CANDY TUNE、初の日本武道館公演で伝えた“倍の倍”の感謝 デビュー3周年――これからも7人で歩み続ける未来

CANDY TUNE、初の武道館公演で伝えた感謝

 2023年3月のデビューから3年を迎えたCANDY TUNEにとって、グループ初となる日本武道館公演。両日ともにチケットは完売となった。開演前から会場には、3周年を祝うあめちゃんの熱気が広がっており、その空気だけでも、この3年間でグループが積み重ねてきた時間の濃さが伝わってくる。中央に設けられたステージを360度客席が囲み、どの方向からも7人を見守ることができる構成も印象的で、7人を中心に、武道館全体がひとつのパーティ会場へと変わっていくようだった。

 開演時間を迎えると、場内は暗転。ペンライトの光だけが浮かび上がる中、勇気の証バンドによる演奏が鳴り響き、映像とLED照明が重なっていく。360度を囲むスクリーンに導かれるようにメンバーが中央ステージへ姿を現すと、客席からは大きな歓声が上がった。華やかな演出とともに始まったその光景は、3周年を祝うお祭りの幕開けであり、CANDY TUNEが武道館という聖地に立ったことを強く印象づける瞬間でもあった。

 ライブは「キス・ミー・パティシエ」からスタート。福山の「ようこそー!」を合図に、CANDY TUNEらしい甘くきらびやかな世界が広がる。この日のために用意されたPARTY衣装も相まって、まさに“3周年のパーティ”の始まりにふさわしい場面だった。続く「すーぱー優勝ちゅーーん!」では、村川の「よっしゃ行くぞー!」から序盤とは思えないほどの熱量へ。コミカルな映像演出も加わり、CANDY TUNEのライブが持つ明るさと勢いを一気に提示していく。

CANDY TUNE

 「絶対きゃんちゅー宣言っ!」では、メンバーの名前を呼ぶコールが360度の客席から響いた。自己紹介ソングとしての親しみやすさを持ちながら、武道館規模で成立していることに、まず驚かされる。大きな会場になったからといって、CANDY TUNEの距離感は遠くならない。むしろ四方へ笑顔を届ける7人の姿によって、武道館の広さがグループの魅力を増幅させるものになっていた。

 最初のMCでは、福山が「ついに日本武道館やってまいりましたー!」と声を弾ませる。その後の「WAO!アオハル!」では、村川のタオルを掲げる合図をきっかけに、会場全体が一体感に包まれる。中央ステージから四方に伸びる花道へとメンバーが散っていくことで、客席との距離はさらに縮まっていく。「エトセトLOVE YOU」では、立花、村川、小川、南がリフトに乗ってパフォーマンス。上層の客席まで視線を届ける演出によって、武道館のどこにいてもパーティの輪のなかにいる感覚が生まれていた。

 序盤から中盤にかけて印象的だったのは、“かわいい”の見せ方の多彩さである。「HOT!SCOOP!」では火花の演出も加わり、楽曲の持つ魅力をより大きく見せる。一方、今回の武道館公演で初披露となった小川と立花によるユニット曲「Princess Girls♡」では、ふたりの掛け合いを軸に、甘さと華やかさを前面に出した世界観を提示。それぞれのキャラクターの違いが伝わり、武道館公演ならではの新鮮な見どころになっていた。続く「必殺あざとポーズ」「レベチかわいい!」では、表情、仕草、振付、客席とのやり取りまで含めて、“かわいい”をライブ表現として磨いてきたグループの強みがよく表れていた。

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 また筆者が注目したのは、武道館という大きな会場でありながら、客席とのやり取りを細かく作っていた点だ。MCでは村川を中心に、1階席、2階席、南東、北西と客席を分けながらコールアンドレスポンスを展開。エリアごとに声をかけるたびに客席の反応も大きくなり、会場全体が少しずつひとつになっていく感覚があった。続く「HTAG」は、バンドサウンドとの相性もよく、旗揚げゲームの要素を取り入れたコール&レスポンスが武道館規模で響くことで、ライブの熱をさらに引き上げていく。村川と南によるユニット曲「びびなつFEVER!」も、武道館公演にて初披露。ふたりの仲の良さがそのままステージの明るさになっており、ユニット曲ならではの楽しさと親密な空気が会場に広がっていた。

 中盤には、メンバーのナレーションとともに3年間を振り返る映像が流れた。2023年の『TIF2023 メインステージ争奪LIVE』で悔しい結果を経験し、そこから一つひとつのライブやリリースを重ねてきた。その歩みを武道館のスクリーンで見ることで、7人がこの場所に立っていることの重みがあらためて伝わってくる。映像明けに披露された「アンインストールちゅー」は、福山、桐原、宮野によるユニット曲。笑顔を封印したダンスナンバーとして、それまでの甘く明るいムードとは異なる表情を見せる。そこからダンスインターを経て「TUNE MY WAY」へ。「君もゾンビですか ゾンビですね」「シャットダウン!」と続く流れでは、キュートなだけではないCANDY TUNEの振れ幅が強調された。「備えあれば無問題」では炎の演出も加わり、〈モウマンタイノーダイモンダイ〉のコールが会場を大きく揺らしていく。

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 終盤には「ナナイロプロローグ」「いえなかったことば~ありがとう~」「LASTING TUNE」と、3年間の歩みを噛みしめるような楽曲が並んだ。明るく弾けるパートが多かった前半から一転、ここからはメンバーからあめちゃんへ向けた感謝の気持ちがゆっくりと広がっていく。小川と村川が抱き合う場面もあり、7人でここまで歩んできた時間がそのままステージに表れていた。宮野は「みなさんのおかげで、私たちは無事3周年を迎えることができました。皆様と過ごす時間が、私たちにとってかけがえのない大切な時間になっています」と感謝を伝え、小川も「これからもあめちゃんときゃんちゅーで、いっぱい大きくなっていきたいです。4年目もよろしくお願いします!」と語った。

 なかでも印象的だったのは、終盤に置かれた「倍倍FIGHT!」と「スペシャル感謝祭」の並びである。「倍倍FIGHT!」は、今のCANDY TUNEを語るうえで欠かせないキラーチューン。イントロが鳴った瞬間に客席の熱量は一気に上がり、立花の“湯切り”にも大きな歓声が起こった。続く「スペシャル感謝祭」は、6月5日に配信されたばかりの新曲で、この武道館公演が初披露。勢いを広げてきた代表曲の直後に、3周年の感謝を込めた新曲を届ける流れによって、CANDY TUNEの現在地と4年目への期待が自然と重なって見えた。そしてラストの「HAPPY BOUNCE BIRTHDAY」。スクリーンには巨大なケーキが映し出され、会場全体でCANDY TUNEの3周年を祝福する。筆者自身、この3年間の歩みを追ってきただけに、武道館いっぱいに広がる祝福の光景には胸に迫るものがあった。

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 アンコールでは「アイしちゃってます♡」から再び会場を明るく弾ませる。ドローンによる臨場感のある映像演出も加わり、武道館の広さと客席の熱気をそのまま切り取るようなパートになっていた。その後、この日2度目となる「スペシャル感謝祭」を披露。さらに、グループ史上最大規模となる18都市全23公演の全国ツアー『CANDY TUNE JAPAN TOUR 2026 - AUTUMN -』の開催も発表された。アンコールのラストでは、福山が「これからもみなさんの日常をカラフルに彩れますように」と言葉を届け、7人が涙を浮かべながら3周年公演を締めくくった。

 日本武道館という大きな会場で、3周年の喜びをあめちゃんと分かち合いながら、今のグループが持つ明るさ、かわいらしさ、ライブの強さを丁寧に見せていったCANDY TUNE。7人を中心に広がった祝祭の時間は、ここまでの歩みを祝う場であり、4年目へ向かうグループの勢いを感じさせるものでもあった。

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