元AKB48 藤江れいな、約10年ぶりのアイドル復帰 「ここでしか味わえない感覚がある」――苦難と喜び、その魔力を語る

アイドル時代と卒業後のソロ活動 まったく異なる“感覚”とは

――そして今年、unFinale Tokyoに加入。48グループ卒業から10年目にして、再びアイドルとして活動をすることになりました。卒業した段階では、「いつかまたアイドルをやりたい」という気持ちはあったんですか?
藤江:まったくなかったです(笑)。13歳から23歳まで10年間アイドルを続けることができた達成感でいっぱいで。またアイドルをやるなんて、想像もしていませんでした。
――あらためて、unFinale Tokyo加入の経緯について教えていただけますか?
藤江:AKB48時代から仲の良い石田(晴香)が「アイドルをプロデュースする」ということをXに投稿していて、それに「よし私の出番か」って冗談半分でリプライを送ったのがきっかけだったんです(※1)。そうしたら、石田からその日のうちに「真剣にやってみない?」というオファーをくれて。実は、その段階で一度断っていたんですよ。
よし私の出番か🙂
— 藤江れいな (@nya_n017) December 19, 2025
――リプライを送ったときは、本当に冗談だった?
藤江:完全に冗談でした。もう30代なのでさすがにアイドルはないかなって。でも、石田から詳細を聞いたり、やり取りを重ねるなかで「なんか楽しそう!」って心が動いてしまって。気がついたら、またアイドルを始める決意をしていました。
――最終的にその決断に至ったということは、アイドル時代の記憶が“楽しいもの”として残っていたのでしょうか?
藤江:そうだと思います。当時はやっぱり『選抜総選挙』があったり、人と比べられてツラかったりしたこともあったけど、私にとってのアイドル時代は、楽しかった記憶としてきれいなまま残っています。

――事務所の方やご両親など周りの方は、またアイドルを始めることを応援してくれましたか?
藤江:両親は大爆笑していましたね(笑)。でも、やっぱり昔から「アイドルをやりたい」という夢を応援してくれていたし、私の気持ちを優先してくれるので。今回も反対することなく、「やりたいんだったら、やってみたらいいんじゃない?」って背中を押してくれました。加入後の最初のライブも観にきてくれたんですけど、終演後に母と話したら、「歌っている姿を観たら、グッときて泣きそうになっちゃった」って言ってくれて。またアイドルを始めたことで、両親に楽しんでもらえる機会が増えたんだなって嬉しくなりました。
――実際に活動を始めてみて、率直な感想はいかがですか?
藤江:やっぱりアイドルって楽しいな、最高だなって思いながら活動しています。体力面での衰えは感じるんですけど、昔から応援してくれている方にも「変わらない姿を見ることができて嬉しい」って言ってもらえるので。あと、久しぶりに会いにきてくれる方も多くて。お披露目のときの特典会では、半分くらいの方から「十何年ぶりです」と言われました。
――アイドルを再開したからこそですね。
藤江:アイドルだった私が好きだった方は、ずっとアイドルの私を好きでいてくれてるんだなって思いましたし、「また応援を始めようと思います」と言ってくださる方もたくさんいたので、その方たちの期待を裏切らないように頑張りたいです。

――藤江さんのように、アイドルグループを卒業した方が再びアイドルとしてデビューするケースが増えていると思います。当事者として、アイドルを一度引退しても、またアイドルになる、その魔力って何だと思いますか?
藤江:なんでなんだろう? でも、ファンの方が寄り添ってくれる感覚にまた出会いたいという気持ちはあったかもしれないです。アイドル卒業後はソロで活動していて、そこからのお仕事ももちろん大好きで、ファンの方もいらっしゃったんですけど、アイドルとして受ける感覚とは全然違うものなんです。だって、本当にしょうもないボケとかでも笑ってくれるんですよ(笑)。それってすごいことじゃないですか。自分のことを好きでいてくれるたくさんの人がひとつになって、ステージにいる私の名前を大きな声で呼んでくれて、全力で愛を伝えてくれる。だから、あの感覚をまた味わいたいという気持ちが、アイドルに復帰した理由のひとつかもしれません。自分が認められている感覚というか、ここ(アイドル)でしか味わえない感覚があるんです。
――不安はありませんでしたか?
藤江:「イチからスタートさせる」ということに意味があると思っていて。もし既存のグループへの加入だったら、やっていなかったですね。イチからみんなで作り上げていって、高いゴールを目指していきたいんです。48グループにいたからこそ、そことは違う魅力を発信していきたい。メンバーみんなが長いアイドル歴のあるグループなので、求められるレベルは高いと思うんですけど、そのぶんやりがいを感じています。
――藤江さんの思う、アイドルを続けていく上で大切なこととは、一体何でしょうか。
藤江:自分自身がそのグループを好きでいられるかどうか、ですね。そこにどれだけ愛を注げるかでモチベーションは変わると思います。unFinale Tokyoは「もっと上に行ける」っていう自信があるし、この気持ちに賭けたい気持ちがあるので、全力で頑張っていきたいです。
――最後に今後の目標を教えてください。
藤江:個人的にも野球が好きなので、目標は大きく東京ドームを目指していきたいです。新しい楽曲制作も進めているので、いろいろな人にグループを知っていただいて、盛り上げていきたいと思っています。引き続き、並行してソロ活動も力を入れていきたいので、グループとソロの二刀流で“アイドル界の大谷翔平”として頑張っていきます!

※1:https://x.com/can2525can/status/2001943274924474581
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