋な期待を寄せるのもいいし、あるいは「さて、どう出る?」と、彼らの挑戦を楽しむ目線で向き合うのも一興かもしれない。この先、8人がどんな景色へとたどり着くのか、その続きをまだまだ見届けたくなる2時間半だった。

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