Ms.OOJAの“美学”と“想い”が実現した昭和と令和の再接続 『Ms.ENKA』が見せる懐かしくも新しい風景

 時代が求める声がある。今年15周年に突入したMs.OOJAは、まさにその一人だろう。J-POPや歌謡曲カバーを配信し、世代・国・ジャンルというあらゆるボーダーを越えて愛される彼女の歌声。それは、オリジナルが持つパワーと美学をしっかり受け継ぎながら、あらたな息吹を感じさせる。

 4月22日には最新アルバム『Ms.ENKA』をリリース。収録曲を見るとずらりと並ぶのは、昭和の偉大なる歌手たちにより歌われた、素晴らしく“手ごわい”伝説の名曲! 15周年の節目にふさわしいMs.OOJAの挑戦。まさに必聴の1枚だ。

ノスタルジーと新時代が溶けあう“声”

 昭和の時代から“演歌”というジャンルは、圧倒的、けれど“歌う人も聴く人も選ぶ”というイメージがある。類稀なる歌唱力を持つ人しか歌えない、波乱万丈と喜怒哀楽――。極端な恋愛模様や深い業も歌われ、正直、令和とはかけ離れた価値観のストーリーも多い。しかしその逆、今だからこそ改めて浸りたい、揺れる感情や美しい四季も詰め込まれている。それをMs.OOJAが、ノスタルジックなのに新鮮、ドラマチックなのにニュートラルという、相反する魅力が同居したシルキーボイスでアップデートし、“昔と今”を同時に見せてくれるのだ。

 Ms.OOJAの“1/fのゆらぎ”を持つ声は、砂時計が落ちる時の音のように、サラサラと心に響く。その独特の“かすれ”は、演歌のレジェンド・八代亜紀や、カバーの帝王・徳永英明をどこか彷彿とさせ、昭和の演歌や歌謡曲を歌い継ぐ最強の武器だ。

 今は、サブスクやYouTubeで、昔にリリースされたオリジナルの歌唱を、配信や動画で視聴することができる。その時代に、あえてカバーですさまじい再生数を叩き出すほどの(公式サイトでアップされた「真夜中のドア」のカバーは執筆時点で789万回!)圧倒的な心地よさ。ゆっくり手を止めて聴きたくなる問答無用のパワーがある。もちろん声自体の心地よさもあるが、彼女が乗せてくる“心”が心地いいからだろう。

 このアルバムには、八代亜紀の「雨の慕情」(1980)や都はるみの「北の宿から」(1975)といった、本家の認知度の高さ、歌いっぷりの印象の強烈さで、カバーが非常にハードルの高い楽曲も入っている。しかしMs.OOJAの声は、オリジナルと比較する暇もなく、歌の世界に引き留める。オリジナルを愛したリアルタイムの世代も、自然と物語の主人公になってしまうのである。

「北の宿から」Live Movie 2026 4/22(水) 発売 『Ms.ENKA〜OOJAの演歌〜 』より

2年かけて絞り込んだ楽曲は“歌謡界のターニングポイント”

「愛燦燦」Live Movie 2026 4/22(水) 発売 『Ms.ENKA〜OOJAの演歌〜 』より

 『Ms.ENKA』の収録曲には、演歌・歌謡曲というジャンルの概念を変えた名曲が詰まっているのも大きな聴きどころである。小椋佳が作詞作曲を手掛けた「愛燦燦」(美空ひばり)、松本隆作詞・大瀧詠一作曲の「冬のリヴィエラ」(森進一)、玉置浩二が作曲した「無言坂」(香西かおり)など、ジャンルの壁を越えて、フォーク界、ニューミュージック界のクリエイターが腕を振るい、若い層にも広く支持された楽曲が並ぶ。選曲はMs.OOJA本人によるもので、“演歌をボーダーレスにする”という意気込みが伝わってくる。しかし数多ある名曲を絞り込むのは本当に大変だったようで、なんと厳選するのに約2年かかったそうだ。2年……! しかしその期間かかったことが納得できる、すばらしい12曲となっている。

「冬のリヴィエラ」Live Movie 2026 4/22(水) 発売 『Ms.ENKA〜OOJAの演歌〜 』より

 特に、メロウなムードに彩られた島倉千代子の「人生いろいろ」のカバーは、島倉が感じさせた昭和の“波乱万丈”とはまた違う、令和という時代特有の、一人ひとりが抱える、思考のアップダウンみたいなものが感じられ、とても新鮮だ。

「人生いろいろ」Live Movie 2026 4/22(水) 発売 『Ms.ENKA〜OOJAの演歌〜 』より

昭和と令和を再接続 「あなたの街まで歌いに行きますツアー」

 Ms.OOJAのかすれた美しい声に乗り響くのは、原曲へのリスペクトと、時代に合わせた再解釈。このバランスが、彼女のカバーをさらに心地よくさせている。

 最初からカバーソングを歌っていたわけではない。しかし、2011年にR&Bシンガーとしてデビューし、クラブシーンでも活躍していた経験があったからこそ、リスナーの反応を近くに感じながら時代を読む才能が花開いた。さらに1982年生まれの彼女の青春期、1990年代後半から2000年頃は“リスペクト”という言葉が様々なシーンで使われるようになった時期である。「好きなものが人と違っても好きとはっきり言い、自分らしくアレンジして取り入れる」という、この世代特有の素晴らしいマインドを、彼女のカバーから感じるのだ。

 とても素直でしなやかなMs.OOJAの歌唱がスイッチャーとなり、昭和と令和が再接続する。そしてとてつもないエモーショナルなパワーを発信させる――。そんなイメージを想像できるアルバム『Ms.ENKA』。全国ツアー『あなたの街まで歌いに行きますツアー』も、4月からスタート。7月18日まで続く予定だ。

 時代は流れゆき、価値観も変わり、ずっと同じ風景を見ることはできない。けれど、永遠に失われない“美学”と“想い”は絶対にある。歌の聴き方が自由で幅広くなってきた今も、それを共有できる。Ms.OOJAのカバーソングを聴けば。

 彼女が演じる“ENKA”という物語と、心に広がる景色にひたすら浸ろう。そこには、守りたい“懐かしさ”と重なり、あたらしい世界が広がっている。

■Ms.OOJA 15周年特設サイト
https://msooja.jp/page/15th/

■リリース情報
『Ms.ENKA~OOJA の演歌~』
2026年4月22日(水)リリース
購入リンク:https://msooja.lnk.to/MSENKA_CD

<通常盤>
価格:3,520円(税込)
品番:UMCK-1826(CD Only)

<CD>(曲順未定)※通常盤・UNIVERSAL MUSIC STORE限定盤共通
・愛燦燦 / 美空ひばり(1986)
・雨の慕情 / 八代亜紀(1980)
・北の宿から / 都はるみ(1975)
・氷雨 / 日野美歌(1982)
・人生いろいろ / 島倉千代子(1987)
・冬隣 / ちあきなおみ(1988)
・冬のリヴィエラ / 森進一(1982)
・べサメ・ムーチョ / 桂銀淑(1940)
・無言坂 / 香西かおり(1993)
・雪國 / 吉幾三(1986)
・夢芝居 / 梅沢富美男(1982)

<UNIVERSAL MUSIC STORE限定盤>
価格:13,200円(税込)
品番:PDCS-194
2CD+Blu-ray+GOODS
仕様:見開きLPサイズジャケット仕様
※商品は数量限定。

UNIVERSAL MUSIC STORE 限定盤 Disc-2 ライブ CD
2025.8.8(fri)Billboard Live Summer Tour 2025 @Billboard Live YOKOHAMA
1. 夏をあきらめて
2. 恋人も濡れる街角
3. Last Night
4. Purple Haze
5. 優しい雨
6. まだ知らないストーリー
7. Ti Amo
8. 最後の雨
9. 雨の慕情
10. 30
11. 40
12. Be...
13. 最終回

UNIVERSAL MUSIC STORE 限定盤 Disc-3 Blu-ray
2025.6.22(sun)流しのOOJA 総集編 TOUR Final @明治座公演
1.異邦人
2.ルビーの指輪
3.ワインレッドの心
4.恋人も濡れる街角
5.真夜中のドア
6.プラスティック・ラブ
7.みずいろの雨
8.勝手にしやがれ
9.六本木純情派
10.飾りじゃないのよ涙は
11.フライディ・チャイナタウン
12.Woman
13.恋におちて
14.つぐない
15.駅
16.木枯らしに抱かれて
17.メモリーグラス
18.ダンシング・オールナイト
19.青春の影
20.恋
21.瑠璃色の地球
22.さよならの向う側

<UNIVERSAL MUSIC STORE限定盤 GOODS>
・Ms.OOJA オリジナルアクリルスタンド
・Ms.ENKA オリジナルバンダナ

■関連リンク
Ms.OOJA オフィシャルHP https://msooja.jp
Ms.OOJA オフィシャルYouTube Channel https://www.youtube.com/user/MsOOJAChannel
Ms.OOJA オフィシャル X @msooja https://x.com/msooja
Ms.OOJA オフィシャルInstagram @msoojafaith https://www.instagram.com/msoojafaith/
Ms.OOJA オフィシャルLINE @msooja

関連記事