時代の最先端を切り拓く“Echoes”の魅力──NOMELON NOLEMON みきまりあ×asmi×華乃 レーベルメイト鼎談

 2026年4月3日~5日の3日間にわたり、横浜を舞台に開催される『CENTRAL MUSIC & ENTERTAINMENT FESTIVAL 2026』。今回は市内4カ所が会場となるなか、注目を集めるスポットのひとつが横浜赤レンガ倉庫 赤レンガパーク特設会場の「Echoes Baa 2026」である。このエリアは、ソニー・ミュージックエンタテインメント内レーベル・Echoesが全体キュレーションを担当する会場だ。レーベル所属のアーティストが多数出演するのみならず、フォトスポットやワークショップなどの音楽体験のみに留まらないアミューズメントブースが多数設置されるエリアとなっている。

 今や国民的人気を誇るYOASOBI、多方面から熱い支持を得るシンガー・キタニタツヤ。ボカロカルチャーとも縁深いAoooやNOMELON NOLEMONに、話題性も抜群の変幻自在な音楽プロジェクト・MAISONdesなど。このEchoesに対し、バラエティ豊かで突出した個性を持つアーティストを多く擁するレーベル、という印象を持つ人もきっと多いはず。では実際に、そんなEchoesで活動する面々は、自分たちのレーベルや同じ所属で肩を並べる仲間を、いったいどのように見ているのだろうか。

 今回、NOMELON NOLEMONのみきまりあ、asmi、そして今年新たにEchoesへ参画を果たした華乃という、レーベルメイトな女性シンガー3名の鼎談が実現。互いのプライベートな素顔からアーティストとしての一面、そして所属レーベルへの印象について話を聞いた。華やかで和気藹々とした座談会の様子から、唯一無二の個性を放つEchoesの魅力や秘密へと迫ってみよう。(曽我美なつめ)【インタビュー最後にプレゼント情報あり】

都市型フェス『CENTRAL』内「Echoes Baa」徹底解剖 音楽フェスの新基準、カルチャーが交差する“秘密基地”に迫る

昨年新たに誕生した都市型音楽フェス『CENTRAL MUSIC & ENTERTAINMENT FESTIVAL』。本稿では、『…

初対面で見つけた意外な素顔、リスペクトが生む三者三様のシンガー像

──華乃さんはかなり直近でEchoesへ加入されましたよね。みきさん、asmiさんとはこれまでにお話しする機会はありましたか?

華乃:それこそ、今日の待ち時間でいろいろお話しさせていただきました。まりあさんはダンスもされていたと伺ったので、そのお話をちょっと聞いたりもして。

みきまりあ(以下、みき):華乃さんとちゃんとお会いしたのは、実は今日が初めてなんです。第一印象として、身長も高いし、すごく大人っぽい方だなと思ったんですけど、私より年下だと聞いて驚きました(笑)。

asmi:私は、いつも華乃ちゃんと会うたびに「シュッとしてるなあ」って (笑)。食事制限とかしてるのかな、ご飯食べるの好きだったら我慢するの大変だろうな、と思いながら話を聞いてたんですけど。

華乃:好きではあるけど、人よりは好きじゃないかも、みたいな。食事にすごい興味があるわけじゃないな、みたいな話もしましたね(笑)。

asmi:食事制限を頑張るよりも運動が好きって話してくれて。ジムにも通ってるし、普段からしっかり身体を動かしてるからこの美貌なんだ、なるほど、って感心しちゃいました(笑)。

華乃

──お二人はどのタイミングでお会いしたんですか?

華乃:昨年の『CDJ』(『COUNTDOWN JAPAN 25/26』)のMAISONdesのリハーサルでお会いしました。その時にもお話しさせていただいたり、『CDJ』当日の楽屋にマリオカートがあったんですが、それで一緒に遊んだりしてました。

asmi:いい思い出ですね。その時は私が勝たせてもらいました(笑)。

華乃:(笑)。

──いつかリベンジマッチしないとですね(笑)。asmiさんとみきさんはすでにご面識もありますよね。お二人ともEchoesへの所属は昨年4月とほぼ同時期ですし。

asmi:でも、初めて会ったのは結構前のMAISONdesのライブやんな。

みき:うん、そうだね。

asmi:でも、その時はそんなに深く話すこともできなかったので。最近仲良くなって、ご飯も何度か行って、みたいな感じで。

華乃:そのご飯、Instagramのストーリーズで見ました(笑)。「一緒にご飯行ってる!」と思って。

asmi:華乃ちゃんも行こな(笑)。

みき:3人で行こう!

──いいですね、すごく華やかな食事会になりそうです。お付き合いが深まるなかで、みきさんとasmiさんのお二人は互いの印象も変わってきた部分があるかと思うのですが、いかがでしょう。

みき:最初にお会いしたのが、先ほどもお話ししたMAISONdesのライブだったんですけど、MAISONdesのasmiさんは大先輩というか、立ち居振る舞いが大御所アーティストみたいに堂々としていて。パフォーマンスも素晴らしいし、年齢が近いのにこんなにすごい方ががいるんだ、ってものすごく刺激を受けたんですよ。でも実際に喋ってみるとめっちゃほんわかしていて、場の空気を和ませてくれるような人で。そのギャップも素敵だし、今も仲良くしてくれて嬉しいなって思いますね。

asmi:めっちゃ嬉しい。私は、まりあちゃんの歌がどうしてこんなに心に響くんだろう、スッと入ってきて沁み込んでいくんやろう、って思っていたんですけど、実際に話してみるまでその理由を想像することができていなくて。でも、話すほどまりあちゃんの思考の深さというか……普段どういうことを考えてるのか、どんなところにグッとくるのかを、知れば知るほど納得がいくようになりました。「だからまりあちゃんの歌はこんなにいろんな人の心を掴んでるんやな」って。なので今はめちゃめちゃ理解が深まってるな、って思います。

みきまりあ

──重ねて、そういったお人柄とも地続きになると思うのですが、“アーティスト”としてのみきまりあさんについて、asmiさんはどんな点を魅力に感じられますか?

asmi:私はソロで活動してるので、特定の誰かと音楽をするスタイルが自分事として想像つかないんですよ。でも、まりあちゃんはツミキさんとコンビでいることでNOMELON NOLEMONとしての空気感が完成しているというか。ライブはもちろん、ツミキさんの書いた歌にまりあちゃんが詞を乗せる作品作りに対しても、この2人だからこそのコンビネーションがすごく素敵だな、と思ってますね。自分には絶対できないことだなと思うので、リスペクトを持って見ています。

みき:……照れますね(笑)。でも嬉しいです。

──華乃さんはいかがでしょう。レーベルの先輩である、みきさんをどう見られていますか。

華乃:私、去年東京キネマ倶楽部で行われたNOMELON NOLEMONのワンマンを拝見させていただいたんですけど、とにかくその世界観が衝撃で。キネマ倶楽部ってステージが舞台みたいな造りになっているんですが、それもあってかライブというよりまるで舞台劇のようなストーリー性を感じたんです。音楽だけでこんなに素敵な世界観を作れるのって本当にすごいと思ったし、自分もこのステージに立ってみたい、って強く思って。まりあさん、ステージに立つとすごくかっこよくて、存在感が大きく見えるというか。普段からオーラのある方なんですけど、ステージに立つとそれがもっと輝いて見えるんです。なので今日改めてお会いしてみたら、思ってた以上に小柄で可愛らしい方で。めちゃめちゃギャップ萌えしましたね(笑)。

──一方で、みきさんから見た華乃さんの印象はいかがですか。

みき:リリースライブ含め本格的な活動はこれからだと思うんですが、SNSなどを拝見した印象はダンスがすごくお上手だなということで。もともとアイドル活動もされていたので、スタイルのよさやビジュアル面も一目見ただけで輝くものを感じるな、と思いましたね。それに加えてダンスなどの技術レベルの高さも感じて、尊敬しちゃいます。「Echoes Baa」で初めて見るライブパフォーマンスがすごく楽しみなんですよ。

華乃:ひえ~……頑張ります……!

──asmiさんはいかがでしょうか?

asmi:たぶんご自身でも意識されてると思うんですけど、華乃ちゃんの歌声ってめっちゃ“寄り添ってくれる声”だな、って。元気な時はもちろん、恋愛で悩んでる時や弱っている時にお家の隅で聴いたりすると、より心に寄り添ってくれるというか。独特の浮遊感もありつつ可愛さもあって、説得力のある素敵な歌声だな、と思いますね。

華乃:ありがとうございます……これ本当に照れちゃいますね(笑)。先輩からのお言葉に恥じないよう、「Echoes Baa」でのライブも頑張ります。

asmi

──今度はお二人からasmiさんへの印象もお伺いしましょうか。

華乃:私はもともともちろん楽曲も知ってましたし、一緒にMAISONdesやEchoesで活動できることが本当に嬉しくて。TikTokやいろんなSNSでお顔を知る前から楽曲を聴いていたんですけど、改めて考えるとそれってすごいことだと思うんです。同世代へしっかり音楽が届いてることのすごさというか。それでいて歌声は唯一無二の可愛らしさがありつつも、ライブはものすごくパワフルで熱くて、ロックな魂が伝わってくるところもある。曲単体の印象とライブで見る時の、いい意味でのギャップもすごく素敵だな、と感じますね。

──みきさんがものすごい勢いで頷いてらっしゃいます(笑)。

みき:本当にそうだなって、思わず頷いちゃいました(笑)。まさに、私も同じことをasmiちゃんに感じています。やっぱりasmiちゃんは、声がとてもキャッチーというか、喋り声も含めてすごく可愛くて唯一無二の声なので、羨ましいなと思うこともありますね。あと私、asmiちゃんの書く歌詞がすごく好きなんです。フィーチャリングや提供でいろんな方とコラボしてる曲ももちろん聴くんですが、asmiちゃんのシンガーソングライターとしての部分がすごく素敵だな、と思っていて。楽曲がリリースされるたびにいつも勉強させてもらってますね。

asmi:わー! めちゃめちゃ嬉しい!

華乃:歌詞が“文学的”というか……そういうところも素敵だなと思ってます。

asmi:私、幼い頃から本や小説を読むのがずっと好きで。結構ホラーとか恋愛小説を読むんですけど、小説で「この人はこういうシーンで、こういうことを感じるんやな」みたいな、いろんな感性に触れることが楽しいんです。ラブソングを書く時もそれを参考にする時があるので、これからも読書は好きでいようと思いました(笑)。

“J-POP”へのこだわり、インターネット文化を背景に持つEchoesの矜持

──ここまでそれぞれ皆さんの印象をお伺いしましたが、ほかのレーベルメイトの方々とはご縁があったりされるんでしょうか。

asmi:私はあまりないかもしれないです。

華乃:私もまだそんなに、ですね。

みき:私は相方のツミキさんがAoooっていうバンドでも活動されていて、同じEchoesの仲間でもあるので。ツミキさんを介しての接点で、何度かAoooのメンバーの方とはお会いしたことがありますね。

──みきさんはYOASOBIのikuraさんとも長いお付き合いですよね。

みき:そうなんです。私はもともとぷらそにかというアコースティックのセッションユニットに入っていたんですが、同時期にikuraちゃんも所属していたので、その繋がりで。ikuraちゃんとは今もたまにご飯行ったりしてます。

──そんなお二人の縁も含め、個人的にEchoesというレーベルにはもともと近しい音楽シーンで活躍していた方々が集っているイメージがあります。Ayaseさんやツミキさんのようなボカロカルチャー出身の方、TikTokやInstagramをはじめとしたSNS発の方など、大きな括りとしての“インターネットカルチャー”を背景とする方々といいますか。お三方は実際に「Echoesってこういうアーティストが多いな」という体感はあったりされますか?

みき:確かにインターネット文化から音楽を発信してきた方が多い印象は受けます。一方でそこに留まるだけじゃなく、「J-POPをやりたい」という思いで活動している方が所属してる気もしますね。

──ちゃんと“ポップであること”にこだわる方が多い、ということですね。

華乃:私はもっと単純に、皆さん技術のある方ばかりだな、とも思います。歌や楽器の演奏も、いろんな面において。なので当初所属のお話をいただいた時に、「この中へ入るには相当な覚悟が必要だぞ」と思ったりもしました。

asmi:去年の「Echoes Baa」で初めてYOASOBIのお二人とご挨拶させてもらう機会があったり、AoooのすりぃさんとはMAISONdesで「アイワナムチュー」という曲でご一緒させていただいたり、皆さん実際にお話しするとほんわかした一面もある方々だなって思ったんですけど、知れば知るほどいい意味で皆さんギャップがあるというか。そういうことを感じたりはしましたね。

──先ほどの華乃さんのお話にあったasmiさんのギャップのように、音源で聴くよさとはまた別の、ステージに立った瞬間に放たれる“凄み”や“熱量”のようなものが、Echoesの皆さんには共通して備わっているのかもしれないですね。

asmi:確かに。Echoes所属のアーティストは、みんなライブかっこいいですよね。

みき:何というか、すごい熱量を感じるよね、全アーティストに。

asmi:音楽に対する熱量もそうだし、あとはMCとかも素敵だなって。

みき:あと、言い方が難しいですけど、ギスギスしてないですよね。実際にお会いすると、もちろん“ライバル”っていう一面もあるんですけど。どちらかというと切磋琢磨していく仲間、みたいな意識の方が強いかなって思います。

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