櫻坂46のダンプラが“見るべきコンテンツ”へと進化した理由 「承認欲求」「Lonesome rabbit」から表現の強さを紐解く
櫻坂46が、ファンのリクエストをもとにダンスプラクティス動画を公開する企画『~Dance Practice Requests!~』プロジェクトの発足を発表した。
同企画は、15thシングル『Lonesome rabbit / What’s “KAZOKU”?』のリリースパーティーで挙がったメンバー発案の企画が実現されたもの。2023年以降に発表されたフォーメーション楽曲の中から、ダンスパフォーマンスに注目してほしい楽曲をセレクトし、Buddies(櫻坂46ファンの総称)のリクエストを募ったうえで、後日“Dance Practice”として公開されるという。
今回は、櫻坂46の過去のダンプラ動画を振り返りながら、ファンが「もう一度見たい」と思うパフォーマンスの理由、そして櫻坂46ならではのダンスの魅力を考えていきたい。
ダンプラ動画がクリアに映し出す、表現の細部と構造
まず、櫻坂46のパフォーマンスを見ていて感じるのは、フォーメーションや視線、身体の角度まで含めて楽曲の世界観を作り上げているということだ。もちろん、腕の角度やステップの細かさ、視線の切り替えまで高い精度で揃えるグループであることは間違いないが、それ以上に櫻坂46のダンスには、楽曲が持つ感情を集団で増幅させていくような迫力がある。ダンプラ動画は、そうした櫻坂46のパフォーマンスの構造を、最もストレートに見せてくれるコンテンツと言える。
直近で公開された「Lonesome rabbit」は、その魅力が非常にわかりやすい楽曲だった。MVでは演出の中に溶け込んでいた振り付けの細部が、ダンプラ動画ではよりクリアに見えてくる。疾走感のある楽曲でありながら、どこか影を帯びた雰囲気もある「Lonesome rabbit」において、山﨑天は身体の使い方と余白の作り方で視線を引き寄せる。前に出てくる場面だけでなく、列の中にいる時にも動きの線が強く、楽曲全体のスケールを広げているように見える。
村井優は、しなやかさと瞬発力のバランスが印象的だ。大きく跳ねるような動きや、細かくリズムを刻む場面での切り替えが速く、フォーメーションの中でアクセントになっている。山下瞳月は、鋭さを持ちながらも、感情を内側に抱え込むような表現力に強さがある。視線や首の角度、身体を沈めるタイミングに、楽曲の持つ不穏さや孤独感が宿っているように感じられるのだ。山﨑、村井、山下はそれぞれタイプが異なるが、現在の櫻坂46のパフォーマンスを牽引する存在として、ダンプラ動画で改めて目を引くメンバーだ。
さらに四期生の山川宇衣の存在も印象に残る。加入から日が浅いメンバーでありながら、力強いダンスでフォーメーションの中でも目を引いた。身体を大きく使う場面だけでなく、楽曲の持つ疾走感や緊張感を逃さずに表現しており、先輩メンバーの中に入っても埋もれない魅力がある。山﨑、村井、山下のように現在の櫻坂46のパフォーマンスを牽引するメンバーがいる一方で、山川のような新しい世代がどうグループの表現に加わっていくのかも、「Lonesome rabbit」の見どころと言えるだろう。























